戦略のまとめ
本日は、米国株高とブラックフライデー需要の堅調さを背景に底堅いスタートを想定し、
NF日経レバ(1570)の 想定レンジ43,000〜43,800円 を設定した。
押し目は 43,000〜43,200円、上値は 43,700〜43,800円 をターゲットに、
「バンド中央線反発を拾う守備寄りの戦略」で臨んだ一日であった。
実際の値動き

しかし、現実の相場は予測とかけ離れた急落局面となった。
▼ 日経225
- 始値:50,318円
- 高値:50,366円
- 安値:49,215円
- 終値:49,303円(−950円)
米国株の上昇を受けて買い先行で始まったが、半導体株・電線株を中心にAI関連が総崩れし、
10時過ぎには900円超安まで急落。後場も買い戻しは乏しく、安値圏での引けとなった。
▼ NF日経レバ(1570)
- 始値:43,170円
- 高値:43,280円
- 安値:41,310円
- 終値:41,510円(−1,550円)
日経225の下落幅に連動し、
想定レンジ43,000円〜43,800円を完全に下抜け、
最大 1,900円 の値幅を伴う急落となった。
前場9時半以降はボリンジャーバンド−2σ割れが連続し、
MACDは大きくシグナルを下回る明確な下落トレンドを示した。
画像チャートの通り、41,310円の安値形成後も戻りは限定的で、終日弱い値動きが継続した。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値・値幅
- 乖離値:7,900〜7,000円
- 値幅:1,900円
乖離値は依然高水準で、日経平均とのギャップの大きさが目立つ一方、
これほどの急落局面でも乖離値は大きく縮まらず、
下落方向に強いレバレッジが効いた一日だったといえる。
反省
ロイターの予測レンジ(日経50,000〜50,500円)も、
自分の想定レンジ(1570で43,000〜43,800円)も、
いずれも「上限の重さ」を意識した守備的戦略であったが、
今日の深掘り下落トレンドは想定できていなかった。
特に下落の主因となったのは次の2点である。
- 植田日銀総裁の発言を受けた利上げ意識の急速な高まり
- FRBパウエル議長の慎重姿勢が金利不安を再燃させたこと
この2つが為替を円高方向へ動かし、日経225の下げを加速させた。
今後は、
- 「発言リスクがある日は想定外の急変を前提にする」
- 「序盤の−2σ割れを早い段階で受け入れる」
この2点を次回の大きな改善点としたい。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
- 日経平均:−950円安の49,303円
- TOPIX:−40.11安の3,338.33
寄り付きは買い優勢だったが、半導体株やAI関連が売り込まれ一気にマイナス転換。
10時過ぎには900円超下落し、後場は円高も加わり4桁安目前まで深掘り。
植田総裁の講演により12月利上げ観測が急速に高まり、
買いが完全に手控えられた一日であった。
業種別では 31業種が下落。
唯一上昇したのは 銀行業・石油石炭 の2業種のみ。
市場全体としては、
「悪材料を一斉に織り込む投げ売りの一日」
という印象が強い。
本日の注目銘柄
▼ 住友電工(5802)
終値 +3.08% 上昇
プライム市場の値上がり率トップ。AI関連全体が売られる中、個別材料で逆行高。
▼ 東京電力HD(9501)
終値 −9.71%
本日の値下がり率トップ。電力関連は今日の相場の売りセンターに。
▼ メタプラネット
暗号資産課税の20%分離課税報道で大幅安。
▼ 富士紡HD
研磨材製品需要拡大のライン増設が材料となり年初来高値更新。
次回戦略(12月2日)
今日の急落を踏まえ、明日は次の点が重要となる。
▼ 明日の想定レンジ(暫定)
- NF日経レバ:41,000〜42,200円
- 日経225:49,000〜49,800円
▼ 対策ポイント
- MACDのデッドクロス継続を最優先視
反発狙いの逆張りは極力避け、順張り優先の構え。 - 移動平均線(5MA・25MA)が完全に上値抵抗
今日のチャートでは5MAがずっと蓋になっていたため、
「5MAを実体で抜けるまではロング控えめ」が鉄則。 - **RSIは売られすぎ水準付近(目安30)」
早期の反発もあり得るが、一度深掘りした相場は戻りが鈍い可能性大。 - 植田・パウエル発言直後は薄商いでも大きく動く
明日も要人発言の余波が残る可能性があり、前場の上げは疑ってかかる。
▼ 明日の狙い方
- 寄り付き直後の急反発は追わない
- 41,000円割れなら下値サポート確認
- 5MAを超えるまでは戻り売り優勢
- 反発を取るとしても短期・即利確
閉めの言葉
今日は想定レンジを大きく割り込む下落で、
あらためて「相場は常に予想外」を痛感する一日であった。
だが、同時にこうした急落局面は次のチャンスでもある。
深押しした後だからこそ見える値動きがあり、
明日への対策が研ぎ澄まされていく。
読者の皆さまと共に、また次の一歩を積み上げたいと思う。
必要があれば、
- 明日の想定レンジを詳細に計算し直す
- MA・MACD・RSIのテクニカル分析を加筆
- 画像のチャート上に指標の読み方を説明
なども行うので言ってほしい。

