2025年10月6日 NF日経レバの戦略

前日を振り返って

前週末10月3日の日経平均は、米国株高とAI関連株への物色を背景に大幅上昇。日経225は45,769円(+832円)まで上伸し、NF日経レバ(1570)も36,260円(+1,260円)で引けた。想定レンジ(34,800〜35,400円)を大幅に上抜け、ショートエントリー戦略は不発。寄り付きからの強い買い圧力に対し、ポジション転換の遅れが痛手となった。

テクニカル面では、MACDがプラス圏を維持しボリンジャーバンド上限を拡張する形で推移。トレンド転換を示唆するシグナルを逃した点が反省材料である。乖離値は9,800〜9,100、値幅は1,100と高水準を保ち、依然として短期的なボラティリティは高い。

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寄り前情報

6日のロイター予測によると、日経平均は史上最高値更新が期待される展開。自民党総裁選で高市早苗氏が勝利し、金融緩和と積極財政を掲げる“サナエノミクス”への期待感が強まっている。円建てのシカゴ日経平均先物は一時48,000円を付けるなど、投機的な上昇ムードが広がっている。

海外市場では、NYダウとS&P500が史上最高値を更新。FRBの追加利下げ観測が強まり、金融環境は緩和的に傾いている。一方で、NASDAQはハイテク株の調整で小幅安(-0.27%)。VIX指数は16.65と安定しており、市場全体に過度な警戒感はない。為替はドル円149円台に上昇し、円安が再び進行している点も日本株には追い風である。

この環境下では、金融緩和期待・円安・米国株高の三拍子がそろい、日経平均の上値追いを後押しする展開が濃厚である。

本日の戦略

日経平均の予想レンジは46,500〜47,500円。前日の乖離値(9,800〜9,100)と値幅(1,100)を考慮すると、NF日経レバの想定レンジは36,800〜37,800円とする。

戦略のポイントは以下の通りである。

  • 上値追い戦略
     寄り付きから買い先行が予想されるため、36,800円付近の押し目を拾い、37,800円手前では一部利確を意識。トレンドフォロー型で臨みたい。
  • 過熱感の確認
     MACDが強気継続である一方、ボリンジャーバンドの上限拡張が過熱気味になりつつある。RSIが70を超過する場合は短期調整の可能性を想定し、37,500円超では追随買いを避けたい。
  • リスク管理
     日銀支店長会議での発言が予想外のタカ派姿勢を示した場合、一時的な調整が入る可能性もある。36,500円を下抜けた場合は一旦撤退し、方向転換の確認後に再エントリーする構えが望ましい。

今日の相場は“勢い”と“過熱”のせめぎ合いであり、オーバーシュート気味の上昇が見込まれるが、翌日の反動安にも注意が必要である。

閉めの言葉

前週の反省を生かすべき局面である。強い上昇トレンドの中では、逆張りよりも流れに乗る勇気が求められる。高市政権誕生による期待感が相場を支えている今こそ、短期的な過熱を冷静に見極めながら、押し目買いのチャンスを確実に拾いたい。読者の皆さんも、ニュースの熱気に流されず、テクニカルと値動きの呼吸を意識して相場に臨んでほしい。

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