戦略のまとめ
本日の戦略は「円安とダウ高を背景に、押し目買い優先」。
想定レンジは 44,600〜45,200円 とし、45,000円台では利益確定を意識する方針を取った。
結果的には予想レンジ内で推移し、方向感に欠けるながらも堅調な展開となった。

実際の値動き
| 銘柄 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |
| 日経225 | 51,013 | 51,338 | 50,954 | 51,281 | +218 |
| NF日経レバ(1570) | 44,510 | 45,150 | 44,480 | 45,040 | +360 |
NF日経レバは日経225の値動きにほぼ連動しながらも、寄り付き直後に下押し後、13時台以降に戻りを試す形。終値は45,000円台を維持し、買い支えの強さを確認する形で引けた。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値および値幅
- 本日の乖離値:6,200〜6,500円
- 本日の値幅:700円
日経225の上昇に対し、NF日経レバは倍動の特性通りやや強い反応を示した。
乖離値は依然として6,000円台半ばを維持しており、過熱感は限定的。値幅700円はボラティリティが落ち着きを取り戻しつつあるサインといえる。
テクニカル分析
チャート(添付画像)を基にしたテクニカル指標の状況は以下の通り。
- ボリンジャーバンド:中心線(ミドルバンド)は44,970円前後で横ばい。上限45,200円付近が当面の抵抗帯。
- 移動平均線:短期線が中期線を下から上へ抜ける「ゴールデンクロス形成目前」。短期反発を示唆。
- MACD:DIFが上向き、シグナルとの乖離が縮小中。上昇トレンド初動の兆し。
- RSI(相対力指数):おおむね55前後、中立圏で推移し、過熱感なし。
全体的に、下値固めを経て「静かな上昇圧力」が高まっている局面と判断される。
反省
ロイター・MOOMOO証券のレンジ予測はおおむね的中。
前場の軟調地合いを想定して押し目買い戦略を立てたことは正解であったが、上値追いの勢いが鈍く、45,200円の壁を抜けきれなかった点は課題。
テクニカル的には上昇転換のサインが出つつあるが、依然として「方向感の欠如」が続くため、過度なレバレッジは控えたい。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
本日の日経平均は前日比+218.52円高の51,281.83円で引け。
米国株まちまちの流れを引き継ぎ小安く始まるも、半導体株・電線株の堅調さが相場を支えた。
非鉄金属、電気・ガス、証券、ゴム製品など景気敏感セクターが上昇。
特に 古河電気工業(5801.JP) が電線関連の循環物色で急騰し、建設株の堅調さも市場の下支えとなった。
一方、暗号資産関連株(メタプラネット、ジーイエット、ANAPなど)はJPXの規制強化報道を受けて売られた。
東電力HDは柏崎刈羽原発再稼働期待で代金上位入り、セクター全体の押し上げ要因に。
本日の注目銘柄
- 古河電気工業(5801.JP):電線株循環物色の中心として急騰。
- 長谷工コーポレーション(1808.JP):業績上方修正を受けて上場来高値更新。
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.JP):翌日の決算発表を控え、“株主還元祭”への期待から堅調。
- エムスリー(2413.JP):値上がり率トップ、+23%超の上昇で短期資金流入。
次回戦略(11月14日展望)
円安基調(155円台)とダウの高値圏推移が継続すれば、東京市場も上値トライが続く見通し。
ただし、ナスダック軟調と米金利上昇への警戒感があり、45,200円付近では利確圧力がかかる公算が高い。
翌日の想定レンジ:
- 日経平均:51,100〜51,500円
- NF日経レバ:44,900〜45,400円
戦略は引き続き「押し目買い優先」。
MACDのゴールデンクロスが完成すれば、短期的な買い増しチャンス到来となる。
閉めの言葉
本日の相場は“静かな強さ”を感じさせる一日だった。
外部環境の不安定さの中でも国内景気関連株が底堅く推移しており、資金の流れが確実に循環し始めている。
焦らず、相場の息づかいを感じながらトレンド転換を待つ姿勢が明日のカギとなるだろう。
(※本記事は投資助言ではなく、筆者個人の相場観に基づく記録です。)

