2025年10月21日 NF日経レバの結果と反省

■ 戦略のまとめ

本日の戦略は、前日の強い上昇トレンドを引き継ぎ、「寄り付き後の押し目買い」に焦点を当てたものであった。

ロイター予測では日経平均の想定レンジを 49,200〜49,900円 とし、心理的節目の「5万円」に迫る展開を想定。

NF日経レバ(1570)は、前日の乖離値(8,100〜7,500円)と値幅(1,500円)をもとに、想定レンジを41,700〜42,400円 と設定した。

戦略の主軸は以下の通り。

  • 寄り付き直後の高値追いは避け、41,800円台での押し目買いを狙う。
  • 上昇再開時は42,400円で部分利確。
  • 42,500円を明確に突破した場合はホールド延長。
  • 一方で、41,500円を割り込む場合は短期撤退。

テクニカル的には、ボリンジャーバンド上限付近を維持し、MACDはシグナル上抜け継続。

RSIの過熱感に注意しながらも、上昇モメンタムを活かす方針で臨んだ。

Screenshot

■ 実際の値動き

日経225は以下の通り。

  • 始値:49,675円
  • 高値:49,945円
  • 安値:49,127円
  • 終値:49,316円(前日比 +130円)

NF日経レバ(1570)は以下の通り。

  • 始値:42,480円
  • 高値:42,910円
  • 安値:41,510円
  • 終値:41,770円(前日比 +170円)

寄り付き直後に高く始まり、想定上限の42,400円を突破して42,910円まで上昇した。

しかし、その後は日経平均同様、利益確定売りに押されて下落。後場にかけては一貫して売り優勢となり、安値41,510円で下げ止まる展開となった。

テクニカル的には、前場の急騰でボリンジャーバンド+2σを一時突破したものの、その後はバンド中央線を下回り、バンド幅の収縮と共に下方圧力が強まる形となった。

MACDは午後にデッドクロスを形成し、短期調整のサインが点灯。

出来高の増加を伴う下げであり、買い疲れの兆候が見えた一日であった。

■ 本日の日経225とNF日経レバの乖離値および値幅

  • 本日の乖離値:7,600〜7,000円
  • 本日の値幅:1,400円

前日の値幅(1,500円)に比べやや縮小したものの、依然として高ボラティリティを維持。

日経平均の高値49,945円に対し、NF日経レバは42,910円で推移し、レバレッジ効果は依然として明確であった。

終値ベースでは日経225 +0.26%、NF日経レバ +0.41%と、日経の倍速型ETFとしての特徴が安定して発揮された。

■ 反省

日経225のロイター予測レンジはおおむね的中したが、NF日経レバの上昇は想定をやや超過。

5万円手前での利確は予測できた範囲だったため、日経225の値動きをリアルタイムで確認していれば、42,800円台での利確チャンスを掴めた展開だった。

しかし、午後の急落局面では、ショートエントリーの判断ができず、下げ局面でのリスク回避がやや遅れた点が課題。

MACDデッドクロスとバンド下限割れのタイミングを確認していれば、より戦略的な撤退が可能であった。

一言で言えば、「想定通りの始まり、想定外の結末」だった。

■ 東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

日経平均株価は前営業日比130.56円高の49,316.06円。

TOPIXは1.05ポイント高の3,249.50。

前場は高市首相誕生を織り込み、760円高の49,945円まで買われたが、後場は主力株の利確に押された。

ソフトバンクG(9984)とアドバンテスト(6857)が失速し、5万円台突破はならなかった。

業種別では33業種中17業種が上昇。

上昇トップはその他製品、続いてその他金融業、金属製品、精密機器が続いた。

一方、非鉄金属、保険業、機械は下落した。

注目は、

  • トヨタ自動車(7203):AIエージェント開発報道で続伸。
  • さくらインターネット(3778):KDDIとGPUアライアンス設立を発表し反発。
  • 横河電機(6841):シノペックとの協力覚書締結で続伸。
  • 東京エレクトロン(8035):岩井コスモ証券が目標株価を引き上げた。
  • AIフュージョンキャピタル(254A):暗号資産レンディングサービス発表で続伸。

市場全体はテーマ株循環物色の流れを維持している。

■ 本日の注目銘柄

  • トヨタ自動車(7203):AI・自動運転分野での進展報道が材料視され、堅調推移。
  • さくらインターネット(3778):GPU関連の国策テーマ株として再び注目。
  • 東京エレクトロン(8035):半導体設備投資拡大期待から堅調。
  • AIフュージョンキャピタル(254A):暗号資産市場再活性化の追い風。

AI・半導体・国策テーマが引き続き短期資金の中心軸である。

■ 次回戦略

MACDがデッドクロスを形成し、RSIも中立圏に下落していることから、短期的な調整局面に入る可能性がある。

ボリンジャーバンド下限(41,500円付近)で下げ止まったことから、明日は41,400〜42,200円のレンジを想定。

  • 押し目狙いは41,500円近辺。
  • 上昇再開時の戻り売りポイントは42,000円台前半。
  • 41,300円を割り込む場合は一段安に注意。

短期筋による手仕舞いと、個人投資家の押し目狙いが交錯する1日となるだろう。

■ 閉めの言葉

5万円目前で息切れした相場は、まるで長距離走の終盤のようだった。

勢いを失っても、それが終わりを意味するわけではない。

むしろ、次の跳躍のための「呼吸の時間」である。

焦らず、流れを読む。

その一手が、明日の相場を制する。

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