2025年12月15日|NF日経レバ(1570)本日の戦略

前日を振り返って

12月12日の東京市場は、前日の大幅調整から一転して力強い自律反発となった。
日経平均は50,836円(+687円)と5万円台後半まで回復し、TOPIXは史上最高値を更新。指数全体にリスクオンの空気が広がった一日である。

NF日経レバ(1570)もこの流れを忠実に反映し、終値44,030円まで上昇。前日に想定していたレンジを大きく上抜け、値幅は1,100円と高ボラティリティな展開となった。

一方で、反省点は「強いリバウンド局面」を十分に想定できなかった点にある。
押し目待ちの姿勢が裏目に出て、トレンド転換初動への対応が遅れた。乖離値が7,100〜6,600円と高水準で推移する中、短期筋の買い戻しが想定以上に加速した点は、今後の戦略構築に活かすべき教訓である。

寄り前情報

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今朝の外部環境は、東京市場にとってやや逆風である。
米国市場では、NYダウが-0.51%、NASDAQが-1.69%、S&P500が-1.06%と主要3指数が揃って下落。特にハイテク株主導での調整が目立った。

VIX指数は15.74(+5.99%)と上昇しており、短期的な警戒感が高まっている。
為替はドル円が155円台後半と円安水準を維持しているものの、株式市場を強く押し上げるほどの材料とはなっていない。

ロイターによると、本日の日経平均は売り先行が想定されており、予想レンジは49,800〜50,600円
前週末に700円近く上昇した反動から利益確定売りが出やすく、SOX指数が5%下落した影響で半導体関連株は引き続き重荷となりそうだ。加えて、日銀短観の発表を控え、積極的な買いは入りにくい地合いと考えられる。

本日の戦略

日経平均は節目の50,000円を強く意識した攻防が想定される。
25日移動平均線も同水準に位置しており、一度は割り込む場面があっても、下では押し目買いが入りやすい構造だと見る。

前日の乖離値(7,100〜6,600円)と値幅(1,100円)を踏まえると、NF日経レバは引き続き大きな上下動を伴う可能性が高い。
ただし、米ハイテク株安を背景に、昨日のような一方的な上昇は想定しにくく、基本スタンスは調整を前提とした逆張り寄りで臨みたい。

■ NF日経レバ(1570)想定レンジ

42,800〜44,200円

  • 押し目買い:42,800〜43,300円
  • 戻り売り:43,900〜44,200円
  • 寄り直後はボラティリティが高まりやすく、初動の飛び付きは避ける
  • 半導体株が想定以上に弱い場合は、戻り売りを優先

日経平均が5万円を明確に割り込み、下げが加速する場合は無理なエントリーを控え、様子見も選択肢とする。
一方、5万円付近で下げ渋るようであれば、短期リバウンド狙いの押し目買いが有効となるだろう。

閉めの言葉

昨日の強い上昇を経験したからこそ、今日は一段冷静に相場と向き合う必要がある。
相場は常に行き過ぎと揺り戻しを繰り返すものだ。大切なのは、焦らず、自分の想定レンジと戦略を信じて淡々と対応すること。今日もまた、市場から一つ学びを持ち帰りたい。

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