前日を振り返って
前日9日の日経平均は**48,580円(+845円)と史上最高値を更新。
AI・半導体関連が強く買われ、終日堅調に推移した。
NF日経レバ(1570)は40,760円(+1,360円)**と想定上限40,400円を大きく上抜け、
ボリンジャーバンド上限に沿って引ける形となった。
前日の乖離値は8,100〜7,800で前日より縮小。
これは過熱感がやや緩和しつつも上昇トレンドの勢いを維持していることを示す。
値幅は900円と大きく、ボラティリティが高まる中での攻防が続いた。
一方で、利確のタイミングが早く戻り売りに傾いた場面もあり、
勢いに乗り切れなかった点は反省材料である。
MACDやボリンジャーバンドの上抜けを確認した段階で、
柔軟に戦略を修正するべきだった。

寄り前情報
米国市場は9日(現地時間)に主要3指数がそろって下落。
ダウは-310ドル(-0.67%)、ナスダックは-49ポイント(-0.21%)、
S&P500は-24ポイント(-0.36%)と、調整の流れ。
VIX指数は**16.51(+1.28%)**と小幅に上昇。
一方、為替は1ドル=153.16円と円安が進行。
ドル高基調が続くことで輸出株の支えが期待される。
しかし、米半導体株指数の下落や連休前の週末で
利益確定売り圧力が強まる可能性がある。
ロイターの予測では、
日経平均の想定レンジは 48,200〜48,700円。
「高値圏でのもみ合い」
「ドル高は支えだが、持ち高調整の売りに注意」
との見方が示されている。
本日の戦略
昨日の急伸を受け、今日は一進一退の展開が想定される。
日経225先物は夜間取引で**48,630円(-170円)**と小反落。
上値追いの勢いは一服しつつも、依然として上昇トレンドを維持している。
これを踏まえたNF日経レバ(1570)の想定レンジは以下の通り:
- 想定レンジ:40,400〜41,100円
- 上値目標:41,200円(高値更新余地)
- 下値警戒ライン:40,300円割れ
シナリオ別に見ると:
- シナリオ①(寄り付き強め)
→ 為替の円安進行を背景に、寄り付き後に短期リバウンド狙いの買い。
41,000円付近では一部利確を検討。 - シナリオ②(寄り付き軟調)
→ 前日急騰の反動で利益確定売りが先行。
40,300円を下抜けると一旦調整局面入りの可能性。
MACDと出来高を確認しながら押し目買いを狙う。
テクニカル的には、
ボリンジャーバンドが拡大基調を維持しており、
上昇トレンドは崩れていない。
ただし、過熱感(RSI 70超)が意識されるため、
「買い一辺倒」ではなく短期スイング志向が有効な局面だ。
閉めの言葉
前日の強さを引き継ぎつつも、
今日は週末・連休前らしい利確と調整の交錯相場となるだろう。
焦って追いかけず、「波を読む」冷静さが試される一日である。
AIと円安が市場の支えであることに変わりはない。
だが、急ピッチの上昇後こそ慎重に。
次のチャンスは、静かな押し目の中に潜んでいる。