2025年12月19日|NF日経レバ(1570)の戦略

前日を振り返って

前日の東京市場は、米国株安と半導体セクターの調整を受けて軟調に始まった。日経平均は一時48,600円台まで下落したが、心理的節目付近では押し目買いが入り、終値では49,001円まで戻している。

NF日経レバ(1570)は寄り付きから弱く、40,230円まで下押しする場面があった。乖離値は8,000〜8,400円まで拡大し、指数以上に調整圧力が意識された一日であった。一方で、安値圏では売りが続かず、40,960円まで切り返して引けており、下値では一定の需給改善も確認できる。

値幅は900円と高水準を維持しており、相場全体は引き続き神経質な状態にある。トレンドが出にくい中で、短期の上下動にどう向き合うかが問われる局面である。

寄り前情報

ロイターによれば、本日の東京市場は前日の米国株高を好感し、買い先行でのスタートが想定されている。米国ではCPIが予想を下回り、FRBの利下げ期待が高まったことで、ナスダックを中心にハイテク株が上昇した。

この流れを受け、東京市場でも半導体やAI関連株に買い戻しが入りやすい。一方で、日銀金融政策決定会合を控えており、植田総裁の記者会見内容を見極めたいとの思惑から、後場は様子見姿勢が強まりやすい。

日経平均のロイター予想レンジは49,000〜49,500円。前日の急落からの自律反発局面ではあるが、年末接近によるポジション調整や週末要因もあり、上値追いの勢いは限定的とみられる。

本日の戦略

本日の日経平均は、寄り付きで49,000円台を回復できるかが最初のポイントとなる。前日の安値からは反発しているものの、49,500円近辺では戻り売りが意識されやすく、レンジ内での推移を基本シナリオとしたい。

日経平均の想定レンジを49,000〜49,500円とし、前日の乖離値(8,000〜8,400円)と値幅(900円)を踏まえると、NF日経レバ(1570)の想定レンジは40,800〜42,300円が妥当と考える。

具体的には、40,800〜41,100円を下値の押し目候補、42,000〜42,300円を戻りの上限ゾーンとして意識したい。自律反発局面ではあるが、乖離値が依然として高水準である以上、上値追いは慎重に臨むべきである。

戦略としては、寄り付き直後の動きに飛び乗らず、前場での安値・高値を確認した上での短期回転が基本だである。日銀会合を控える後場は、無理にポジションを持ち越さない判断も選択肢に入れておきたい。

閉めの言葉

反発局面ほど、期待と現実のズレが生じやすい。上がるか下がるかを当てにいくより、どこまでなら耐えられるかを決めておくことが重要だである。今日も相場に振り回されず、想定の中で淡々と向き合っていきたい。

タイトルとURLをコピーしました