【戦略のまとめ】
本日は「米中協議進展」「円安進行」「CME先物5万円突破」を背景に、
東京市場の続伸を想定して押し目買い戦略を構築していた。
NF日経レバ(1570)の想定レンジは 41,900〜42,800円 と設定。
42,000円台前半での押し目買いから42,800円突破での短期利確を狙うシナリオであった。
MACDの底打ち気配とボリンジャーバンド中心線の上抜けを確認し、
反発トレンドへの転換初動を見込んだ戦略だった。

【実際の値動き】
| 銘柄 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 |
|——|——|——|——|––––|
| 日経225 | 49,905 | 50,549 | 49,838 | 50,512 | +1,212 |
| NF日経レバ(1570) | 43,120 | 43,900 | 43,000 | 43,890 | +2,110 |
日経平均はついに 史上初の50,000円台を突破。
NF日経レバも連動して上昇し、想定レンジの上限42,800円を大きく上抜く強い展開となった。
寄り付き直後は一時的に下押し(安値43,000円)したが、
10時30分以降のリバウンド局面で勢いが急速に回復。
引けにかけて高値引け(43,900円)で終了した。
【本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅】
- 本日の乖離値:6,800〜6,600円
- 本日の値幅:900円
前日(7,700〜7,400円)と比べて乖離は縮小し、連動性がさらに強まった。
特に後場では、日経の上昇率に対しレバETFの反応が正確に機能し、
需給の安定感と市場のリスクオン姿勢が際立った。
【反省】
戦略レンジの設定がやや低すぎた点が明確な反省点である。
特に、10:30の急落局面では安値43,000円(=想定上限超え)という異常な強さを示し、
もはや「押し目」と呼べる水準が存在しなかった。
すなわち、押し目待ちの買い手が置いていかれる相場であり、
このようなボラティリティの高い相場では、
事前想定を超える動きに柔軟に対応する機動力が求められる。
MACDは依然マイナス圏ながらもゴールデンクロスが近く、
ヒストグラムは縮小。上昇圧力が再び明確に戻ってきている。
RSIも60付近まで上昇し、まだ過熱感はない。
ボリンジャーバンド上限(43,965円)をタッチしており、
翌日は一時的な利益確定売りが出る可能性もあるが、
トレンドは上向きである。
【東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)】
日経平均株価は +1,212円高の50,512円、
TOPIXは +55.60ポイント高の3,325.05 で取引を終了。
米CPI低下を受けた米国株3指数の最高値更新が追い風となり、
寄り付きから600円高スタート。開始直後に心理的節目「5万円」を突破した。
半導体、防衛関連を中心に主力株が総じて買われ、
売り手不在の全面高相場であった。
業種別では非鉄金属、精密機器、証券・商品先物が大幅上昇。
TOPIX構成の全33業種がプラスで引けた。
また、買い優勢金額1.33兆円と、
先週末を上回る流動性の高さが際立った。
【本日の注目銘柄】
- トヨタ自動車(7203):上半期販売台数が過去最高を更新、北米好調が継続。
- レーザーテック(6920):SMBC日興が目標株価を11,300円に引き上げ。短期的改善期待。
- 東洋エンジニアリング(6330):南鳥島沖レアアース試験掘削の報道で急騰。
- 日本ギア工業(6356):防衛関連思惑で一時+16.9%の急伸。
- ELEMENTS(5246):日本円建ステーブルコイン関連材料で急騰。
テーマ株では「防衛」「レアアース」「AI半導体」「ステーブルコイン」が中心。
グローバルリスクの後退と円安が相まって、
海外マネーの日本株再流入が加速している。
【次回戦略】
明日(10月28日)は50,000円台の定着が焦点。
本日の高値圏維持で勢いは強いが、短期的には利確圧力も想定される。
📊 想定レンジ(NF日経レバ):43,400〜44,200円
- 下値支持線:43,200円(25分線)
- 上値抵抗線:44,000円(ボリンジャー上限)
- 戦略:43,500円付近での押し目拾い、44,000円超で部分利確。
MACDがシグナルを上抜ければ短期トレンド上昇再開。
ただし、RSIが70を超える場面では過熱警戒が必要。
【閉めの言葉】
「想定外の強さは、恐怖ではなく成長の証。」
5万円の壁を突破した今日の相場は、
市場心理が“期待”から“確信”へと移り変わった瞬間だった。
振り返れば、置いていかれたのは“慎重さ”そのもの。
明日こそ、波の中心に立って、相場の呼吸を捉えたい。

