戦略のまとめ
本日は、ロイター予測で示された日経平均49,800〜50,200円の狭いレンジ想定を前提に、NF日経レバ(1570)は42,400〜43,600円のレンジ相場を想定して臨んだ。
基本スタンスは「5万円割れは押し目買い」とし、寄り付き直後の過度な下振れには冷静に対応する方針であった。
実際の値動き

■ 日経225(12月16日)
- 始値:50,051円
- 高値:50,051円
- 安値:49,355円
- 終値:49,383円(前日比 -784円)
■ NF日経レバ(1570)
- 始値:42,340円
- 高値:42,610円
- 安値:41,460円
- 終値:41,620円(前日比 -1,300円)
結果として、日経平均・NF日経レバともにロイター予測および想定レンジを大きく下回る展開となった。寄り付き直後から売りが優勢となり、日経平均は早々に5万円を割り込むと下げ幅を拡大。NF日経レバも連動して急落し、後場には41,460円まで下値を試す展開となった。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
- 乖離値:7,900〜7,400円
- 値幅:1,200円
前日と比べて値幅は1,100円→1,200円へ再拡大し、ボラティリティは再び上昇した。乖離値も拡大しており、短期的な調整が想定以上に深掘りされた一日といえる。翌日の判断材料として、この乖離水準は重要な警戒ポイントとなる。
反省
最大の反省点は、ロイター予測を過信し、下振れリスクを軽視した点である。寄り付き直後の売り圧力は想定以上に強く、初動で判断を誤れば大きな損失につながりかねない相場であった。
「5万円割れ=即押し目」と決めつけず、下落の勢いそのものを見極める重要性を改めて痛感した一日である。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
本日の東京市場は米国株安を背景に全面安の展開となった。日経平均は前日比784円安の49,383円、TOPIXも大幅安で取引を終えている。
寄り付き直後に5万円を割り込むと、売りが売りを呼ぶ展開となり、後場には下げ幅が一時800円を超えた。
業種別では33業種中30業種が下落。非鉄金属、証券、銀行などが大きく売られ、指数全体に強い下押し圧力がかかった。一方、個別材料株には散発的な物色も見られ、市場全体が完全に萎縮したわけではない点は救いである。
本日の注目銘柄
- ANAホールディングス(9202):値上がり率トップ。地合い悪化の中でも買いが集まった。
- 安川電機(6506):日経225構成銘柄で値下がり率トップ。機械株への売りが顕著。
- 三菱UFJ FG(8306):寄り付き後に年初来高値更新も、利益確定売りで失速。
- エス・サイエンス(5721):材料視が続き連日のストップ高。
次回戦略
テクニカル面では、1570は移動平均線を大きく下回り、ボリンジャーバンド下限付近で推移。RSIは低下し、MACDもマイナス圏での推移が続いており、短期的には弱含みのトレンドが継続している。
一方で、乖離値は拡大しており、自律反発の余地も徐々に意識される水準に近づいている。翌日は無理に逆張りせず、値幅縮小と下げ止まりの兆候を確認してからの対応を基本としたい。
■ NF日経レバ(1570)想定レンジ(翌営業日)
- 41,200〜42,800円
- 下げ止まり確認後の押し目狙い
- 反発局面では短期利確を優先
閉めの言葉
想定を外れる相場ほど、学びは多い。今日の下落は痛みを伴ったが、相場の厳しさを再確認できた一日でもある。
経験を積み重ねながら、次の一手を冷静に選び取っていきたい。

