前日を振り返って
前日の東京市場は、寄り付き直後に米ハイテク株高を好感して上昇したものの、午後にかけて急失速する展開となった。
日経平均は 48,527円まで上昇した後に反落し、終値は 47,950円(+6円)。
NF日経レバ(1570)は 始値40,430円、高値40,660円、安値39,660円、終値39,710円(-70円) と、指数に対してやや弱い動きを見せた。
テクニカル面ではMACDがデッドクロスを形成し、RSIも高値圏から下落。短期の買われ過ぎ修正が進行中であり、ボリンジャーバンド下限(-2σ)での反発力の弱さが印象的だった。
結果的に、寄り付き高値でのショート判断を逃した点が反省材料であり、分割エントリーとポジション調整の重要性が再認識された。

寄り前情報
ロイターの8日朝の東京市場見通しによれば、
「前日までの4営業日で3400円上昇したことによる過熱感」が指摘され、
一方で「円安進行が下値を支える」展開が予想されている。
日経平均の予想レンジは 47,800〜48,200円。
ドル円は一時152円台をつけ、輸出関連株に支援材料。
ただし、米国株が下落(ナスダック-0.66%、S&P500-0.38%、ダウ-0.20%)しており、
ハイテク株には調整売りが入る公算が大きい。
また、VIX指数は17.24(+5.31%)と上昇し、ボラティリティ警戒感が再び強まっている。
CPIを控えた米市場の様子見ムードも重なり、**「方向感の出にくいもみ合い相場」**が基本シナリオだ。
本日の戦略
前日の乖離値(8,300〜7,900)と値幅(1,000円)を踏まえると、
NF日経レバ(1570)の本日の想定レンジは 39,400〜40,300円 と設定する。
ポイントは以下の通り:
- **寄り付き直後の反発(40,000円台回復)**は一時的な戻りと想定。
- MACDが陰転継続中のため、上値追いは慎重に。
- 39,600円以下では押し目買いのチャンスをうかがうが、
RSIが30を割るまでは積極的な買いは避ける。 - 円安基調が続く限り、輸出株中心に底堅さを維持する可能性が高く、
NF日経レバも「下げ止まりサイン」が出るタイミングを見極めたい。
また、米AMD関連ニュースによるAIテーマ株の循環物色は継続中であり、
東京エレクトロンやアドバンテストなど、指数寄与度の高い半導体株の動きが
本日のトレンド判断に直結するだろう。
短期トレードの方針としては、
- 40,000円台前半での戻り売り
- 39,500円割れでのリバウンド狙い
の2段構えでリスクを抑える。
閉めの言葉
昨日の「上昇後の失速」は、市場の勢いが一息ついたサインである。
ただし、トレンドの基調はまだ崩れていない。
過熱を冷ます調整の中で、冷静に押し目を拾う姿勢が明日の成果につながる。
焦らず、波のリズムを感じながら、今日も“静かな強気”で臨みたい。