【2025年11月20日】NF日経レバ(1570)の結果と反省|エヌビディア好決算+円安追い風で想定超えの急騰

戦略のまとめ

本日はエヌビディア好決算と円安進行を背景に、ショートカバー主導の強い反発を想定しつつも、上値の重さに注意した戦略を立てていた。 想定レンジは41,800〜43,000円、急騰時は追わず押し目を待つという慎重な方針であった。

実際の値動き

Screenshot

寄り付きから日経平均は強烈なギャップアップで始まり、市場はAI銘柄を中心にリスク選好が急速に進んだ。 その勢いに連動し、NF日経レバ(1570)も大幅高で推移した。

始値高値安値終値前日比
日経22549,12950,57449,11349,823+1,286
NF日経レバ(1570)43,28043,69042,13042,390+2,000

日経平均は一時節目の5万円を突破する超強い動きとなり、NF日経レバも連動して上昇したが、後場は利益確定の影響で上値が重くなる展開となった。

本日の日経225とNF日経レバの乖離値・値幅

今日の乖離値は6,900〜7,000円と、依然として大きめの水準で推移した。 これは日経平均のボラティリティが高く、1570の値動きが短期的に荒れやすい状況を示している。

1570の本日の値幅は1,500円。 ローソク足では長い上下のヒゲが目立ち、日中の売り買いが交錯した不安定な地合いであったことが分かる。

テクニカル分析(添付チャートより)

チャートを見ると、寄り付き直後にボリンジャーバンド上限を突き抜ける強烈な買いが入り、その後は中央線付近へ収束する調整が続いた。 日中の推移は次の通りである。

  • 移動平均線:短期線は急角度の上向き、だが日中は横ばいで勢い鈍化。
  • MACD:寄り付き直後は急上昇したが、徐々にデッドクロスに向かう弱含みの推移。
  • RSI:70付近から50台まで低下し、過熱感の解消と失速を示唆。

総じて「寄り付きの急騰 → 午前の天井 → 徐々に調整」という典型的なショートカバー相場の形であった。

反省

ロイター予想レンジも、1570の想定レンジも実際の値動きが上回り、外部要因(円安・エヌビディア好決算)が市場心理を強く押し上げた形となった。 想定レンジ43,000円の上は重いと見ていたが、実際には買い戻しが想定以上に強かった点は改善点である。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

日経平均は前日比+1,286円と4桁の大幅反発。 エヌビディアの時間外上昇、円安進行、AIセクターへの資金流入を背景に一時20,00円超高、50,500円台まで急伸した。

ただし、買いの一巡後は伸び悩み、5万円割れで終える形となった。 業種別では非鉄金属、電気機器、証券、機械など景気敏感・半導体周辺が全面高。

個別では、住友ファーマが+10.8%で値上がり率トップ、 一方、東京海上HDは▲7.9%で下落率トップとなった。

本日の注目銘柄

  • 住友ファーマ(4506):SMBC日興の目標株価引き上げで急騰。
  • 精工技研(6834):AIデータセンター需要の恩恵で続伸。
  • SOMPO HD(8630):上方修正と自社株買いで強い買い。
  • ソニーG(6758):野村の格上げで買い戻し。
  • パナソニックHD(6752):EV蓄電制御報道で反発。

次回戦略

本日の市場は「イベント通過+円安」の二重追い風による急騰であり、持続的トレンドとは言い切れない。 買い戻し一巡後は上値が重くなる可能性が高いため、明日は次の点に注目したい。

  • 節目5万円の再トライに成功するか。
  • 乖離値の縮小が進むか。
  • 1570は42,000円台前半が支持帯として機能するか。
  • MACDのデッドクロスが深まらないか。

明日の1570レンジは41,800〜43,200円を基本に、ギャップ発生時は逆張りに注意しつつ押し目狙いとしたい。

閉めの言葉

今日は強烈な反発があったものの、後場の失速が象徴するように、相場はまだ落ち着きを取り戻していない。 こうした荒い地合いこそ、無理をせず丁寧に価格帯と乖離を確認しながら進めていきたい。 また明日も相場の癖を読み取りつつ、冷静にトレードしていくつもりである。

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