2025年12月10日|NF日経レバ(1570)本日の戦略

前日を振り返って

前日9日の東京市場は底堅い値動きが続き、日経平均は50,655.10円(+73.16)と小幅ながらも上昇して引けた。ロイター予測の上限(50,500円)を超える展開で、安値をほとんど深掘りしない強含みの推移であった。NF日経レバ(1570)も同様に堅調で、43,930円まで上昇し、想定レンジを上抜いた。特に午前のテクニカルが整っていたことから、買い勢力が優位に立つ場面が多かった。

また、前日の乖離値は7,100〜6,800円と比較的安定しており、日経225との連動感が強く明瞭であった。値幅は900円と一定のボラティリティを保ちつつも、下値が固く、短い上昇波動が繰り返される形が印象的である。

寄り前情報

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ロイターは本日の日経平均の予想レンジを50,400〜50,900円としている。FOMC声明とパウエル議長会見を控え、市場は様子見姿勢が強く、前日終値を軸にした上下動が想定される。加えて、米国市場はまちまちで、NYダウは反落した一方、NASDAQは小幅高。AI半導体関連株には上値の重さが出やすい環境とされる。

前日の米株動向(図表参照)では、S&P500が小幅安、VIXは16.93(+1.62%)とやや上昇し、リスク許容度が低下するムードもある。為替はUSD/JPY 156.829と円安が続き、輸出企業には追い風となる可能性がある。

本日の戦略

ロイター予測レンジと前日の乖離値(7,100〜6,800円)、昨日の値幅900円を組み合わせると、NF日経レバ(1570)の本日の想定レンジは次のように導き出せる。

【本日のNF日経レバ 想定レンジ】43,300〜44,200円

本日はFOMCを控えて方向感が出にくいため、値幅を過度に期待せず、基本は押し目狙いの短期回転が適切となる。特に、日経平均が50,400円付近(予測下限)まで下げる場面があれば、NF日経レバは43,300〜43,400円付近で反発を試す展開が予測される。反対に、上値については44,000円台前半は抵抗帯となりやすく、戻り売りや利確ポイントとして機能しやすい。

  • ● 押し目買いポイント:43,300〜43,450円
  • ● 利確・戻り売りポイント:44,000〜44,200円
  • ● FOMC前のためポジションは軽めに調整
  • ● AI・半導体株の重さが指数を抑える可能性に注意

本日の地合いは「静かなレンジ戦」の様相が強いため、MACDや前場の5分足の方向感を重視しつつ、急な上昇を追いかけないことが重要である。

閉めの言葉

昨日の相場は強さの余韻が残りつつも、本日は一転して慎重ムードが広がりやすい一日となるだろう。こうした「静かに見極める相場」こそ、丁寧な観察と落ち着いたトレードが大きな差につながる場面だと感じる。同じ視点で今日も一緒に市場を追っていきたい。

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