■ 戦略のまとめ
前日の日経平均はついに5万円台を突破し、達成感が市場を包んだ。
本日は「一進一退の調整相場」を基本シナリオとし、NF日経レバ（1570）の想定レンジを 43,600〜44,200円 に設定。
下値43,600円付近での押し目買い、上値44,000円超では部分利確を想定した。
MACDは依然としてゴールデンクロスを維持、RSIは60台前半で過熱感はやや意識される状況であった。
■ 実際の値動き
- 日経225：始値50,357円／高値50,485円／安値50,107円／終値50,219円（前日比 -293円）
- NF日経レバ（1570）：始値43,560円／高値43,780円／安値43,130円／終値43,330円（前日比 -560円）
寄り付きはほぼ想定内の水準だったが、引けにかけて値を崩し、終値は想定レンジ下限をやや下回る展開。
ボリンジャーバンド上限（約44,800円）からの反落で、短期的な過熱の冷却が進んだといえる。
■ 本日の日経225とNF日経レバの乖離値・値幅
- 乖離値：おおよそ 7,000〜6,700円
- NF日経レバの値幅：650円
乖離は依然として広めに推移し、指数に対してレバETF特有のボラティリティが際立った。
一方で、値幅は前日の急伸局面から明確に縮小。市場全体が“冷静さを取り戻しつつある”サインとも取れる。
■ 反省
日経平均は想定レンジ内での推移に留まり、5万円ラインは維持。
ただし、NF日経レバは戦略レンジ下限（43,600円）を割り込み、押し目狙いはやや早かった印象。
43,100円付近での底堅さは見せたものの、円高方向への為替変動が心理的な重しとなった。
次回は為替動向（ドル円152円割れ）をより重視し、エントリータイミングを慎重に見極めたい。
■ 東京市場サマリー（MOOMOO証券より引用）
日経平均は前日比293円安の50,219円で引け。
米国株の上昇を好感できず、達成感による利益確定売りが優勢。
前場は押し目買いが入ったが、後場にかけて円高警戒で下押し。
業種別では情報・通信のみがプラス、銀行や海運は小幅安に留まる一方、金属製品・繊維・建設が下落を主導した。
トランプ米大統領と高市首相による日米首脳会談が行われ、防衛関連株が物色された。
中でも 放電精密加工研究所（6469） が12％高の年初来高値更新、東京エレクトロン（8035） も目標株価引き上げを受けて3日続伸した。
■ 本日の注目銘柄
- 放電精密加工研究所（6469）：防衛関連思惑で急騰、連日の新高値。
- アドバンテスト（6857）：業績上方修正で市場の好感を得る。
- メタプラネット（3350）：自社株買い発表を受け後場急伸。
- 東京エレクトロン（8035）：メモリ関連の復調を背景に堅調推移。
ハイテク・防衛の両テーマが市場を牽引し、短期資金の回転が活発だった。
■ 次回戦略（10月29日）
テクニカル的にはNF日経レバがボリンジャーバンド+2σ付近からの調整局面。
MACDは依然プラス圏を維持しつつも、シグナルとの乖離が縮小しており、一時的な横ばいレンジ入りの可能性が高い。
RSIは60台前半で依然として上昇余地あり。
翌日は、43,000円〜43,800円を中心とする保ち合いを想定。
下値43,000円を維持できれば、週後半にかけて再上昇の芽も期待される。
■ 閉めの言葉
5万円の節目を越えた市場は、いま呼吸を整える時間に入っている。
上昇相場は常に波を伴う。
今日の静かな調整は、次の大波を迎えるための“溜め”の時間だ。
焦らず、恐れず、波のリズムを感じながら、次のチャンスに備えたい。
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