戦略のまとめ
本日の事前の戦略は、前日のパニック売り(セリングクライマックス)で溜まった膨大な空売りマグマと、米SOX指数の5%超に及ぶ爆騰という強烈な追い風を背景に、「寄り付きのショートカバーに乗る順張りと、テクニカル過熱感への警戒」を基本方針としていた。
想定レンジは、上値ブレイクを見越して「73,800円 〜 76,500円」に設定。前日の強烈なマイナス乖離を燃料とした寄り付き直後のパニック的な買い戻し(ショートカバー)の波に乗り、マド埋めを狙った下押し局面での押し目買いを推奨していた。一方で、短期的な過熱感からポジション調整の売りが上値を抑えるリスクも警戒し、高値圏ではトレーリングストップを用いた冷徹な利益確定をシナリオとして描いていた。
実際の値動き

結論から言えば、本日の相場は事前の想定すら遥かに超越する「記録的な値上がり」を演じ、売り手不在のまま踏み上げの炎が燃え広がる異次元の爆騰相場となった。
■日経225
・始値 67,238円
・高値 68,786円
・安値 67,238円
・終値 68,402円(前日比 +1,667円)
■NF日経レバ(1570)
・始値 75,310円
・高値 77,440円
・安値 74,440円
・終値 76,720円(前日比 +3,790円)
日経225は米国株高を好感し、寄り付きから500円を超える上昇でスタート。驚くべきことに寄り付きの67,238円がその日の安値となり、そこから一気に上げ幅を拡大する展開となった。半導体株や電線株が相場を猛烈に牽引し、節目である68,000円を軽々と突破。後場には一時68,700円台に乗せて上げ幅を2,000円超に広げる場面を挟み、終値でも4桁上昇をキープして史上最高値を大幅に更新した。
NF日経レバ(1570)も、始値75,310円というロケットスタートから一度も崩れることなく上値を追った。一時、高値77,440円まで急騰し、事前の想定レンジ上限(76,500円)を完全に突き抜ける大相場を形成。終値でも76,720円(前日比+3,790円、+5.20%)という大勝利の着地を見せた。
テクニカル分析(1570チャートより)
本日の「image_77.png」の5分足チャートからは、押し目を一切作らせない圧倒的な買い圧力の持続性が読み取れる。
- ローソク足と移動平均線:寄り付きから巨大なマドを開けて発車した。前日の終値から大きく水準を切り上げた後も、ボリンジャーバンドのミッドバンド(20本移動平均線)を明確に下支えとして機能させながら右肩上がりの上昇トレンドを形成した。一時はアッパーバンドの「UPPER2」や「UPPER3」を強烈に押し広げるバンドウォークを見せ、引けにかけても高値圏の強さを維持している。
- MACD:前日の反発の勢いをそのまま引き継ぎ、本日早朝にゴールデンクロスを完全に達成。ヒストグラム(モメンタムの強さ)もプラス圏で力強く推移しており、前日までの調整ムードを過去のものにするほどの強気シグナルを再点灯させている。
- RSI(およびKDJオシレーター):朝方の急騰によりオシレーターは「買われすぎ」の過熱圏に張り付いた。日中にもみ合う場面(13時〜14時台)で一時的に数値を50付近まで低下させて過熱感をスマートに冷ました後、引けにかけて再び上向きへ折れ曲がっており、実需の買いが依然として途切れていないことを証明している。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
■本日の乖離値
-8,700〜-7,200円
■本日の値幅
3,000円
明日以降の戦略を構築する上で、本日叩き出されたこの2つのデータは「さらなる踏み上げのマグマ」と「ボラティリティの暴走」を明確に指し示している。
乖離値は驚愕の「-8,700〜-7,200円」を記録した。前日のマイナス乖離をさらに上回る、過去に類を見ない超極限のレバレッジ状態である。これほど現物日経平均の爆騰劇に対してレバレッジETFの価格形成が追いついていないという事実は、本日現物市場を力強く買い上げてきた海外勢などの大口実需に対し、ETF市場における空売り勢が全く買い戻しを完了できず、完全に焼き尽くされている(ショートスクイーズの未完了)ことを意味している。
そして値幅は3,000円と、前日の3,500円に続き狂暴な高水準を維持した。1日で3,000円が動くこの凄まじい流動性こそが、買い手が少しでも優勢になった瞬間に価格を青天井へと弾き飛ばす最強の燃料である。
反省
本日の最大の反省点は、「事前戦略において順張りの方針を掲げていたものの、あまりにも強烈な実需の買い圧力と踏み上げの破壊力を前に、想定レンジをあまりにコンサバ(保守的)に設定しすぎてしまったこと」である。
前日に一時1,300円超の大暴落を演じた恐怖の残像から、上値に心理的なブロックを作ってしまい、想定レンジ上限を76,500円に抑えてしまった。しかし実際の相場は、寄り付きを安値に一切マドを埋めることなく77,440円まで直行する形となった。東証プライム全体でも、序盤こそ値下がりが多かったものの、次第に値上がり銘柄が増加し、半導体以外のセクターへも資金が広く波及する「全般高」の様相を呈し始めていた。特定のテーマの狂乱と恐れるあまり、相場全体の潮目の変化(リスクオンへの完全転換)に対して頭を切り替える柔軟性が一歩遅れてしまった。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
