2025年12月10日|NF日経レバ(1570)本日の結果と振り返り

戦略のまとめ

本日はロイター予測レンジと前日の乖離値、値幅を基準にNF日経レバの想定レンジを43,300〜44,200円と設定し、押し目買いからの短期回転を基本戦略としていた。FOMC前で方向感が出づらい状況を踏まえつつ、下落時の反発と44,000円台前半の抵抗を意識したトレードプランであった。

実際の値動き

Screenshot

本日の実際の相場は次の通りである。

■ 日経225

  • 始値:50,878
  • 高値:51,107
  • 安値:50,329
  • 終値:50,602(前日比 -52)

■ NF日経レバ(1570)

  • 始値:44,050
  • 高値:44,480
  • 安値:43,140
  • 終値:43,570(前日比 -120)

寄り付き直後に買い優勢となり高値44,480円まで上昇したものの、10時前後から日経225の下げに連動して急速に売りが入り、43,140円まで下落。その後は下限バンド付近での揉み合いを経て、引けにかけて戻し基調となり、終値は43,570円となった。

本日の乖離値と値幅

● 本日の乖離値:7,200〜6,700円
● 本日の値幅:1,300円

本日は想定よりも乖離が広がり、値幅も大きい展開であった。日経225が500円以上の上下を繰り返したことで、レバレッジ商品特有の揺さぶりが強く、押し目と戻りのポイントが比較的取りやすい相場であったことが特徴的である。

反省

日経225のロイター予測レンジ、そしてNF日経レバの想定レンジはいずれも実際よりも狭い設定となり、結果的に大きめの値動きに対して余裕を持つべき局面であったと感じる。寄り付き直後の上昇は想定内であったが、10時以降の下げ幅が予想以上で、エントリーを慎重に行う必要があった。

とはいえ、下限タッチ後の反発はテクニカル(ボリンジャーバンド下限、MACDのマイナス圏での反転気配)が機能しており、押し目反発は捉えやすい展開であった。この「値幅拡大時の過剰反応」を翌日の判断材料としたい。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

本日の東京市場は、日経平均が前日比90.07円高の50,581.94円で終了。寄り付き後は米国株高を背景に3桁高となったものの、ソフトバンクGなど大型グロースが売られ一時は下げ幅200円超まで下落。前場後半〜後場にかけてもみ合いが続き、最終的に大引けでプラス圏を回復した。

業種別では非鉄金属・不動産・建設・卸売が上昇上位となり、小売・銀行が軟調。銅価格の上昇を背景に非鉄関連銘柄が強く、住友金属鉱山、三菱マテリアル、三井金属などが買われた。また、トヨタ自動車は北米関税リスクを抱えながらも販売好調見通しから反発。

小型株では Liberaware やサンリオが材料で急伸。市場全体は方向感に乏しいながら、物色の集中が明確であった。

本日の注目銘柄

  • 住友金属鉱山(5713):銅価格最高値圏で非鉄関連が強い。
  • 三井物産・三菱商事:資源高の恩恵。商社株の強さが継続。
  • トヨタ自動車(7203):目標株価引き上げ。HEV販売好調。
  • フジクラ(5803):日経225採用銘柄で本日トップ上昇。

テクニカル分析(NF日経レバ)

■ ボリンジャーバンド

午前中の下落局面では−2σ〜−3σ付近へ張り付き、行き過ぎた売られ方を示した。11時以降は中心線へ戻す動きが続き、バンドウォーク終了の兆候を確認できた。

■ 移動平均線

短期線が急角度で下落し、中期線・長期線を下抜け。午後にかけて短期線の下げ止まりが見え、終盤は横ばい基調へ移行した。翌日に向けて、この短期線の反転が重要となる。

■ MACD

午前は大きくマイナス圏に沈んでいたが、14時以降にMACDヒストグラムが縮小し、戻しの気配が出ていた。終盤までにシグナルとの乖離が縮まり、反発への地合いが整ってきている。

次回戦略(2025年12月11日)

本日の乖離値(7,200〜6,700)および値幅1300円は、翌日のボラティリティ判断に直結する重要指標である。特に、日経225が50,300〜50,800円の広めのレンジで推移した場合、NF日経レバは43,000〜44,400円を中心とした荒い値動きが予測される。

  • ● 押し目候補:43,000〜43,300円
  • ● 戻り売り候補:44,200〜44,400円
  • ● 値幅拡大リスクを優先して警戒
  • ● 非鉄・商社株の強さは指数を支えやすい

FOMC後の値動きが翌日の主役となるため、方向性の出るタイミングを待つことが最重要である。

閉めの言葉

今日は想定以上に振れる場面が多く、改めて「値幅を侮らない」ことの大切さを感じた一日であった。とはいえ、押し目の反発は丁寧に拾える局面も多く、学びの多い展開であった。同じ視点で、また明日もマーケットを追っていきたいと思う。

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