前日を振り返って
10月2日の日経平均は44,936円で取引を終え、前日比+385円と5日ぶりに反発した。寄り付き直後には半導体株を中心に買いが広がり、一時は45,100円台をつける場面もあったが、その後は調整を経て再び45,000円を試す展開となった。ただし、引け値では45,000円を回復できずに終了した。TOPIXは逆に小幅安で終え、相場全体としては上げの広がりに欠けた。
NF日経レバ(1570)は始値34,910円、高値35,270円、安値34,550円、終値35,000円と前日比+590円。寄り付き後に35,200円台まで急伸したが、その後は高値圏での伸び悩みを見せた。前日の値幅は700と依然ボラティリティが高く、乖離値は9,800〜10,100とほぼ1万近辺を推移。乖離の安定が見えにくい中、トレードは小刻みな利確が有効であった。

寄り前情報
ロイターによれば、本日の日経平均は上値の重い展開が想定される。米国株はダウ・S&P500・NASDAQいずれも最高値を更新し、ハイテク株中心に堅調であった。しかし、東京市場では円高傾向(ドル円147円前後)や週末要因による手じまい売りが上値を抑えるとみられている。日経平均の予想レンジは44,800〜45,200円。
米国市場の動向を見ればNASDAQは+0.39%と上昇しており、日本株も引き続き半導体株優位の展開が期待される。ただしTOPIXが前日軟調で終えている点から、相場全体への広がりは限定的と予想される。
本日の戦略
日経平均の予想レンジ(44,800〜45,200円)を踏まえ、NF日経レバの想定レンジを34,800〜35,400円とする。
- 35,400円接近では戻り売りを優先する。米国株高の流れを追っても一気に上値を抜く力は乏しいと見られる。
- 34,800円を下抜ける場面では、反発狙いはMACDの反転や出来高増加の確認が必須条件であり、安易な逆張りは避けたい。
- 半導体株が引き続き主役ではあるが、特定銘柄への資金集中に依存している点を考慮し、セクター偏重リスクを意識する必要がある。
短期的には週末要因による手じまい売りが出やすく、上値追いは慎重に構える場面といえる。押し目を拾う際もスイングではなくデイトレ的な小幅利確を基本としたい。
閉めの言葉
昨日は半導体主導の強い戻りを見せたものの、相場全体に広がる勢いには欠けた。本日も上値を試す場面はあっても、週末を控えて伸び悩む可能性が高い。大きなトレンドを狙うより、目先の値幅を小さく刻む姿勢が肝要である。読者の皆さんも一方向に偏らず、冷静に相場の呼吸をとらえていただきたい。