2025年12月11日|NF日経レバ(1570)本日の戦略

前日を振り返って

2025年12月10日のNF日経レバ(1570)は、想定以上のボラティリティに揺さぶられる一日であった。始値44,050円から44,480円まで上昇した後、日経225の急速な下落に連動して43,140円まで売り込まれ、終値は43,570円。
前日に設定した想定レンジ(43,300〜44,200円)は上抜けも下抜けも許し、乖離拡大と値幅拡大が重なった結果、より広い変動余地を見込むべき局面であったと言える。

また、前日の乖離値は7,200〜6,700円、値幅は1,300円。午前の急落時はボリンジャーバンド−2σ〜−3σへの張り付き、MACDもマイナス圏に沈み、典型的な「行き過ぎの売り」となった。
ただし、11時以降はバンドウォークの終了とともに戻し基調へ転じ、テクニカル的には押し目反発が拾いやすい展開であった。

寄り前情報

Screenshot

米国市場はFOMCにて予想通りの0.25%利下げを決定し、主要3指数はいずれも上昇。特にNASDAQとS&P500が堅調で、SOX指数は最高値を更新。国内市場にとって寄与度が高い半導体関連に追い風となる環境である。

  • NYダウ:48,057(+1.05%)
  • NASDAQ:23,654(+0.32%)
  • S&P500:6,886(+0.67%)
  • VIX:15.77(-6.85%)
  • USD/JPY:155.95(小幅円高)

ロイター予測では、本日の日経平均は買い優勢の反発スタートがメインシナリオ。予想レンジは50,600〜51,200円
FOMC後のパウエル議長発言はタカ派色が残るものの、市場の受け止め方は中立寄りであり、年末高期待は維持されている。

本日の戦略(2025年12月11日)

前日の乖離値(7,200〜6,700)および値幅1,300円を踏まえると、今日も変動幅が広がりやすい地合いである。
ロイター予測レンジを基準に、日経225が50,600〜51,200円の帯で推移した場合、NF日経レバ(1570)の想定値動きは以下のように組み立てられる。

■ NF日経レバ(1570)本日の想定レンジ

43,300〜44,600円
(前日の値幅拡大を加味し、上方向への余地を拡張)

■ 戦略案

  • ● 押し目買い候補:43,300〜43,600円
  • ● 戻り売り・利確候補:44,300〜44,600円
  • ● 半導体指数高騰による指数の下支えに注意
  • ● ドル円が円高方向へ振れた場合、上値が重くなるリスクあり
  • ● FOMCイベント通過による短期リバウンドを優先シナリオとする

特に半導体関連の寄与度上昇は日経225の上ブレ要因であるため、指数全体の買い戻しが強まれば44,600円台への接近も視野に入る。一方で為替が円高方向へ振れた場合は上値が重くなり、戻り売りが出やすくなる点に注意したい。

閉めの言葉

昨日は想定を超える値動きに振らされたが、行き過ぎた局面での反発は確かに捉えどころのある相場であった。今日もボラティリティは高いままのため、値幅を意識した冷静な立ち回りを優先したい。同じ地合いを見つめながら、また一日マーケットを追っていきたいと思う。

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