2025年12月3日|NF日経レバ(1570)本日の結果と翌日戦略

戦略のまとめ

本日は、前日に示した想定レンジ41,300〜42,300円を軸に、イベント前の上値の重さを想定し、戻り売り優勢の展開を警戒していた。しかし寄り後に想定以上の強い買いが入り、NF日経レバは41,940円で寄り付き、その後は大型グロースに牽引され上方向にブレイクする展開となった。

実際の値動き

Screenshot

■ 日経225

  • 始値:49,540円
  • 高値:50,138円
  • 安値:49,521円
  • 終値:49,864円(+561)

■ NF日経レバ(1570)

  • 始値:41,940円
  • 高値:42,870円
  • 安値:41,930円
  • 終値:42,400円(+1,000)

結果的に、日経平均は50,000円台にタッチし、NF日経レバも想定レンジを大きく上抜ける力強い展開となった。

本日の日経225とNF日経レバの乖離値および値幅

本日の乖離値は7,600〜7,300円で推移し、前日の乖離と比較して縮小方向に向かった。これはレバレッジ側が現物指数に対し素直に反応する強い地合いを示している。

NF日経レバの本日の値幅は900円。前日の760円と比べても拡大しており、ブレイクアウト相場の特徴を示した。

チャート分析(添付画像より)

■ ボリンジャーバンド

寄り後は−2σ付近から急反発し、一気に+2σへ向けて拡大。中盤以降はバンドウォーク気味に推移し、買いのエネルギーが強く維持されたことが読み取れる。

■ 移動平均線

5分足の短期線が急角度で上向き、上昇の勢いが強い時間帯が長く続いた。75本線を終日割らず、押し目はすべて拾われた形である。

■ MACD

MACDは強いゴールデンクロスを形成後、一度もデッドクロスに戻らず上昇波動を維持。後場は乖離が大きくなり、終盤には調整のシグナルが出始めたが、本日の上昇を止めるほどではなかった。

■ RSI(画像より推測)

RSIは70以上の買われすぎ水準に到達しており、短期的な過熱感があったと判断される。終盤の調整はこの過熱感解消の動きと整合的である。

反省

ロイター予測、そして自分が設定したNF日経レバ想定レンジ41,300〜42,300円は結果的に下限〜上限を大きく突破し、相場の強さを取り切れなかった。市場はイベント前で重いと予測していたが、実際には半導体・ソフトバンクG主導の強い相場に転換した。

金融政策決定会合までは、海外の金利観測やAI関連の思惑が混じり合い、方向感が急に変わる不安定な相場になりやすい。予測に依存しすぎず、ブレイクの勢いに乗る姿勢が必要であったと感じる。

東京市場サマリー(MOOMOO証券)

日経平均は+561円の強い上昇。一方、TOPIXは小幅安と、グロースとバリューが完全に逆方向に動く典型的な「大型グロース主導相場」であった。買い優勢金額が売り優勢を上回り、大型株中心に資金が流入した形。

半導体、ソフトバンクG、非鉄金属が上位。銀行・小売・電気ガスなど内需系は軟調で、グロース一辺倒の動きが強かった。

本日の注目銘柄

  • SCREENホールディングス(+7.92%):半導体関連の買いが集中。
  • 日本電気硝子(5214):AIデータセンター向け新商品が評価され連日の上場来高値。
  • テクノホライゾン(6629):フィジカルAI関連で急騰。
  • ソフトバンクG:本日の指数牽引役。AI関連の材料が引き続き相場の方向性を左右。

次回戦略(12月4日)

今日の強さは評価すべきだが、RSIの過熱とMACDの乖離拡大から、明日は押し目が出やすい地合いが予想される。 特に、日経225が50,000円の大台からどう反応するかが焦点である。

■ 明日のNF日経レバ想定レンジ

  • 42,000〜43,000円(調整幅を考慮)

■ 注目ポイント

  • 大台50,000円付近での売り圧力
  • 米国金利動向とドル円の推移
  • 大型グロースの息切れの有無

■ 立ち回り指南

  • 寄りのギャップアップは追わない
  • 42,000円台前半の押しは拾い場として有効
  • 43,000円接近は過熱感から短期利確優先

閉めの言葉

今日は想定を超える強い相場に驚かされた一日であった。予測が外れたからこそ見える景色があり、反省点も多いが、次につながる収穫も大きい。明日も冷静に、しかし柔軟に相場と向き合っていきたい。

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