戦略のまとめ
本日は前日の強烈な上昇の反動を警戒しつつ、43,900〜44,900円を想定レンジとした戦略で臨んだ。寄り付きのギャップアップに対する売り優勢、指数とレバETFの強連動局面を念頭に置き、押し目形成後の短期ロングを中心に戦略を組み立てた。
実際の値動き

日経225は始値50,530 → 高値50,634 → 安値50,215 → 終値50,491(-536)と、前日の急伸に対する典型的な反動安となった。朝方に大きく売られ、50,200円台まで下落。その後は戻りも弱く、後場は50300~50400円の狭いレンジに収まった。
NF日経レバ(1570)は始値43,500 → 高値43,540 → 安値42,960 → 終値43,420(-930)と、想定レンジ下限を割り込んでのスタート。安値は42,960円と下押しが強い一日となり、戻りも限定的であった。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値・値幅
- 本日の乖離値:7,300〜6,900円
- 本日の値幅:600円
乖離値は昨日よりやや拡大したが、依然として強連動の範囲内。日経225の値幅が大きくなかった分、レバETFの値動きも比較的コンパクトで、方向性に乏しい展開を反映していた。
反省
ロイター予測・自分の想定レンジともに、やや上側を想定していたが、結果は低い水準でのもみ合いとなった。特に1570の下押しは想定を下回り、朝の寄り付きからの売り圧力を過小評価した点は反省材料である。
テクニカル面では、添付チャートの通り、ボリンジャーバンド下限を一時割り込む形での強い下落が発生し、短期的な調整局面への移行を明確に示していた。MACDもシグナル下抜け後の弱含みが続き、13時過ぎからはやっとゼロラインに向かう微回復。RSIは午前中に売られ過ぎ水準へ接近する場面もあり、過熱感の調整と判断できる流れであった。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
本日の日経平均は-536円と下落。前日の大幅高の反動が強く出て、寄り付きから幅広い銘柄で売りが優勢となった。指数は11時台に底打ちしたが戻りは弱く、後場はほぼ横ばいの展開となった。業種別ではその他製品や卸売業が堅調だった一方、非鉄金属、情報通信、電気機器は売られた。
ソフトバンクグループは米政権との協議報道を背景に5.96%高と強く、注目の買い材料となった。一方、半導体株はSOX指数安を受けて軟調。ロボティクス分野への支援報道を受け、ロボット関連がテーマ株として物色された。
本日の注目銘柄
- ソフトバンクグループ(9984):報道を受けて3連騰、テーマの中心に。
- テクノロジーズ(5248):業務提携発表で後場に上げ幅拡大。
- ロボット関連株:米国の政策期待・展示会追い風で資金が集まる。
- キオクシア(285A):逆行高、需給改善思惑が背景。
次回戦略
日経225は50,200円台で下げ止まったが、戻りの鈍さを見る限り、明日も引き続き調整継続か、値固めの局面が想定される。乖離値が7,000円前後で安定しているため、1570は引き続き指数主導の値動きとなりやすい。
■ 明日の注目ポイント
- 50,200円台のサポート維持が最重要
- 1570は42,800〜43,800円あたりが想定レンジ
- MACDのゼロライン越えの有無で地合いを判断
- 米国市場の方向感が乏しいため、国内材料が主導しやすい
- 戻り売りの増加を警戒し、短期回転が有利
特に明日は、バンド中央線(ミドルバンド)の攻防が地合い改善の分岐点となる。ここを明確に上抜くなら短期リバウンド、抑え込まれるなら再び下押し警戒の流れだ。
閉めの言葉
前日の熱狂から一転し、今日は落ち着きを取り戻した一日であった。市場が呼吸するように上下しながら方向性を探る姿は、相場の難しさと面白さを改めて感じさせる。読者の皆様も同じように振り回されたかと思うが、この揺らぎこそが投資を成長の場にしてくれると感じている。明日もまた、相場と適切な距離を保ちながら向き合っていきたい。