3日の日経平均は大幅反発。終値は1,667円高の68,402円。米国株高を好感して寄り付きから500円を超える上昇となり、67,200円台からスタートした。高く始まった後も寄り付きを安値に下げ幅を広げることなく、上げ幅を広げる展開に。半導体株や電線株が強く買われて上昇を牽引した。
プライム市場では序盤こそ値下がり銘柄が多かったが、指数に強い動きが見られる中で値上がりに転じる銘柄が増加。売り手不在の様相が強まる中、節目の68,000円も上回り、後場には一時上げ幅を2,000円超に広げて68,700円台に乗せる場面もあった。終盤はやや値を消したものの、4桁の上昇で史上最高値を大幅に更新。TOPIXも史上最高値を更新し、一時4,000pの節目を上回った。一方、大型株優位の中で新興銘柄は敬遠され、グロース250指数は下落した。東証プライムの売買代金は概算で12兆2,700億円。買い優勢金額2.13兆円に対し、売り優勢金額2.01兆円となった。
本日の注目銘柄
本日は主役の大型半導体株が2桁上昇で相場を支配したほか、米国発の材料を得た電線セクターや、世界的なメガトレンドに乗る個別実需株への爆発的な資金流入が際立った。
- SCREENホールディングス(7735):半導体株人気の中心として圧倒的な買いを集め、本日日経225構成銘柄の値上がり率トップ(+17.94% / 13,345.0円)を記録する狂乱的な大暴騰。東京エレクトロン(8035)も同じく2桁上昇を記録し、指数を強引に押し上げた。
- フジクラ(5803):7営業日ぶりに急反発し、一時は前日比589円高の5,163円まで爆伸。上場来高値からの急激な調整を経て、強烈な値頃感からの買い戻しが殺到。前日の米国市場で光ファイバー大手のコーニングが10%超上昇した流れを完璧に引き継ぎ、住友電気工業(5802・連日の上場来高値更新)、古河電気工業(5801)とともに電線株フィーバーを巻き起こした。
- ラサ工業(4022):4連騰で上げ足を加速させ、23%超の急騰を演じて一気にストップ高へ。世界首位のシェアを誇るウエハー表面の異物対策用「高純度リン酸」を手がけ、半導体受託生産世界最大手である台湾TSMCのトップサプライヤーとしての地位が改めて海外大口マネーに刮目された。積み上がっていた外資系証券の空売りを焼き尽くす形となった。
- 本田技研工業(7267):アメリカン・ホンダが発表した5月の米国販売台数が前年同月比9.9%増(ハイブリッド車が過去最高を記録)となったことを好感し、景気敏感株の一角として急騰。
- INPEX(1605):中東での戦闘の再激化や米国・イラン和平交渉の膠着報道を受け、原油先物(WTI)が一時96ドル台まで上昇基調を強めたことから見直し買いが流入し続伸。
- SHIFT(3697):指数が歴史的な上昇を見せる中で逆風が直撃し、値下がり率トップ(-12.21% / 694.7円)の急落。また、米国でのソフトウェア関連株安の流れを受け、日本電気(6701)や富士通(6702)といった大手ITサービスも売りに押される濃淡の激しい展開となった。
- メタプラネット(3350):世界最大のビットコイン保有企業による一部売却報道などを背景に、ビットコインが7万ドルを割り込んで急落したことが嫌気され新安値。リミックスポイント(3825)なども連れ安。
次回戦略
売買代金12兆円超、日経平均1,600円超の大暴騰を遂げながら、乖離値は史上最悪レベルのマイナス8,700円へとさらに拡大。空売り勢の買い戻しは終わるどころか、さらに凄まじい踏み上げのエネルギーとして蓄積された。
次回戦略:「前人未到の7万8,000円大台突破へ!歴史的マイナス乖離を燃料とした超強気の順張り追随」
明日(6月4日)のNF日経レバ(1570)は、本日の「寄り付き底」となった最強のブルモメンタムをそのまま引き継ぎ、レンジを一段も二段も切り上げる「青天井・全面順張り」をメインシナリオとする。コアレンジは「75,500円 〜 78,500円」へと大幅に上方修正する。最大の根拠は、本日さらに拡大した「-8,700〜-7,200円」という異常極まるマイナス乖離だ。この歪みがある限り、相場が少しでも押した場面では空売り勢のパニック的な強制ロスカット(買い戻し)が発動するため、下値は極めて強固である。値幅3,000円のボラティリティを味方につけ、安易な売り向かいは絶対に厳禁。週明け並みの急騰劇の再来を想定し、逆指値を確実に切り上げながら、この歴史的な大相場の波にどこまでも乗っていく強気の立ち回りを徹底する。
閉めの言葉
上がると思えば下がり、下がると思えば一気に戻る。しかし、今日の相場が描いた軌跡は、昨日の暴落で恐怖に震えていた我々の常識をはるか彼方へと置き去りにし、史上最高値の頂へと一気に突き抜けていく、あまりにも圧倒的で、そして美しい大反転劇であった。
前場の段階で「高すぎる」「どこかでハシゴが外れる」と恐怖し、ショートを仕掛けたり利益確定を急ぎすぎてしまったりしたブロガー仲間も少なくないだろう。しかし、これほど強烈なマイナス乖離というマグマを抱え、世界中の大口資金が日本の半導体株や電線株に雪崩を打って流入してくる歴史的な瞬間に、自らの資金を持って立ち会えていること自体が、投資家としてこれ以上ない財産である。
焦る必要はない。相場は完全に、次の未踏のステージへと動き出した。最大-8,700円という異次元の歪みが明日どんな火柱を上げるのか。今夜はアメリカの雇用指標を睨みつつ、明日もまた我々の常識を破壊しながら荒れ狂う相場の張り詰めた声に、確固たる信念を持って静かに耳を傾けていこう。

