NF日経レバ
寄り前情報

[東京 10日 ロイター]
– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、急反発が想定されている。
トランプ米大統領が9日、貿易相手国に対する相互関税の上乗せ部分を90日間停止すると発表し、米国株が大幅高となったことを好感し、買い戻しが優勢になるとみられている。
為替が円安に振れていることも支援材料になりそうだ。
日経平均の予想レンジは3万3000円─3万5500円。
戦略
想定レンジ21,000から23,500円。補正値1,200円から800円。
結果

強烈な上昇。
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
日経225 | 32,321 | 34,639 (35,500) | 34,121 (33,000) | 34,609 +2,894 |
NF日経レバ | 20,825 | 20,870 (23,500) | 20,255 (21,000) | 20,755 +3,115 |
反省
補正値1,800〜1,900円。激しいボラでロイターの予想もあたらない。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
市場概況
10日の日経平均は大幅反発。終値は2894円高の34609円。トランプ大統領が「相互関税」の一時停止を表明したことで、9日の米国ではダウ平均が2962ドル高と急伸した。これを好感して寄り付きから600円を超える上昇。買い気配スタートの銘柄の値が付くにつれて水準を切り上げ、開始早々に上げ幅を2800円超に広げた。
34500円台に乗せたところで買いが一巡すると、9時台半ば辺りからは動意が乏しくなった。主力銘柄の多くが派手に上げた一方、寄った後に一段高となる銘柄が少なかったことから、こう着感が強まった。後場に入っても小動きでもみ合う時間が長かった。しかし、終盤にかけて強含み、高いところでは上げ幅を2900円超に拡大。34600円台に乗せて取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆5900億円。業種別では全業種が上昇しており、非鉄金属、電気機器、その他製品の3業種は2桁の上昇率となった。相対的に見劣りしたパルプ・紙、医薬品、食料品でも3~4%台の上昇と、全体の底上げが進んだ。
4月10日の東証プライム市場では、買い優勢金額は1.04万億円、売り優勢金額は8,796.54億円となった。
トップニュース
川崎重—ストップ高、相互関税発表後の下落率大きかった銘柄として
$川崎重工業 (7012.JP)$ はストップ高。米トランプ大統領が、相互関税の上乗せ部分について一部の国・地域に90日間の一時停止を許可すると発表。日本もこれに含まれ、即時実施となっている。前日の米国株式市場は急伸となり、為替市場でもドル高円安が進む展開に。これを受け、東京市場でも相互関税詳細発表後に急落の反動の動きが強まる形へ。4月2日と前日終値との比較でいうと、同社は太陽誘電に次いでプライム市場では下落率第2位であった。
アドバンテスト-急騰 トランプ政権 エヌビディアH20の対中輸出制限を撤回と伝わる
$アドバンテスト (6857.JP)$ が急騰。ロイター通信は10日9時24分、米エヌビディアが開発した人工知能(AI)向け半導体「H20」を巡り、トランプ政権が中国向け輸出を制限する方針を撤回したことがわかったと報じた。米公共ラジオ(NPR)が9日(米国時間)、関係者2人の話として報じた内容を引用したかたち。
フジクラがS高カイ気配、米株急落の一服受けたショートカバーで電線株急伸◇
$フジクラ (5803.JP)$ がストップ高の水準となる前営業日比700円高の4710円でカイ気配となった。トランプ米大統領が相互関税の一部について90日間停止するとSNSに投稿し、9日の米国市場でNYダウは過去最大の上げ幅を記録した。これを受け東京市場では主力株は全般的に買い戻しが優勢となっている。
このうちフジクラをはじめとする電線株はデータセンター関連での需要拡大の期待から大きく株価水準を切り上げていたこともあり、深押しを余儀なくされていたが、その分、米国株の急落一服を受けたショート・ポジション解消目的の買いが殺到している。 $住友電気工業 (5802.JP)$ や $古河電気工業 (5801.JP)$ 、 $SWCC (5805.JP)$ も急伸している。
GFAは高い、マレーシアのブロックチェーン開発企業の株式取得
$GFA (8783.JP)$ は高い。9日取引終了後、マレーシアでブロックチェーン開発事業を行うMetabitとの間で、株式取得に向けた基本合意を締結したと発表した。Metabit社とは既に戦略的開発パートナーシップを結び、事業提携に向けて具体的に協議を進めている。株式取得日は7月末の予定。これが材料視されているようだ。
三菱重工業-SMBC日興が目標株価を引き上げ 株価下落は投資機会、長期成長力は変わっていない
$三菱重工業 (7011.JP)$ が大幅反発。SMBC日興証券では、株価下落は投資機会、長期成長力は変わっていないと指摘。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価は2800円→2900円に引き上げた。
任天堂-反発 「スイッチ2」中国見送り 現行機、規制で伸びず=日経
$任天堂 (7974.JP)$ が反発。10日付の日本経済新聞朝刊は、同社が中国本土で新型ゲーム機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ・ツー)」の発売を当面見送ると報じた。
旭化成-大幅反発 新中計策定 最終年度の営業益2700億円めざす
$旭化成 (3407.JP)$ が大幅反発。同社は10日9時30分、中期経営計画(2026年3月~28年3月)を策定したと発表した。
新日本科学-大幅反発 泉源の余剰蒸気を活用した「温泉発電所」稼働開始
$新日本科学 (2395.JP)$ が大幅反発。同社は10日8時40分に、鹿児島県指宿市の同社保有敷地内において、ホテルの浴用や床暖房に使用している泉源の余剰蒸気を活用した定格容量625キロワットの温泉発電所を稼働開始したと発表した。
レナサイエンス—急反発、AIを活用したプログラム医療機器の薬事承認のための臨床性能試験における目標症例数登録達成
$レナサイエンス (4889.JP)$ が急反発。維持血液透析を支援する人工知能(AI)を活用したプログラム医療機器の薬事承認のための臨床性能試験における登録患者数が目標症例数(150例)に到達したことを発表し、好感されている。
日経225の構成銘柄は全般的に上昇し、市場センチメントは改善している。
その中で、 $フジクラ (5803.JP)$ は本日値上がり率トップ、終値は17.46%上昇の4710.0円だった。一方、値下がり率トップは $ZOZO (3092.JP)$ 、終値は1.20%下落の1396.0円だった。