2025年12月4日|NF日経レバ(1570)結果と反省

戦略のまとめ

本日の戦略では、前日の強い上昇から「高値圏でのもみ合い」を想定し、日経平均は49,700〜50,200円、NF日経レバ(1570)は41,900〜42,900円と値幅縮小を前提にした立ち回りを中心に据えた。心理的節目の5万円を強い抵抗として意識し、押し目買いと戻り売りを基本とした慎重姿勢であった。

実際の値動き

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しかし、実際の相場は想定を大きく裏切る強烈な上昇となった。米国株高を背景に寄り付きから強気ムードが鮮明となり、日経225はわずか数分で5万円を突破。節目を上抜くと上げ幅はさらに拡大し、終値は史上最高値の51,028円で高値引けした。

  • 日経225:始値49,942/高値51,028/安値49,910/終値51,028(+1,163)
  • NF日経レバ(1570):始値42,480/高値44,350/安値42,440/終値44,350(+1,950)

寄り付き直後から強烈なバンドウォークに突入し、NF日経レバは終日ローソク足がボリンジャーバンド+2σ上で推移する典型的な「止まらない相場」を形成。午前の段階で戻り売り姿勢を持っていた場合、ショートはすべて焼かれる強烈なトレンド相場であった。

本日の日経225とNF日経レバの乖離値および値幅

  • 本日の乖離値:7,500〜6,700円(前日よりさらに急縮小)
  • NF日経レバの本日の値幅:1,900円

本日は日経225の+1,163円に対し、NF日経レバは+1,950円と、レバレッジの倍率に近い伸びを正確に反映した。乖離値が6,700円まで縮小したことで、レバETFは現物指数とほぼ完全に連動する強いトレンド環境となり、テクニカル優位の相場であった。

反省

ロイター予測・自分の想定レンジ・心理的節目――そのすべてを市場が力強く飛び越えていった一日であった。5万円は「抵抗線」と考えていたが、蓋を開けてみれば「通過点」でしかなかった。唯一の救いはショートを一部控えていた点だが、戻り売りを狙った場面は完全に逆方向で、今日の最適解は「押し目の順張りのみ」であったと言える。

テクニカル的にも、寄り付き直後からMACDはゴールデンクロスしたまま乖離拡大、RSIは70越えの過熱圏に居座り続け、通常であれば反落が起きる場面でも押し目なく上昇。これが「トレンド相場の怖さ」であると改めて認識させられた。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

日経平均は前日比+1,163円高の51,028円、TOPIXは63.89ポイント高の3,398.21で取引を終了した。節目の5万円を軽々と突破すると、後場にはさらに買いが加速し、5万1千円台に乗せて史上最高値を更新する展開だった。

ソフトバンクGが連日の大幅高となり市場の牽引役となったほか、プライム市場の買い優勢金額は1.06万億円と非常に強い需給環境であった。業種別では33業種中29業種が値上がりし、特に情報・通信、輸送用機器が強かった。

注目ニュースとしては、メルカリの目標株価引き上げ、アイサンテクノロジーのAI需要による急騰、レーザーテックの連日の大幅高、ロボット関連の物色活発化などが挙げられる。半導体・AI・ロボティクスの3テーマが市場を強力に押し上げる構図が今日も明確だった。

本日の注目銘柄

  • ファナック(6954):+12.98%、ロボット関連の急伸で本日トップ。
  • レーザーテック(6920):ASML高に連動し連日の続伸。
  • アイサンテク(4667):フィジカルAIへの連想買いで急騰。
  • INPEX(1605):原油高を受け反発。
  • 信越化学(4063):半導体素材の出遅れ狙いで資金流入加速。

次回戦略(12月5日)

本日の超トレンド相場を踏まえ、翌日は以下の点を重視する。

  • 5万1千円超えの達成感による調整リスク
  • NF日経レバは過熱感が強いため、押し目は浅く早い可能性
  • 乖離値6,700円まで縮小→「指数に忠実なレバの上昇」が続く地合い
  • 前日の値幅1,900円→翌日は値幅縮小の可能性大
  • 米金利・ナスダックの動向に細心の注意

本日の押し目はほぼ存在しなかったが、翌日は一度冷静な値固めを探る展開が濃厚。NF日経レバの想定レンジは43,600〜44,800円を中心帯と見て、強気過ぎず弱気過ぎず、値幅縮小に合わせた丁寧なトレードを優先したい。

閉めの言葉

5万円という大きな節目を軽々と突破する瞬間に立ち会うことができたのは投資家として貴重な体験である。しかし、相場は常に想定を上回る動きを見せる。今日のトレンドの強さを胸に刻みつつ、無理に逆らわず、明日も市場としなやかに向き合っていきたい。

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