前日を振り返って
前日の12月5日の日経平均は、前日の急伸に対する反動安となり-536円の下落で引けた。50,200円台で下げ止まったものの戻りは鈍く、1日を通して方向感に欠ける展開となった。
NF日経レバ(1570)も42,960円まで下押しし、想定レンジ下限を割り込んでの寄り付きから戻りきれない1日であった。乖離値は7,300〜6,900円、値幅は600円と、指数とETFの連動性は保たれつつも、調整圧力が明確に表れた1日であった。
特にボリンジャーバンド下限割れの動きや、MACDの弱含み、RSIの売られ過ぎ接近など、テクニカルは「過熱の調整」を示しており、強いリバウンドには至らなかった点が課題として残った。
下落幅に対して反発が弱いことから、投資家心理が短期的に慎重になっていることが読み取れる。
寄り前情報

週末の米国市場は主要3指数がいずれも小幅高で終え、特にNASDAQが0.31%上昇、SOX指数は+1%と堅調で、AI・半導体に買い戻しが見られた。ドル円は155.24と円安気味で推移し、日本株には支援材料となりやすい状況である。
VIX指数は15.41(-2.34%)と低下しており、リスク環境は落ち着いた状態が続いている。
ロイター予測では、日経平均は心理的節目の51,000円を意識しつつ反発が期待されている。予想レンジは50,500〜51,100円。半導体の買い戻しが指数を支える可能性がある一方、FOMC・メジャーSQを控え上値は重く、買い一巡後は様子見ムードが広がりやすいとされる。
本日の戦略
日経平均の予想レンジ(50,500〜51,100円)と、前日の乖離値(7,300〜6,900円)、<値幅600円>を考慮すると、NF日経レバ(1570)の本日の想定レンジは以下の通りとなる。
■ NF日経レバ(1570)本日の想定レンジ
43,400〜44,200円
寄り付きでは米株高を受けた反発が入る可能性が高いが、51,000円付近では戻り売りが想定される。したがって、本日は「上値は重いが押し目は拾われやすい」という展開が想定される。テクニカル的にも、前日の売られ過ぎからのリバウンド余地は残されており、序盤の初動が重要となる。
■ 本日の具体的な戦略
- 寄り付きから上へ走る展開 → 44,000円前後での利確優先
- 押し目が入る展開 → 43,400円前後での短期ロング検討
- 指数が51,000円付近で失速する場合 → 深追いは避け戻り売り警戒
- 半導体が本日の主役になりやすいため連動を注視する
- FOMC前であることを意識し、持ち越しはリスク小さめに設定
本日は外部環境が良好な一方、国内では材料出尽くし感も出やすい地合いであるため、無理な追随ではなく「初動を確認してからの短期勝負」が最適解となる。
閉めの言葉
週明け相場は、前週の調整がどこまで癒えるかを試す1日となりそうだ。強気と弱気が交錯する局面ではあるが、だからこそ一つひとつの値動きに市場心理が現れやすく、学びも多い。焦らず、しかし機会は逃さず、今日も相場と丁寧に向き合っていきたい。

