前日を振り返って
12月4日の東京市場は、想定を大きく上回る強烈な上昇で幕を閉じた。日経平均はわずかな押し目すら与えずに5万円を突破し、そのまま51,028円まで駆け上がって高値引けとなった。NF日経レバ（1570）も1,950円の値幅を記録し、終日バンドウォークを続ける典型的なトレンド相場となった。
前日の戦略では「高値圏のもみ合い」を想定していたが、市場はその想定を軽々と乗り越えた。5万円は抵抗ではなく単なる通過点であり、トレンドの勢いを過小評価した点は大きな反省材料である。乖離値が7,500〜6,700円まで縮小したことで、レバETFは指数と強く連動し、強い相場を示していたことも再認識したい。
寄り前情報
前日の米国株は主要3指数が横ばい基調で引けた。労働市場指標の確認や来週のFOMCを意識した動きで、方向感は乏しかったものの、FRBの利下げ観測が市場心理を支え、下値は限定的であった。
- NYダウ：47,850.94（-31.96）
- NASDAQ：23,505.13（+51.04）
- S&P500：6,857.12（+7.40）
- VIX：15.78（-1.86%）
- USD/JPY：155.04円台
市場全体としては落ち着いたムードで、ナスダックがわずかに支えとなった程度。日本市場に対しては「過熱感の調整」を意識させる形となっている。
ロイター予測では本日の東京株式市場について、利益確定売りが入りやすく軟調な展開を想定。しかし下値は限定的で、5万円台での値固めが意識されるとされている。予想レンジは50,400〜51,000円となっている。
本日の戦略
前日の強烈なトレンド上昇の反動が出やすく、今日は一度「冷却時間」に入る可能性が高い。ロイターも指摘する通り、材料難と週末要因、そしてFOMC・メジャーSQを控えた手じまい売りが重石となるだろう。大きく下落するとは考えにくいが、上値の追随はしにくい地合いである。
NF日経レバについては、前日の値幅1,900円から本日は値幅縮小が濃厚。過熱感も十分にあるため、深い押しは入りにくいが、早い調整が入ることは意識しておく必要がある。前日の乖離値6,700円は極めて小さく、現物指数と連動しやすい環境が続いており、指数主導の展開が中心となりそうだ。
■ NF日経レバ（1570）の本日の想定レンジ
- 43,900〜44,900円（値幅は1,000〜1,200円を想定）
■ 本日の基本方針
- 寄り付きのギャップアップは売り優勢を警戒
- 50,400〜50,600円帯での押し目形成なら短期ロング
- 51,000円接近は戻り売りが入りやすいゾーン
- FOMC前の手じまい売りが増えるため、強気の追随は控えめ
- 指数とレバの強連動環境が継続 → 細かい値幅取りが有効
特に本日は、上昇の反動が出る可能性が高いため、短期的な逆張りではなく、押し目の深さを測る慎重なロング姿勢が重要になる。過熱相
