【戦略のまとめ】
ロイターの寄り前予測では「売り先行」との見方が支配的で、米中摩擦による米株安を受けて弱い地合いが想定された。
当日のNF日経レバ(1570)は 41,000〜42,200円 のレンジを想定し、押し目買いを中心とする戦略を採用した。
特に、 41,000円付近での拾い場 と 42,000円手前での利確 を基本としたデイトレ戦略で臨んだ。

【実際の値動き】
実際には、寄り付きから下げ圧力が強く、NF日経レバは以下の通り推移した。
| 銘柄 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |
|——|——|——|——|––––|
| 日経225 | 48,866 | 48,866 | 48,399 | 48,641 | -666 |
| NF日経レバ(1570) | 40,500 | 40,910 | 40,280 | 40,700 | -1,120 |
朝方から投げ売りが進み、寄り付き直後に40,300円台まで下落。その後は40,900円付近まで一時戻したものの、終始上値の重い展開となった。
【本日の日経225とNF日経レバの乖離値および値幅】
- 本日の乖離値:8,000〜7,900円
- 本日の値幅:630円
日経平均とNF日経レバの価格乖離は引き続き大きく、前日比ではやや収縮したが、ボラティリティの高さを示す値動きであった。
想定レンジ上限(42,200円)には届かず、下限を割り込む場面も見られたことから、戦略的には守りの一日だったといえる。
【反省】
想定より下掘れし、レンジ下限を早々に割り込んだことで、押し目買いのタイミングをつかみにくかった。
日経225が48399円まで下落した場面では、投資家心理の冷え込みが明確で、売り優勢が続いた。
ただし、後場にかけての40,300円台での下値固めには一定の安心感があり、ボリンジャーバンド下限を意識した買い支えが機能した。
MACDは依然デッドクロス継続、RSIも中立を下回る水準にあり、短期的には調整トレンドが明確である。
【東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)】
23日の日経平均は666円安の48,641円と大幅続落。
米SOX指数の2.4%安を受け、半導体関連株が総じて下落。特に $東京エレクトロン (8035.JP)$、$ソフトバンクグループ (9984.JP)$ の下げが目立ち、日経平均を大きく押し下げた。
一方で、造船セクターは「業界団体が3,500億円の投資」との報道を受けて堅調。$川崎重工 (7012.JP)$、$IHI (7013.JP)$、$名村造船 (7014.JP)$ が上昇率上位に入った。
連合の「賃上げ5%以上」要求も報じられたが、市場はむしろコスト上昇への懸念を意識した反応となった。
売買代金は概算で5.1兆円、エネルギー・不動産が支えとなる一方で、ハイテク・通信株が軟調に終始した。
【本日の注目銘柄】
- 川崎重工(7012):造船セクターに資金流入。4%超高。
- 住友重機械工業(6302):終値4092円、11.26%高で値上がり率トップ。
- ルネサスエレクトロニクス(6723):SOX指数下落の余波を受け5.59%安。
- シュッピン(3179):臨時株主総会請求を材料に後場急騰。
【次回戦略】
米金利の動向が再び焦点となる。今夜の米インテル決算やFRB理事発言次第で、ナイトセッションでは先物が振れる可能性がある。
NF日経レバは、引き続き 40,200円台の下値メド を意識しつつ、 41,500円台の戻り売りゾーン を短期ターゲットとする。
MACDが底打ちサインを示すまでは、無理な押し目買いは避け、5日線回復後にエントリーを検討したい。
ボリンジャーバンド下限(40,350円前後)が下値支持帯として意識されるため、このラインを割れるか否かが翌日の焦点だ。
【閉めの言葉】
本日は「押し目を狙うも、地合いに押し戻された一日」だった。
市場全体のリズムがまだ乱れている今こそ、焦らず、波の呼吸を感じ取る冷静さが求められる。
相場に正解はない。ただ、自分のルールを信じて継続することが、次のチャンスを呼び込む。
明日も「待つ勇気」を携えて、静かに市場と向き合いたい。
(※この分析は投資助言を目的とするものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。)