2025年12月9日|NF日経レバ(1570)の結果と反省

戦略のまとめ

本日はロイター予測(50,200〜50,500円)を基に、NF日経レバの想定レンジを42,500〜43,300円と設定した。寄り付きの売り先行と狭い値幅を想定し、42,500円前後の押し目狙いと43,200円以上の戻り売りを軸とした戦略であった。

実際の値動き

Screenshot

日経225は始値50,677/高値50,793/安値50,417/終値50,655(+75)と、予想レンジ上限を上抜ける強さを見せた。安値50,417で下げ渋り、想定より底堅い展開となった。

NF日経レバ(1570)は始値43,640/高値43,930/安値43,290/終値43,690(+100)で、こちらも戦略レンジを大きく上抜けた。特に午前11時台からの上昇で43,930円まで伸び、日経の強さを素直に反映した形である。

添付チャートを見る限り、午前のMACDはゴールデンクロスから勢いがつき、RSIも過熱感の手前で推移。ボリンジャーバンド上限をタッチしながらのバンドウォーク気味の強含み動作となった。後場は上値の重さが出たものの、移動平均線(特に5MA・20MA)が下支えし、崩れは小幅にとどまった。

本日の日経225とNF日経レバの乖離値・値幅

本日の乖離値:7,100〜6,800円
NF日経レバは日経225に対するレバレッジ特性を考慮すると、乖離値が一定しており、方向性の判断材料として十分機能した。

本日の値幅:600円
前日比の値幅870円より縮小し、狭い上下動の中に短い上昇トレンドが形成された。翌日のボラティリティ推測に重要である。

反省

日経225はロイター予想下限よりも強く、NF日経レバの想定レンジも下ブレを過大評価していた。実際には底値が固く、狭いレンジでの推移ながらも上方向の力が勝ったため、押し目買いのチャンスは限定的であった。特に午前の43,300円付近での強さを見極めるべき場面である。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

東京市場は米国株高を受けて3桁高で始まったものの、その後は失速しマイナス圏まで下落。しかし大型グロース株に売りが出た一方、プライム全体では値上がり銘柄が多く、市場の底堅さが確認された。早い時間に安値をつけた後は終日戻り優勢で、日経平均は大引けが後場の高値となった。

業種別では非鉄金属・不動産・建設・卸売が堅調。一方、小売・銀行は軟調であった。注目テーマは「銅」。LME銅先物の最高値圏での推移により、非鉄大手や商社が買われた。

本日の注目銘柄

  • 住友金属鉱山(5713):銅関連の注目テーマで資金流入が続く。
  • 三菱マテリアル(5711):供給不安とデータセンター需要が追い風。
  • 日本新薬(4516):フェーズ3成功で強い上昇トレンド。
  • トヨタ(7203):為替見直しにより買い評価継続。
  • フジクラ(5803):本日値上がり率トップ、トレンド転換を示唆。

次回戦略

明日は本日の狭い値幅(600円)と乖離値(7,100〜6,800円)が重要となる。底堅さが確認されたため、NF日経レバの想定レンジは43,200〜44,000円付近へ上方修正する必要がある。

特に以下のポイントを重視したい。

  • 午前の押し目は5MA・20MAを基準に拾う。
  • MACDの再ゴールデンクロスは強いシグナルとなり得る。
  • バンド幅が狭い場合、翌日トレンド発生の可能性が高い。
  • 43,900円付近は強い上値抵抗帯のため、一度利確を検討。

閉めの言葉

今日は想定より強い動きとなり、押し目が浅い展開であった。相場は常に想定外を含んでおり、そのズレをどう吸収していくかが次の利益へつながると感じた一日である。同じ視点で明日も市場を丁寧に追いかけたい。

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