戦略のまとめ
本日は、米国ハイテク株安とロイター予測を踏まえ、日経平均が5万円前後での攻防になると想定し、NF日経レバ(1570)のレンジを42,800〜44,200円と設定した。
基本スタンスは調整前提の逆張り寄りとし、42,800〜43,300円での押し目買い、43,900円以上では戻り売りを想定。寄り付き直後の飛び付きは避け、値動きを見極める方針で臨んだ。
実際の値動き

■ 日経225(12月15日)
- 始値:50,352円
- 高値:50,432円
- 安値:49,965円
- 終値:50,168円(-668円)
■ NF日経レバ(1570)
- 始値:42,700円
- 高値:43,190円
- 安値:42,500円
- 終値:42,920円(-1,110円)
日経平均は寄り付きから売りが先行し、後場には一時5万円を割り込む場面もあった。もっとも、下値では買い戻しが入り、引けでは再び5万円台を回復している。
NF日経レバも同様に、朝方は弱含みで推移し、安値42,500円まで下落。その後は切り返し、想定レンジ下限付近で引ける展開となった。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
- 乖離値:7,400〜7,100円
- 値幅:690円
前日と比べると値幅は1,100円→690円へと縮小し、ボラティリティは一段落した印象である。
乖離値は引き続き高水準だが、急拡大局面は一服しており、短期的には落ち着きどころを探る段階に入ったと見ている。
テクニカル分析(1570・添付チャートより)
- 移動平均線:株価は短期線の下で推移し、戻り局面では上値を抑えられた。トレンドは調整局面入り。
- ボリンジャーバンド:下限(-1σ〜-2σ)付近で下げ止まり、過度な売られ過ぎは回避。
- MACD:マイナス圏ながら下落角度は緩和。売り圧力は弱まりつつある。
- RSI:中立〜やや低下水準で推移し、急落局面ではない。
全体としては下値を試しつつも、崩れ切らない形であり、5万円割れの日経平均と同様に、短期的な自律反発余地を残したチャートといえる。
反省
日経225、NF日経レバともにロイター予測および想定レンジをやや下回る場面があったが、5万円割れのタイミングは比較的拾いやすい押し目となった。
上値は限定的だったものの、下値の堅さをもう一段積極的に評価しても良かった点は反省材料である。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
本日の東京市場は、米国AI関連株の大幅安を受けて売り先行となった。
日経平均は一時800円超下落し5万円を割り込んだが、引けでは50,168円まで戻した。一方でTOPIXは小幅高で終了しており、指数全体としては資金の逃避ではなくセクター間のローテーションが進んだ一日である。
業種別では陸運、銀行、輸送用機器が堅調で、半導体や電気機器は引き続き弱含み。グロース250指数が+1.7%と強く、個別物色意欲は失われていない。
本日の注目銘柄
- イオン(8267):+7.12%、日経225構成銘柄で値上がり率トップ。
- ディスコ(6146):続落。SOX指数下落の影響が継続。
- 三菱地所(8802):年初来高値更新。不動産株への資金流入が顕著。
- INPEX(1605):目標株価引き上げを材料に反発。
- キオクシアHD:米半導体株安を受け急落。
次回戦略
値幅縮小と乖離値高止まりを踏まえると、明日はレンジ相場への移行を想定したい。
日経平均が5万円近辺で底堅さを維持できれば、NF日経レバは短期リバウンド狙いが有効となる。
■ NF日経レバ(1570)想定レンジ(翌営業日)
- 42,500〜43,800円
- 押し目買い:42,500〜42,900円
- 戻り売り:43,600円以上
半導体株の動向を注視しつつ、5万円割れを恐れ過ぎない柔軟な対応が求められる。
閉めの言葉
大きく下げた一日ではあったが、相場全体が崩れたわけではない。
荒れた値動きの中にこそ、冷静に拾えるチャンスがある。今日の経験を次に活かし、また一歩、相場との距離を縮めていきたい。

