■ 前日を振り返って
前日14日の日経平均は、政局不安と米中摩擦懸念が重なり、前営業日比−1,241円の46,847円(−2.58%)と急落。
TOPIXも−1.99%安の3,133.99まで下落し、主要指数はそろって全面安となった。
特にJPX日経400は−2%超の下げを記録し、大型株主導のリスクオフ相場となった。
市場では、公明党の連立離脱報道が投資家心理を冷やし、午後にかけては先物主導の売りが加速。
ソフトバンクG(9984)は6%を超える急落、東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)など半導体関連も軒並み安。
一方、好決算を発表した良品計画(7453)が+13%高と、ディフェンシブ消費関連に資金が向かった。
NF日経レバ(1570)は、前日比−2,080円の37,820円(−5.21%)。
想定していた37,000〜38,500円レンジの下限近くでの推移となり、売り圧力の強さを実感する一日であった。
乖離値は9,000〜7,700、値幅は2,200。
前日よりも拡大し、投資家心理の動揺を反映した形である。
MACDはデッドクロス継続、ボリンジャーバンドは−2σを下抜け。短期下落トレンドが明確に示された。

■ 寄り前情報
本日10月15日のロイター予測では、
「日経平均は自律反発が先行するが、上値は重い展開」
予想レンジは46,800〜47,200円
とされている。
米国市場では14日、主要3指数が強弱まちまち。
ダウ平均は+0.44%の46,270ドルと反発したが、NASDAQは−0.76%の22,521ポイントとハイテク中心に続落。
S&P500は小幅安で、米国株全体としては「方向感に欠ける一進一退」の地合いである。
VIX指数は20.81(+9.35%)と再び20台に乗せ、ボラティリティ上昇が続く。
ドル円は151.78円台で推移しており、為替面では円安が続き、輸出株の下支え要因になりうる。
一方、日経225先物は夜間取引で**46,980円(+190)**と小反発しており、寄り付きは買い戻し主導で始まる見通し。
ただし、政局リスクと米中摩擦報道が尾を引くため、上値追いは限定的とみられる。
■ 本日の戦略
本日は自律反発狙いの短期リバウンド戦略が基本となる。
日経平均の想定レンジは46,800〜47,200円で、NF日経レバ(1570)はこのレンジを基準に37,400〜38,100円を目安とする。
前日の急落で短期的な売られ過ぎ感が台頭しており、寄り付きからは買い戻し優勢の可能性が高い。
ただし、戻り局面では47,000円台後半に厚い売りが控えており、リバウンドは限定的と見るべきだ。
テクニカル的には以下の点が焦点となる:
- MACD:依然マイナス圏で下向き。反転にはもう一段の上昇が必要。
- RSI:短期的には売られ過ぎ水準に接近。短期リバウンドを後押し。
- ボリンジャーバンド:−2σを割り込んだ後、中心線方向(38,000円台後半)を試す展開が濃厚。
したがって本日の基本戦略は以下の通りである。
- 寄り付き〜午前:ショートカバー狙いのリバウンドに乗る。37,500円付近から38,000円への上昇狙い。
- 後場:上値が重くなる可能性を考慮し、38,100円台では一部利確。
- 再下落時:37,200円を下抜けた場合はポジションを軽くし、再度の調整に備える。
買い急ぎではなく、リバウンド確認後のエントリーを重視したい。
また、米国市場が方向感を欠いているため、過度な期待は禁物である。
あくまで「反発局面の一時的戻り」としての位置づけが妥当だ。
■ 閉めの言葉
相場は常に「恐怖と希望」の間で揺れ動く。
昨日の急落が恐怖を呼んだ一方、今日はその裏返しとして一時的な希望が戻るだろう。
だが、希望にすがるよりも、冷静に波を読むことが投資家の責務だ。
暴落の翌日に焦って買い込むより、流れを見極め、短い波で利益を拾う。
今日も「慎重な強気」で、37,000円台の波を見逃さないようにしたい。