2025年6月8日デイトレ

NF日経レバ

寄り前情報

[東京 9日 ロイター]

– 今週の東京株式市場で日経平均は、底堅い展開が予想されている。

前週末に公表された5月の米雇用統計が底堅い内容で、為替が円安方向に振れたことで日本株市場は底堅い展開が予想されている。

日経平均は節目の3万8000円台に乗せる動きとなりそうだ。

一方、米国と各国との関税交渉を巡っては依然として不透明感も残っており、積極的に上値を追う動きにはなりにくいという。

    日経平均の予想レンジは3万7200円—3万8500円。

    米労働省が6日発表した5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は13万9000人増加と、伸びは前月から減速したものの予想は上回った[nL6N3S90LP]。

これを受けて、為替相場ではドル/円が円安方向に進んでおり、日本株市場の支えとなりそうだ。

    米国の経済指標では、11日に5月の消費者物価指数(CPI)の公表を控えており、「結果が強ければ先々のスタグフレーション懸念が強まり、株価の下押し圧力になりやすい」(SMBC信託銀行の投資調査部長・山口真弘氏)との指摘が聞かれた。

    赤沢亮正経済再生担当相は8日夕、5回目の対米関税交渉の内容を石破茂首相に報告した後記者団の取材に応じ、一致点を見いせないまま両国首脳が会談した場合、「あり得るべき合意の結論に直ちに結びつくことにはなかなかならないだろう」と語った[nL4N3SB01G]。

    日米の関税交渉については「具体的な内容が出てくるとの期待は低い」(SMBC信託・山口氏)との見方が聞かれており、関税交渉の動向が相場に大きな影響を与える状況ではないという。

    主なスケジュールでは、15—17日に主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)が予定されており、動向を見極めたいとする思惑で週後半は様子見姿勢が強まるとみられている。

    物色動向としては「消去法的に内需株が買われやすい地合いは続くのではないか」(国内証券・ストラテジスト)として、引き続き中小型株などに資金が向かいそうだという。需給面では海外勢の買いが継続していることから、日経平均の下値は堅いとの指摘もあった。

    今週以降は株主総会のタイミングに入り、個別材料を手掛かりにした物色もみられそうだ。10日には豊田自動織機<6201.T>、12日にはトヨタ自動車<7203.T>が株主総会を開く予定となっている。

戦略

想定レンジ補正値込み24,200〜25,400円。

結果

強い上昇も狭いレンジでの動き

始値高値安値終値
日経2253802838,178
(38,500)
38,018
(37,200)
38,088
+346
NF日経レバ24,95025,130
(25,400)
24,940
(24,200)
25,010
+460

反省

ロイター大外れ、エントリーすれば確実に負けていた。

13,000円のズレ。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

市場概況

今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比346.96円高の38088.57円、東証株価指数(TOPIX)が16.08ポイント高の2785.41で終了した。

6日の米国株が良好な5月雇用統計を受けて大きく上昇したことを好感して、寄り付きから200円を超える上昇。節目の38000円を上回った。場中は38100円台に乗せて上げ幅を400円超に広げると上値が重くなった一方、大きく失速することはなく、300円程度高い水準でもみ合う時間が長かった。後場は値幅が100円程度と一段とこう着感が強まったが、300円を超える上昇かつ、38000円を上回って取引を終えた。

業種別では33業種中22業種が値上がり。1位は医薬品で、以下、その他製品、銀行業、電気機器が続いた。値下がり上位にはパルプ・紙、鉄鋼、金属製品が並んだ。

【本日の買い売り優勢状況】

6月9日の東証プライム市場では、買い優勢金額は6,452.36億円、売り優勢金額は6,233.16億円となった。

トップニュース

ispace-ストップ安売り気配 ミッション2失敗を引き続き嫌気 宇宙関連に売り波及

 $ispace (9348.JP)$がストップ安売り気配。同社は6日8時55分に、ミッション2において月面着陸機「RESILIENCEランダー」との通信の回復が見込まれないため、ミッション2を終了すると発表した。きょうもこれが引き続き嫌気され、足元で1100万株を超える売り越しとなっている。

