■ 前日を振り返って
20日の東京市場は、まさに「高市トレード」の象徴的な一日となった。
日経225は終値49,185円(+1,603円)、NF日経レバ(1570)は終値41,600円(+2,670円)と、いずれも高値引け。
想定レンジ(39,800〜40,500円)を大きく上抜け、買いの勢いは止まることを知らなかった。
日経平均とNF日経レバの乖離値は8,100〜7,500円、値幅は1,500円と広く、レバレッジ効果が顕著に現れた。
テクニカル面では、ボリンジャーバンドが+2σを明確に突破し、MACDはゴールデンクロス。出来高の増加も伴い、明らかなトレンド転換シグナルが点灯した。
ただし、短期的な過熱感(RSI70近辺)も見え始めており、上昇一辺倒の展開には慎重さも必要である。
急ピッチな上昇が続いた分、どこで息継ぎをするかが今日の焦点となる。

■ 寄り前情報
ロイターによれば、21日の東京市場は引き続き買い優勢が予想されている。
米中摩擦懸念の緩和、アップル株の上昇、そして高市首相就任への期待感が重なり、心理的節目である「日経平均5万円」接近も現実味を帯びてきた。
日経平均の予想レンジは 49,200〜49,900円。
シカゴ日経先物は49,900円付近で推移しており、東京市場も買い先行で始まる公算が高い。
ただし、5万円付近では利益確定売りが入りやすく、上昇スピードにブレーキがかかる可能性もある。
海外市場では、米ダウ+515ドル、NASDAQ+310ポイント、S&P500+71ポイントと主要3指数がそろって上昇。
VIX指数は**18.23(-12.27%)**とリスクオンムードを裏付けている。
ドル円は150.74円前後で安定しており、為替面からも追い風が続く。
■ 本日の戦略
昨日の乖離値(8,100〜7,500円)と値幅(1,500円)を基準にすると、
本日の日経平均予想レンジ49,200〜49,900円から算出されるNF日経レバ(1570)の想定レンジは以下の通りとなる。
👉 想定レンジ:41,700〜42,400円
寄り付きは高く始まりやすく、前場は勢いを保つ展開が見込まれる。
ただし、42,000円を超える水準では戻り売りも出やすいため、
「寄り後の押し目買い」が有効な戦略だと考える。
- 戦略ポイント
・寄り付き直後の42,000円超えは追わず、41,800円台への押し目待ち。
・上昇再開時には42,400円で部分利確。
・42,500円を明確に抜けた場合は、短期トレンドの加速を意識してホールド延長。
・反対に、41,500円を割り込む場合は短期撤退を検討。
テクニカル的には依然として上昇トレンド内で、ボリンジャーバンド上限付近を維持。
MACDもシグナル上抜けを継続しており、上昇モメンタムは健在。
一方で、RSIが過熱気味のため、高値掴み回避が今日の鍵となる。
■ 閉めの言葉
昨日の上昇は、期待と安心が同時に噴き出した瞬間だった。
だが、相場において「熱狂」は長く続かない。
いまは流れを見極め、過熱の波を冷静にとらえるときだ。
上昇相場ほど落とし穴が多い。
だからこそ、焦らず、しかし怯まず。
次の一手を丁寧に積み重ねることが、利益を守る最大の戦略である。