2025年4月16日デイトレ

NF日経レバ

寄り前情報

 [東京 16日 ロイター] –    

    きょうの東京株式市場で日経平均株価は、もみ合いが想定されている。

相互関税に不透明感が残る中、ドル安/円高が警戒され上値を買う材料が見当たらず、3万4000円台を固める動きになるという。

今後の日米交渉を見極めたいとのムードも強い。テクニカル面では、直近戻り高値から下落幅の半値戻しの水準である3万4500円前後が引き続き意識されそうだ。

    日経平均の予想レンジは3万4000円─3万4500円。

戦略

想定レンジ22,000〜22,500円。

補正値1,800円。

結果

関税交渉前、弱い動き。期待薄か。

始値高値安値終値
日経22534,29234,329
(34,500)
33,658
(34,000)
33,920
△347
NF日経レバ20,30020,380
(22,500)
19,635
(22,000)
19,920
△465

反省

補正値2,000円。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

市場概況

16日の日経平均は3日ぶり大幅反落。終値は347円安の33920円。米国株安を受けて下落スタート。寄り付きは2桁の下落でプラス圏に浮上する場面もあったが、買いは続かず早々に下げ幅を3桁に広げた。人工知能向け半導体「H20」が米国政府による輸出規制の対象になったと伝わったエヌビディアが米国の時間外で大幅安となっており、 $アドバンテスト (6857.JP)$ など半導体株が売りに押された。

序盤では半導体株以外には買われるものが多かったが、前引けにかけては値下がりに転じる銘柄が増加。指数は後場に入ると節目の34000円を割り込んだ。オランダの半導体装置大手ASMLの決算を確認した14時辺りでは下げ幅を拡大。受注が市場予想を下回ったことで半導体株に対する売り圧力が一段と強まり、全体にもネガティブな影響が波及した。600円超下げて33600円台に入ったところで売りは一巡し、終盤にかけては値を戻したものの、34000円を下回って取引を終えた。

東証プライムの売買代金は概算で3兆8300億円。業種別では空運、建設、水産・農林などが上昇した一方、海運、非鉄金属、銀行などが下落した。

【本日の買い売り優勢状況】

4月16日の東証プライム市場では、買い優勢金額は6,432.09億円、売り優勢金額は7,501.93億円となった。

トップニュース

レーザーテック-後場マイナス転換 ASML決算発表受け半導体株に売り

オランダの半導体製造装置メーカー、 $ASMLホールディング (ASML.US)$ は2025年第1四半期決算を発表した。

25年第1四半期の売上高は77.42億ユーロ、市場予想の77.84億ユーロを下回る。EPSは6.00ユーロ、市場予想の5.80ユーロを上回る。

決算を受けて、東京市場では $レーザーテック (6920.JP)$ が後場マイナス転換。同社の株価はきょう半導体株が軟調のなか、堅調に推移していたが、ASMLの決算発表を受け、マイナスに転じている。 $アドバンテスト (6857.JP)$ 、 $ディスコ (6146.JP)$ なども下げ幅を拡大している。

関連記事:更新‐【ASML決算速報】25年1Q売上高は77.42億ユーロ、EPSは6.00ユーロ

SPDRなど金ETFが高い、時間外取引で金価格は最高値を更新

 $SPDR[R]ゴールド・シェア受益証券 (1326.JP)$ や $NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信 (1328.JP)$ 、 $純金上場信託(現物国内保管型) (1540.JP)$ といった金ETFが高い。15日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、6月限が前日比14.1ドル高の1トロイオンス=3240.4ドルに上昇した。米国の関税政策に対する警戒感が高まるなか、安全資産である金を買う動きが強まった。この日の時間外取引では一時3290ドル近辺まで上昇し最高値を更新しており、金ETFに対する買いが膨らんでいる。

関連記事:【速報】現物金が急騰、一時1オンスあたり3,250ドルを超え、再び過去最高値を更新

アサカ理研-大幅反発 金価格が最高値更新 貴金属リサイクル関連に買い

 $アサカ理研 (5724.JP)$ が大幅反発。金価格の上昇が材料視されている。

金価格の上昇を受け、同社や $松田産業 (7456.JP)$ といった貴金属リサイクルを手掛ける企業の株価が買われる展開となっている。

三井住友建設が高い、旧村上ファンド系の買い増し判明で思惑視

 $三井住友建設 (1821.JP)$ が高い。旧村上ファンド系の南青山不動産(東京都渋谷区)が提出した変更報告書を通じ、アクティビストの村上世彰氏の長女、野村絢氏らが三井住友建設の株式を買い増していたことが15日の取引終了後に明らかとなり、思惑視されたようだ。

しまむら—大幅反発、マネックス系ファンドが株主提案と伝わる

 $しまむら (8227.JP)$ は大幅反発。マネックス系の投資ファンドであるマネックス・アクティビスト・マザーファンドでは、配当性向を60%に引き上げるとともに、160億円を上限とする自社株買いの実施も求める株主提案を提出したと発表している。

良品計画が続伸し最高値、国内有力証券は目標株価を引き上げ

 $良品計画 (7453.JP)$ が続伸。株価は4600円台に値を上げ上場来高値を更新している。11日取引終了後に25年8月期の連結純利益予想を440億円から455億円(前期比9.5%増)に上方修正したことを評価する買いが流入している。岩井コスモ証券は15日、同社株の目標株価を4100円から4700円に引き上げた。投資判断は「B+」を継続した。

東宝-3日ぶり大幅反発 本決算・中計説明会を開催 調整局面は好機とのアナリスト評価

 $東宝 (9602.JP)$ が3日ぶり大幅反発。同社が15日に開催した25.2期本決算・中期経営計画説明会が好感されている。

安川電機-東海東京が目標株価引き下げ 関税影響で顧客の投資先送りと商談長期化のリスクが高まる

 $安川電機 (6506.JP)$ が4日続落。東海東京インテリジェンス・ラボでは、関税影響で顧客の投資先送りと商談長期化のリスクが高まると判断。レーティング「Neutral」を継続、目標株価を5000円→3110円と引き下げた。

【動いた日本株トップ】

日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。

その中で、 $東宝 (9602.JP)$ は本日値上がり率トップ、終値は6.04%上昇の8097.0円だった。一方、値下がり率トップは $ディスコ (6146.JP)$ 、終値は8.00%下落の25975.0円だった。

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