【前日を振り返って】
前日(10月23日)は、米中摩擦懸念を背景に東京市場が大幅続落。日経平均は48,641円(-666円)まで下落し、NF日経レバ(1570)も40,280円まで下値を掘る展開となった。
想定レンジ(41,000〜42,200円)を下回り、押し目買いのタイミングをつかむのが難しい一日であった。
ボリンジャーバンド下限を割る動きも見られ、MACDはデッドクロス継続。短期調整局面が鮮明となった。
ただし、後場にかけての40,300円台では底堅い買い支えが確認され、過度な悲観は後退した。
本日の米国株上昇とともに、過剰な売りポジションの巻き戻しが焦点となる。

【寄り前情報】
ロイターの東京市場予測によれば、
「本日の日経平均はしっかりした展開が想定される」との見方が優勢である。
前日の米国株市場では主要3指数が揃って上昇。
- NYダウ:+144.20(+0.31%)46,734.61
- NASDAQ:+201.40(+0.88%)22,941.79
- S&P500:+39.04(+0.58%)6,738.44
米SOX指数が +2.5% と反発したことで、東京市場でも半導体関連株を中心に買い戻しが期待される。
また、VIX指数が -6.98%(17.30) と落ち着きを取り戻しており、短期的なリスクオフ姿勢も一服。
為替相場は ドル円152.53円 と高止まりしており、円安基調が日本株を下支えする要因となる。
日経平均の予想レンジは 48,800〜49,100円。
前日の下げをほぼ帳消しにするような自律反発が見込まれるが、上値ではイベント前の利益確定売りが意識される展開だ。
【本日の戦略】
前日の乖離値(8,000〜7,900円)と値幅(630円)を基準に、
本日のNF日経レバ(1570)の想定レンジは以下のように設定する。
- 想定レンジ:40,600〜41,600円
- 押し目買いポイント:40,600〜40,800円(前日安値近辺)
- 戻り売りポイント:41,400〜41,600円(ボリンジャーバンド中央線付近)
- 注意ライン:40,400円割れ(再び調整波に入る可能性)
テクニカル的には、MACDが依然としてマイナス圏で推移しているため、
過信した押し目買いは禁物である。
ただし、RSIがやや売られすぎ水準(30台前半)まで低下しており、
短期反発が入るタイミングとしては悪くない。
寄り付き後に40,600円台で下げ止まるようなら、軽めの買いを検討し、
41,400円手前では利益確定を意識する回転戦略が有効だ。
特に、半導体セクター(東京エレクトロン・アドバンテスト)の値動きが全体相場の方向性を示す指標となる。
【閉めの言葉】
本日は「リスク後退の中での小さな息継ぎ」となる日である。
大きく反発しても、週末を控えた手じまい売りで上値は限定的だろう。
焦らず、波の呼吸に合わせてポジションを整えること。
「攻め」ではなく「整える」一日として、冷静にチャートを見守りたい。
市場はまだ揺れているが、リズムを感じ取れば次の好機は必ず見えてくる。

