NF日経レバ
寄り前情報

[東京 21日 ロイター]
– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱含みの展開が想定されている。
足元のドル/円が141円台後半で推移しており、先々の円高警戒で日本株はやや売りが優勢となりそうだ。
特に自動車など輸出関連株の重しになるとみられている。
一方、日米企業の決算発表シーズンを控えて手掛けにくさもあり、取引一巡後は様子見ムードも広がりそうだ。
日経平均の予想レンジは3万4300円─3万4700円。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 34730.28 40288.8 30792.74
+352.68 2025/01/07 2025/04/07
きょうの東京株式市場は、為替の円高進行を受けて売り優勢でスタートしそうだ。
前週末は米国を含む海外市場の多くが休場だったため手掛かりが少なく、日本株は為替の動向を見極めながらの展開となる見通し。
足元のドルは141円台後半で、前週末の午後3時時点(142円台前半)に比べて円高が進んでいる。
市場では「週明けの商いが薄い時間帯で振れやすいということもあるが、先々の円高進行に対する警戒感が意識され、日本株は上値が抑えられやすい」(三井住友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏)との声が聞かれた。
円高が嫌気され、自動車など外需株に売りが出るとみられている。
日経平均は前週末に続伸し、2営業日で800円超高となっており「利益確定売
りも出やすいのではないか」(市川氏)との指摘もあった。
今週は日米で企業の決算発表が相次ぎ、企業業績に投資家の関心が向かっている。
決算内容を見極めたいとして、取引が一巡した後は様子見姿勢が広がることも予想され
ている。
戦略
想定レンジ22,400〜22,700円。
補正値1,800〜1,500円。
結果

狭いレンジの下落相場。
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
日経225 | 34,556 | 34,610 (34,700) | 34,216 (34,300) | 34,279 △450 |
NF日経レバ | 20,665 | 20,760 (22,700) | 20,290 (22,300) | 20,385 △540 |
反省
補正値2,000円。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
市場概況
21日の日経平均は3日ぶり大幅反落。終値は450円安の34279円。先週末の米国株は休場で材料難であったが、円高進行が嫌気されて寄り付きから3桁の下落。取引時間中も円高基調が強まる中、下押し圧力の強い地合いが続いた。後場のスタート直後に500円超下げたところで売りは一巡したものの、その後の戻りは限定的。400円を超える下落で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆0800億円。業種別ではパルプ・紙、陸運、水産・農林などが上昇した一方、輸送用機器、石油・石炭、非鉄金属などが下落した。
4月21日の東証プライム市場では、買い優勢金額は5,778.07億円、売り優勢金額は6,009.21億円となった。
トップニュース
アジア時間21日の $金/米ドル (XAUUSD.CFD)$ 金現物価格は上昇している。世界貿易の不確実性を受けた安全資産需要が背景にあるとみられる。
影響を受け、東京市場では、 $NEXT NOTES 金先物 ダブル・ブル ETN (2036.JP)$ 、 $WisdomTree 金上場投資信託 (1672.JP)$ 、 $NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信 (1328.JP)$ などの金ETFも高い。
スズキが大幅安、売り出しの受渡日到来で利益確定売りが優勢に◇
$スズキ (7269.JP)$ が大幅安。 $東京海上ホールディングス (8766.JP)$ 傘下の東京海上日動火災保険と、 $SOMPOホールディングス (8630.JP)$ 下の損害保険ジャパンによるスズキ株の売り出しは21日が受渡日となる。売出価格は1株1492円で、足もとの株価はこれを上回って推移していたことから、利益確定目的の売りが優勢となったようだ。
神戸物産-大幅続伸 円高進行を好感 1ドル141円台に ニトリHDなども高い
$神戸物産 (3038.JP)$ が大幅続伸。円高進行が好感されている。
同社は円高進行によって輸入コスト低下が低下することで業績改善が期待される。また、生活防衛関連としての側面も評価されて株価は買いが優勢となっている。円高メリットを享受できる銘柄では、 $ニトリホールディングス (9843.JP)$ や $セリア (2782.JP)$ なども高い。
ニトリHD—大幅続伸、ドル安・円高進行で円高メリット銘柄として資金流入
$ニトリホールディングス (9843.JP)$ は大幅続伸。為替市場でドル安・円高が進行しており、円高メリット銘柄として資金が向かう展開になっている。トランプ米大統領がパウエルFRB議長解任を検討などと伝わっており、ドルが主要通貨に対して全面安の状況となっているほか、今週には日米財務相会談が開催される見込みとなっており、円安是正に向けた協議が行われるとの見方などもドル安・円高を強める要因となっている。
サンバイオ-急落 アクーゴ脳内移植用注の3回目の製造の収量に係る結果を公表
$サンバイオ (4592.JP)$ が急落。同社は18日、アクーゴ脳内移植用注の第3回目の製造の収量について、予定通り確保することができたと発表した。
住友ファーマ—大幅反落、連日のストップ高受けて利食い売りが優勢に
$住友ファーマ (4506.JP)$ は大幅反落。京都大学iPS細胞研究所などが、iPS細胞を使ったパーキンソン病の治験で安全性と有効性を示唆する結果を得たことから、その協力企業である同社への期待感が高まり、先週末にかけて連日のストップ高、39%の株価上昇となっていた。本日は短期的な過熱警戒感の高まりから、利益確定の動きが優勢になっているようだ。
JX金属-MSMUFGが新規「Equal-weight」 半導体材料の高成長率が魅力
$JX金属 (5016.JP)$ が3日ぶり反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では、半導体スパッタリングターゲット材の高成長率が魅力と評価。投資判断は新規に「Equal-weight」とし、目標株価950円でカバレッジを開始した。
王子HD急伸、28年3月期営業益目標1200億円とする中期計画の骨子を公表
$王子ホールディングス (3861.JP)$ が後場急伸している。同社はきょう午後2時ごろ、中期経営計画2027の骨子を公表。28年3月期の連結営業利益目標を1200億円(25年3月期予想は700億円)としていることが評価されているようだ。
日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。
その中で、 $王子ホールディングス (3861.JP)$ は本日値上がり率トップ、終値は6.68%上昇の659.6円だった。一方、値下がり率トップは $住友ファーマ (4506.JP)$ 、終値は11.44%下落の627.0円だった。