前日を振り返って
前営業日となった7月27日の東京市場は、朝方にAI・半導体関連株の急失速を受けて一時400円超安(安値64,123円)まで売り込まれる激しい波乱で始まった。しかし、64,100円台で底固さを確認すると一転して切り返し、TOPIX型銘柄やゲーム・ソフトウェア関連といった非AIセクターへの鮮やかな資金循環(物色シフト)に支えられ、日経平均株価は320円高の64,931円と力強いV字反転を見せた。
NF日経レバ(1570)も安値65,760円から見事に巻き返し、終値は前日比820円高の67,590円とボリンジャーバンドMIDライン(67,256円)を強固に奪還して着地した。前場の急落局面において、物色対象がAIから伝統株やコンテンツ株へシフトする「質の変化」への察知が遅れ、大底での押し目買いエントリーを一瞬躊躇してしまった点は反省材料である。指数の表面的な下落に惑わされることなく、セクター間の循環動向を見極めて機動的に立ち回る姿勢が本日の取引でも試される。
寄り前情報

本日の寄り前にて、相場の下押し圧力を強める売りシグナルが海外市場および先物市場から届いている。添付画像「image_32.png」の各データおよび最新動向は以下の通りである。
- 米国市場:主要指数はまちまちの展開。NYダウが52,195.99(+248.74ドル、+0.48%)と堅調を維持した一方、ナスダック総合は24,928.20(▲47.61ポイント、▲0.19%)と小幅に続落。S&P500指数は7,412.45(+0.47ポイント)とほぼ横ばい。AI需要の先行き懸念からハイテク株の上値が重い。VIX指数は18.84(+1.39%)と底這い圏で推移。
- 先物・為替(image_32.pngより):日経225先物(期近)が64,000円(▲1,170円、▲1.80%)と大暴落して帰着。TOPIX先物(4,051.5、▲29.0)と比較しても日経平均寄与度の高い半導体株への売りが突出している。ドル円(Bid)は1ドル=163.712円前後と引き続き高水準の円安を維持している。
ロイター予測によると、きょうの東京株式市場で日経平均株価は反落が見込まれる。AI需要を巡る先行き懸念を背景に、半導体関連株を中心に利益確定売りが優勢となる見通しである。心理的節目である6万4,000円を割り込む展開も想定される。日経平均の予想レンジは6万3,000円─6万4,200円と設定されている(※週間レンジとしては6万2,000円─6万6,000円が意識される)。
本日の戦略
日経225先物の1,100円超高落(64,000円大台攻防)とAI関連株への警戒感、および昨日見られた非AIセクターへの資金循環を踏まえ、本日のメインテーマを設定する。
「先物安によるギャップダウン後の下値支持確認を徹底、64,000円大台の攻防を見極める慎重順張り回転戦略」
相場に臨むにあたり、前日に残された客観的なテクニカルスタッツを強調して分析の軸とする。
- 前日の乖離値:-2,800円 ~ -1,600円
- 前日の値幅(日中ボラティリティ):2,300円
理論値とのマイナス乖離は「-2,800円〜-1,600円」まで縮小し、パニック的な歪みは解消に向かっている。しかし、本日の大幅ギャップダウンによって再び乖離が拡大する可能性がある。2,300円の値幅をこなした直後の大幅下落となるため、朝方の寄り付きパニックへの不用意な飛びつきは厳禁とし、下げ止まりを確認した後のリバウンド狙いに絞り込む。
想定レンジ(NF日経レバ1570)
65,000円 ~ 67,500円
本日の具体策
- 日経225先物が64,000円まで叩き売られているため、NF日経レバ(1570)も前日終値(67,590円)から大きく窓を開け、65,500円〜66,000円前後のギャップダウンで寄り付くことが予想される。朝一番のパニック売りが一巡するまで静観を貫く。
- 日経平均の心理的節目である64,000円(下限想定63,000円方向)に対応する、NF日経レバの65,000円〜65,500円付近(ボリンジャーバンド下限意識)までじっくり引き付ける。
- 5分足チャートでWボトムの形成や大口の買い戻しサインが確認できた段階で、昨日の反省を活かして迷わず極小ロットでロング(押し目買い)を執行する。
- 反発が入った場合は、前日終値圏やボリンジャーMIDライン付近(67,000円〜67,500円)が強力な戻り売り抵抗となるため、欲張らずに俊敏に利益を確定させてポジションをたたむ。
閉めの言葉
先物が1,100円を超える急降下を見せ、日経平均6万4,000円の大台攻防という波乱の朝を迎えることとなった。前日の見事なV字回復の余韻を打ち消すような海外マーケットからの冷や水に、身が引き締まる思いの読者の方も多いのではないだろうか。
しかし、前日に実証されたように、現在のマーケットは単なる「全面安」ではなく、AI株から伝統株やソフトウェア株へと資金が逃げ込む強力な「物色シフト」の基盤を有している。先物主導の乱高下に感情を揺さぶられることなく、引き付けた下値ラインで冷静に反転の兆候を捉えていこう。本日も徹底したリスク管理を胸に、一歩一歩着実にトレードを進めていこう!

