戦略のまとめ
本日は、米国株安と半導体セクターの急落を受け、日経平均は48,800〜49,200円の下方向レンジを想定。その前提からNF日経レバ(1570)は40,600〜42,000円を想定レンジとし、寄り付きの動きと前場の安値形成を確認してからの短期対応を基本戦略とした。
特に40,600〜40,900円を下値の重要ゾーン、42,000円近辺を戻り売り意識の上限とし、「トレンドを取りに行かない一日」と位置付けて慎重に臨んだ。
実際の値動き

■ 日経225(12月18日)
- 始値:49,058円
- 高値:49,169円
- 安値:48,643円
- 終値:49,001円(前日比 -510円)
■ NF日経レバ(1570)
- 始値:40,290円
- 高値:41,130円
- 安値:40,230円
- 終値:40,960円(前日比 -850円)
寄り付き直後から売りが先行し、日経平均は早々に48,600円台まで下落。想定通り49,000円を割り込む展開となったが、安値圏では押し目買いが入り、以降は49,000円近辺でのもみ合いに終始した。
NF日経レバは寄り付きから40,290円と弱く始まり、前場早々に40,230円まで下落。想定下限に近い水準まで売られた後は切り返し、場中には41,130円まで戻す場面もあったが、引けにかけては再び伸び悩み、40,960円で終了した。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
- 乖離値:8,000〜8,400円
- 値幅:900円
乖離値は前日よりさらに拡大し、8,400円近辺まで到達した。指数下落に対して1570の下げが相対的に大きく、レバレッジETF特有の調整圧力が強く意識される一日であった。
値幅は前日と同水準の900円にとどまり、急落局面というよりは、高ボラティリティを伴った調整局面が継続していると整理できる。
反省
日経225のロイター予測、NF日経レバの想定レンジともに、結果的には下限ギリギリ、もしくは下回る場面があった。特に寄り付き直後の下落スピードは速く、警戒ゾーンとしていた40,500円台を一気に試す動きとなった点は想定以上であった。
背景には米国株安に加え、日銀会合を控えた不透明感がある。市場では「植田ショック」再来への警戒もくすぶっており、ファンダメンタルズ以上に心理面が相場を動かしている印象が強い。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
本日の東京市場は、米国株安を受けて大幅安で始まった。日経平均は一時800円超下落し48,600円台まで売られたが、深押し局面では下値を拾う動きも入り、終値では49,000円を回復した。
業種別では33業種中19業種が上昇し、パルプ・紙、水産・農林、空運など内需・ディフェンシブ系が相対的に堅調。一方、非鉄金属、電気機器、機械といった外需・景気敏感株は軟調で、セクター間の明確な資金シフトが確認できた。
本日の注目銘柄
- SHIFT(3697):日経225構成銘柄で値上がり率トップ。地合い悪化の中での強さが目立つ。
- 日本製鋼所(5631):半導体関連の売りを受け大幅安。SOX指数下落の影響を強く反映。
- REIT指数:5日続伸。利上げ警戒下でも分配金狙いの資金流入が継続。
次回戦略
テクニカル面では、1570は移動平均線を下回った水準での推移が続いている。RSIは低下基調で売られ過ぎに近づきつつあるが、MACDはなおマイナス圏で推移しており、明確なトレンド転換には至っていない。
明日は日銀会合の結果次第でボラティリティが一段と高まる可能性がある。想定レンジは39,800〜41,500円を意識し、突発的な下振れにも耐えられるポジション管理を優先したい。
閉めの言葉
下げたから不安になるのではなく、下げると分かっていたかどうかが重要だである。相場は常に不確実だが、想定と準備があれば冷静でいられる。今日の荒れた値動きも、次に生かすための一日として、静かに受け止めておきたい。

