■ 前日を振り返って
前日15日の東京市場は、日経平均が**47,672円(+825)と大幅反発。
NF日経レバ(1570)は終値39,200円(+1,380)**と、前日の急落をほぼ帳消しにする形で回復した。
寄り付きは38,000円台前半からスタートしたが、11時以降に出来高を伴って上昇へ転じた。
特に後場はASMLの好決算をきっかけに半導体株が一段高となり、レーザーテックや東京エレクトロンが相場を牽引。
結果、ボリンジャーバンドの中心線を明確に上抜け、チャート的にも短期反転サインが点灯した。
NF日経レバの値幅は約1,400円(37,940〜39,340円)で、乖離値は9,000〜8,400。
レバレッジETFとしては健全な相関を保ち、自律反発型の波動を形成したといえる。
ただし、上昇の大部分がショートカバーと半導体セクター頼みであった点には注意が必要。
MACDの上抜けシグナルを見逃したこと、RSIの急回復を過小評価した点は反省である。
「リバウンドを疑いすぎたため、利益の一部を取り逃した」一日であった。

■ 寄り前情報
16日早朝の時点で、米国株はまちまちの展開となった。
- NYダウ:46,253.31(-17.15/-0.04%)
- NASDAQ:22,670.08(+148.37/+0.65%)
- S&P500:6,671.06(+26.75/+0.40%)
- VIX指数:20.64(-0.17/-0.81%)
特にNASDAQが上昇しており、半導体株の地合いは良好である。
また、ドル/円は150.83円台まで円高方向に振れており、輸出株には一部逆風が懸念される。
ロイターによれば、
「市場では高市早苗総裁が首相に選出されるとの期待が強まり、節目の4万8000円を回復する公算が大きい」
とされている。
一方で、取引時間中にTSMCの決算発表を控えており、結果次第で市場のムードが大きく変化する可能性がある。
みずほ証券の三浦豊アナリストも「政治期待で上値を試すが、買い一巡後は様子見ムード」としており、
値動きの荒さが予想される。
ロイター予測レンジは、
日経平均:47,800〜48,300円。
■ 本日の戦略
本日の日経平均は節目の4万8000円を意識した上値トライ局面とみる。
米NASDAQの上昇と国内政治期待が支えとなる一方、円高進行とTSMC決算前の様子見が上値を抑える可能性がある。
NF日経レバ(1570)は、前日の終値39,200円を基準に以下のように想定する:
- 想定レンジ:39,000〜40,000円
- 上値目標:40,200円(TSMC決算が好調な場合)
- 下値リスク:38,800円(円高・利確売りによる下押し)
寄り付きで39,400円を超えるようなら、前場は押し目買い有効。
特に日経先物が48,000円を上抜ける局面では、短期的に40,000円タッチが見込める。
ただし、TSMC決算や為替の動向次第では後場に反落圧力が強まるため、
高値圏ではポジションを軽くする慎重姿勢が必要だ。
トレンド指標的には、MACDがゼロライン上抜け寸前、RSIが65付近に上昇しており、
過熱手前の強気転換期にある。
5分足ベースでの移動平均線サポート(39,000円台)を維持できるかが本日の焦点である。
■ 閉めの言葉
昨日の「恐怖の反発」は、今日から「希望の継続」へと試される。
節目4万8000円を抜けるか否か――市場は再び転換点を迎えている。
NF日経レバは39,000円を守れるかが勝負の分かれ目。
焦らず、波を読む。
勢いに乗るのではなく、「タイミングに寄り添う」こと。
これが、今日の相場を制する最大の武器である。