前日を振り返って
11月18日の東京市場は、予想を大きく下回る急落となり、日経225は48,702円(▲1,620円)、NF日経レバ(1570)は40,760円(▲2,700円)で引けた。前日の下落幅としては2025年内でも指折りの大きさで、乖離値は7,200〜8,100円、1570の値幅は2,200円と極端なボラティリティが発生した一日であった。 画像の通り、米国市場もNYダウ▲1.07%、NASDAQ▲1.21%、S&P500▲0.82%と揃って下落し、VIXは24.69まで急伸。米株のリスクオフをそのまま東京市場が引き継いだ形である。
テクニカル面では、日経225・1570ともにボリンジャーバンドの−2σ〜−3σの間を推移し、強烈な下方向トレンドを形成。MACDも深いマイナス圏で推移し、反転の兆候はほとんど見られなかった。 18日は「下掘れが止まらない一日」であり、反発を狙うよりも様子見が最適解となる局面であった。
寄り前情報

ロイターは19日の東京市場について「小じっかり」を想定しており、前日の1600円超安からの自律反発がメインシナリオとされている。 一方で、週後半のエヌビディア決算、さらに延期されていた米雇用統計が控えていることから、買い一巡後は様子見にも入りやすいとの指摘が多い。
- 日経平均の予想レンジ:48,700〜49,100円
- 先物は早朝時点で48,900円と小幅反発
- 米株は続落だが、下げ渋りの動きが観察される
- VIX高止まり → 短期的な乱高下リスク継続
昨日の下落が「売られすぎ」と判断され、短期筋が買い戻しを入れてくる展開が見込まれる。ただし強いトレンド転換ではなく、あくまで戻りの範囲内となりやすい。
本日の戦略
前日の乖離値(7,200〜8,100円)と1570の値幅(2,200円)を基礎に、本日の反発を前提とした乖離縮小を考慮する。 日経平均の予想レンジが48,700〜49,100円であるため、1570の想定レンジは以下の通りとなる。
● 本日のNF日経レバ(1570)想定レンジ
- 40,900〜42,000円
- (基準:日経225 × 乖離値 7,000〜7,300円換算)
特に意識されるのは、41,000円台半ばの攻防である。昨日の急落分を急速に取り戻すほどの買いは入りにくく、戻り売り圧力がかかりやすいポイントでもある。
● 戦略方針
- 寄り付きの急反発には飛びつかない(短期反発は利食いが早く崩れやすい)
- 41,000円割れは拾い場になりやすい(短期筋の買い戻しで反発しやすい)
- 42,000円付近は戻り売りの候補(上値は重くなりやすい)
- VIX高止まりで急変動リスクあり → ロットは調整すべき局面
本日は「自律反発狙い」ではあるが、基本はレンジ内の売買が妥当であり、追随してトレンドを取るというより「慎重に値幅を拾う日」と考える。
閉めの言葉
昨日は大きく崩れた相場に翻弄される一日であったが、今日はその揺り戻しを静かに見極めたい。大きな流れが変わったわけではなく、まだ不安定さが残る相場である。焦らず、リズムを整えながら向き合っていきたいと思う。

