戦略のまとめ
前日の米国市場はAI・半導体株が牽引し、ナスダックが1.11%上昇、S&P500も最高値を更新。円相場は1ドル=152.60円台の円安推移で、東京市場は買い先行が予想された。
想定レンジは日経平均47,700〜48,200円、NF日経レバ(1570)は39,600〜40,400円と設定。
寄り付き直後にリバウンド狙いの短期買い、40,300円台での戻り売りを基本戦略とした。

実際の値動き
結果は、予測を大きく上回る力強い上昇となった。
日経平均は 始値48,035円、高値48,597円、安値47,995円、終値48,580円(+845円)。
史上最高値を更新し、AI・半導体関連株が相場をけん引した。
NF日経レバ(1570)は、
始値40,070円、高値40,760円、安値39,850円、終値40,760円(+1,360円)。
想定上限であった40,400円を軽々と突破し、午後にかけて上昇トレンドを継続。
ボリンジャーバンド上限(40,790円付近)に沿って引けた形となった。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値および値幅
- 本日の乖離値:8,100〜7,800
(前日より縮小傾向、上昇過程での過熱感がやや緩和) - 本日の値幅:900
乖離値の縮小は、上昇トレンドが一定の調整を織り込みながら続くことを示唆。
一方で値幅拡大は、短期的なボラティリティ上昇と投資家の攻防を物語る。
チャート分析
添付チャートでは、
- ボリンジャーバンド:中期線を明確に上抜け、上限バンドに沿った強いバンドウォークを形成。
- MACD:DIF線がシグナル線を上抜け、ゴールデンクロスが発生。上昇トレンド転換の初動を確認。
- 出来高:寄り付き直後の大口買いが明確。後場も買い優勢を維持し、40,000円台を固める展開。
テクニカル的には短期上昇相場への再突入を示しており、押し目待ちの買い勢力が活発化した印象だ。
反省
ロイター予測・想定レンジをともに大きく上回り、結果的に戦略は保守的すぎた。
寄り付き後の初動を確認してからのロングインが正解だったが、
上昇の勢いに乗り切れず「利確早すぎ」「戻り売り過早」となった点は反省すべき。
特に本日のように米国市場が明確なリスクオンで推移している日は、
MACDやボリンジャー上抜けシグナルを確認後に柔軟に戦略を修正すべきである。
ショートもロングも、逆指値の設定と早めの損切り徹底が命綱だ。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
9日の日経平均は大幅反発(+845円)し、48,580円で取引を終えた。
ソフトバンクグループがロボット事業買収を好感され急伸し、
ファーストリテイリングへの決算期待買いも相場を押し上げた。
取引時間中に史上最高値を更新し、日経平均はTOPIXを大きく上回る上昇率を記録。
為替ではドル円が一時153円台に乗せ、輸出株が買われる一方、海運や輸送用機器などは売られた。
売買代金は6兆2800億円と高水準。AI・半導体関連を中心に短期資金が集中した。
本日の注目銘柄
- ソフトバンクグループ(9984):+11.43%上昇。ABBからのロボット事業買収を好感。
- 東京エレクトロン(8035):+3日ぶり反発。TSMCの売上増を受け、半導体需要期待が再燃。
- 安川電機(6506):+10%超の上昇。エヌビディアとのAIロボティクス協業期待。
- 東京電力HD(9501):5日続伸で年初来高値更新。原発関連報道が材料視。
これらの銘柄群が「AI・円安・再稼働」という3大テーマで市場を牽引した。
次回戦略(10月10日)
日経平均が48,500円台で引けたことから、
NF日経レバは41,000円前後での上値試しが焦点。
ただし、連日の上昇で短期的な過熱感も高く、
翌日は利益確定売りに注意したい。
ボリンジャーバンド上限が再び拡大し、
MACDがプラス圏に浮上すれば継続上昇トレンドが確定する。
逆に、寄り付きから売り優勢なら40,400円割れを警戒ラインとし、
押し目を拾う戦略を基本とする。
閉めの言葉
今日は想定を超える上昇に、市場の強さを改めて感じた一日であった。
AI・円安・好業績の三拍子が揃ったとき、日経レバは驚異的な値動きを見せる。
だがその裏では、一瞬の判断ミスが大きな損失にもつながる。
明日も「欲を抑え、波を読む」。
焦らず、確実に、次の一手を狙いたい。