2025年12月8日|NF日経レバ(1570)結果と分析・翌日の戦略

本日の戦略のまとめ

本日は、日経平均の想定レンジ50,500〜51,100円、NF日経レバ(1570)の想定レンジ43,400〜44,200円とし、上値の重さを意識しながらも押し目を拾う戦略を採用した。米株高や半導体セクターの堅調さが支援材料として働く一方、FOMC・メジャーSQを控えた慎重な地合いを前提に、短期的なリバウンドを活かす構えで臨んだ。

実際の値動き

Screenshot

本日の日経225は以下の通りである。
始値:50,643 / 高値:50,678 / 安値:50,234 / 終値:50,581(+90)
序盤こそ米株高を受けて強く始まったが、直後に失速しマイナス圏へ沈む場面も見られた。その後は下げ幅を縮め、後場では前日終値近辺でもみ合い、引けにかけて強含みプラスで終えた。方向感に欠けつつも、下値では買い支えが見られる展開である。

NF日経レバ(1570)の値動きは以下の通り。
始値:43,810 / 高値:43,810 / 安値:42,940 / 終値:43,590(+170)
想定レンジの下側を中心に推移し、43,400〜44,200円の戦略値幅には届かず、前日同様「上値重く下値も堅い」膠着感の強い相場となった。特に安値42,940円まで沈んだ時間帯ではテクニカルでも下方バンドへ接触し、MACDのデッドクロス圏維持、RSIの中立下限付近と、売り優勢の基調を示していた。

本日の乖離値・値幅

乖離値:7,300〜6,800円
日経225値幅:444円、NF日経レバ値幅:870円(実測900円)
日経平均の方向感の乏しい推移に対し、レバETFならではの値幅拡大が発生しており、短期売買の妙味は確保されていた。一方で、強いトレンドが生まれなかったため、乖離値を翌日戦略に活用する必要性が高まる。

本日の反省

寄り付き後の失速は想定内であったものの、日経225・NF日経レバともに戦略想定レンジよりも下側の価格帯でもみ合う結果となった。これは12月5日同様、戻りの弱さと投資家心理の慎重姿勢を示す典型である。
前場での下落を「押し目」と判断するにはテクニカルシグナルが弱く、実際MACDは低位で横ばい、RSIは中立圏下限、ボリンジャーバンドも下方に拡散気味で強気に傾ける理由が乏しかった。戦略としては、早期に「上値が限定的である」という認識へ切り替えるべきであったことは、明日の改善材料となる。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

本日の東京市場では、日経平均が前日比90円高で引けた。序盤の失速後は下値での買い戻しが優勢となり、前場の安値からは着実に戻した。後場は前日終値を挟んで膠着する場面が続いたが、引けにかけて盛り返し、後場の高値で大引けとなった点が特徴的である。
業種別では非鉄金属・不動産・建設・卸売が上昇上位。一方、小売・銀行が弱く、金利・消費関連セクターの温度差が際立った。

注目テーマとして、非鉄金属の「銅」が最高値圏で急浮上し、住友金属鉱山・三菱マテリアルなど素材株へ物色が波及。さらに、医薬、輸送機器、テーマパーク関連、インフラ点検技術など、材料株への資金流入が顕著であった。

本日の注目銘柄

  • 住友金属鉱山(5713) – 銅価格上昇の直接恩恵株で本日の主役級。
  • 日本新薬(4516) – フェーズ3成功評価による続伸。
  • トヨタ自動車(7203) – 円安・HEV好調により強気継続。
  • Liberaware(218A) – 管路管理機器商流拡大の好材料で急反発。
  • サンリオ(8136) – リゾート化構想発表で買い戻し発生。

次回戦略(12月9日)

本日の相場は、5日同様に想定より低い水準でもみ合い、トレンドの不確実性が表面化した。翌日は以下の点を重視する。

■ 注目ポイント

  • 日経225の50,200〜50,800円帯が再び支持帯として機能するか
  • NF日経レバの43,000円割れは短期的に買い場となりやすい
  • MACDは横ばい、RSIは中立圏のため、トレンド発生待ちが最適
  • ボリンジャーバンド中心線(20MA)付近の攻防に注目
  • 半導体と素材株の資金流入が続くかどうかが明日の方向性を左右

■ 想定戦略

・下値想定を広げ42,800〜43,600円を翌日のNF日経レバの基準帯とする。
・寄り付き後の失速は想定し、戻り売りを警戒しつつも押し目対応を基本とする。
・トレンド発生は米イベントまで限定的と見て、「短時間で判断できるエントリー」を優先する。

閉めの言葉

本日は方向感の乏しい難しい相場であったが、下値での支えは確かに存在していた。迷いの多い局面こそ、市場心理が透けて見える瞬間である。明日も無理のない距離感で相場と向き合い、チャンスを丁寧に拾っていきたい。

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