関連銘柄: $Synspective (290A.JP)$、 $QPS研究所 (5595.JP)$、 $スカパーJSATホールディングス (9412.JP)$、 $アストロスケールホールディングス (186A.JP)$など。

INPEX、「ブルー水素・アンモニア製造・利用一貫実証試験」でプラント設備に天然ガスを導入し試運転

 $INPEX (1605.JP)$は9日、同社が新潟県柏崎市で実施している「ブルー水素・アンモニア製造・利用一貫実証試験」において、2日にプラント設備に天然ガスを導入した試運転を開始したと発表した。

今回の実証試験では、原料となるガスは新潟県内で同社が操業する南長岡ガス田からの国産天然ガスを利用。また、製造の際に副次的に発生する二酸化炭素は、既にガス生産を終了した東柏崎ガス田平井地区の貯留層へ圧入し、大気への排出量を抑えるという。同実証試験で製造した水素は水素発電設備を通して新潟県内に電力として供給。また、一部水素からアンモニアを製造し、新潟県内の需要家へ供給するとしている。

NEC-3日続伸 アナリスト向けミーティング開催 営業利益率15%めざす

 $日本電気 (6701.JP)$が3日続伸。6日付のSMBC日興証券リポートによれば、同社では、営業利益率について防衛は政府方針の上限近く12~13%、ITサービスは18%をめざし、全社で15%程度はめざしたい(25.3期Non GAAP営業利益率9.1%)との説明があったとしている。

日立、水戸事業所に次世代エレベーター技術開発を加速する新開発施設を建設

 $日立製作所 (6501.JP)$は9日、グループの日立ビルシステムと、ビルシステム事業における研究開発強化の一環として、昇降機(エレベーター・エスカレーター)の開発・設計・製造拠点である水戸事業所(茨城県ひたちなか市)に、次世代エレベーター技術開発を加速する新開発施設を建設すると発表した。

モダリス-30%急騰 SOLVE FSHDと提携 25.12期に関連収入を計上へ

 $モダリス (4883.JP)$が急騰。同社は9日8時30分、SOLVE FSHD(カナダ)とCRISPR-GNDM(ガイド核酸誘導型遺伝子制御)による革新的な顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)治療薬開発に関して戦略的提携を締結したと発表した。

同提携に基づき、SOLVE FSHDは同社が開発を進めるMDL-103の研究開発を支援するため、戦略的資金を提供するとしている。同件収入については、25.12期の売上高として計上する見込み。取引金額は相手先との合意に基づき非開示だが、業績に与える影響は軽微としている。

あさくまが4日続伸、既存店売上高が30カ月連続前年上回る

 $あさくま (7678.JP)$が4日続伸している。前週末6日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、直営既存店売上高が前年同月比11.7%増となり、30カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。なお、全店売上高は同11.2%増だった。

住友不は底堅い、米エリオットが役員選任議案に反対票投じる意向示す

 $住友不動産 (8830.JP)$は底堅い。アクティビストとして知られる米エリオット・インベスト・マネジメントがこの日、株主宛ての公開書簡を公表し、今年の住友不の定時株主総会において会社側の役員選任議案に反対票を投じる予定だと明らかにした。エリオット側は住友不株を3%以上保有しているとし、株主還元の強化や持ち合い株の縮小など具体的な改革の実施を求めている。アクティビストの圧力により、資本効率の向上に向けた取り組みを加速させるとの思惑をもとに、住友不株に買いが入り下値を支えたようだ。

一家HDが3日ぶり反発、5月既存店売上高が2カ月連続前年上回る

 $一家ホールディングス (7127.JP)$が3日ぶりに反発している。6日に発表した5月度の飲食事業の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.8%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視されている。「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん」が売り上げを大きく伸ばしたほか、「屋台屋博多劇場」も堅調だった。

【動いた日本株トップ】

日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。その中で、 $ソシオネクスト (6526.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は7.34%上昇の2332.0円だった。

一方、値下がり率トップは $エムスリー (2413.JP)$、終値は4.20%下落の2087.5円だった。

タイトルとURLをコピーしました