NF日経レバ
寄り前情報

[東京 29日 ロイター]
– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、買い先行の展開が予想されている。
日本時間の朝方に公表された米半導体大手エヌビディア<NVDA.O>の決算を受け、同社株が時間外取引で上昇していることが支えとなり、東京市場でも半導体関連株を中心に買いが入る見通し。外国為替市場でドル/円が円安基調を維持していることも相場の支援材料となりそうだ。
日経平均の予想レンジは3万7700円─3万8000円。
戦略
想定レンジ補正値込み24,600〜24,900。
結果

大きな上昇。捉えきれたか?
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
日経225 | 38,046 | 38,454 (38,000) | 38,035 (37,700) | 38,432 +710 |
NF日経レバ | 25,215 | 25,515 (24,900) | 25,070 (24,600) | 25,505 +915 |
反省
ロイター予想の高値が安値。エントリーしにくく、損切りできたかどうか。
12,900〜13,000円のズレ。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比710.58円高の38432.98円、東証株価指数(TOPIX)が42.51ポイント高の2812.02で終了した。
米国株の下落はネガティブ視されず、決算を発表した $エヌビディア (NVDA.US)$の時間外の上昇を好感して、寄り付きから300円を超える上昇。38000円を上回って始まり、場中も上値を伸ばした。
円安進行も株高を後押しし、主力大型株が上昇を先導。600円を超える上昇で前場を終えると、後場は一段高となって上げ幅を700円超に拡大。38400円台まで水準を切り上げ、高値圏で終了した。
業種別では33業種中30業種が上昇し、下落は陸運業、海運業、パルプ・紙の3業種にとどまった。値上がり率1位は非鉄金属で、以下、輸送用機器、保険業、サービス業、電気機器、証券・商品と続いた。
5月29日の東証プライム市場では、買い優勢金額は8,943.79億円、売り優勢金額は8,010.74億円となった。
トップニュース
米国際貿易裁判所は28日、ドナルド・トランプ大統領が事実上全ての国に課した包括的な関税について、同氏にはその権限がなかったと判断した。世界的な貿易戦争を引き起こし、世界経済を混乱させる可能性があった関税を無効とした形になる。
米連邦裁判所がトランプ関税を違法と判断したことを受けて、トランプ政権は控訴を申し立てたと一部通信社が報じている。
SBIが急反発、NTTドコモによる住信SBI銀の買収で保有株売却と報じられる
$SBIホールディングス (8473.JP)$が急反発した。この日、国内メディアにおいてNTTドコモが $住信SBIネット銀行 (7163.JP)$を買収することで最終調整に入ったと報じられた。NTTドコモによる買収に際し、SBIは保有する住信SBI銀株を売却、住信SBI銀の株主はNTTドコモと $三井住友トラストグループ (8309.JP)$傘下の三井住友信託銀行の2社となる見通しだと伝わっている。SBIに対しては、株式の売却に伴い獲得するキャッシュの使途などを巡る思惑が広がり、買いが集まったようだ。
$ニトリホールディングス (9843.JP)$が続落。円高進行が嫌気されている。エヌビディア好決算を手掛かりとした株高や、米国際貿易裁判所によるトランプ関税に差し止め命令などを受け、リスクオンの円売りが進行。
輸入コスト増加による利益下押し懸念から、同社や、 $神戸物産 (3038.JP)$、 $セリア (2782.JP)$など円安デメリットとなる銘柄に売りが出ている。
ソニーGが5連騰で上場来高値更新、「金融インベスターデー」の資料を公開
$ソニーグループ (6758.JP)$が5連騰。同社は29日午後2時30分から、「金融インベスターデー」を開催する。十時裕樹社長最高経営責任者(CEO)らが出席する。同社の27年3月期の修正純利益の目標値について1250億円(従来は1200億円)に設定した。金融子会社の成長性を期待した買いを誘ったようだ。
ソニーGは5月14日、ソニーFGのパーシャル・スピンオフについて、9月初旬の取締役会で付議する予定だと発表。更に、ソニーFG株式の東証プライム市場への上場に向けて5月8日に予備申請を行ったことを明らかにした。9月30日を基準日としてソニー株1株につき、ソニーFG株1株の割合で現物配当を行う予定となっている。
日産自動車-大幅高 鴻海会長が日本の自動車メーカーと提携発表と伝わる
$日産自動車 (7201.JP)$が大幅高。一部報道で、鴻海精密工業の会長が日本の自動車メーカーと提携することを発表にしたと報じられた。報道では、近くもう1社発表する予定としている。同社については以前、鴻海会長が「日産とは買収ではなく提携を検討している」と発言したことが伝わっていた。
今回の発言が伝わったことで、同社と鴻海の提携を期待した買いが入っているようだ。鴻海と電気自動車(EV)での協業が伝わっている $三菱自動車工業 (7211.JP)$も高い。
$神戸物産 (3038.JP)$が続落。一部商品において基準値を超える残留農薬の検出が確認されたとして、商品回収を行うと発表している。対象商品は冷凍大根で、対象賞味期限は27年3月1日のもの。また、本日はエヌビディア好決算を受けたリスクオンの流れ、米国際貿易裁判所によるトランプ関税差し止め命令などを受け、為替市場で円安が進行しており、こちらも円高メリット銘柄として弱材料視される形のようだ。
$住友電気工業 (5802.JP)$が急騰し、6日続伸。一時、前日比150.5円高となる3040円を付けた。野村証券が目標株価を引き上げている。
野村証は28日付で、住友電工の投資判断「Buy」(3段階中最上位)を継続し、目標株価を2800円から3600円に引き上げた。26年3月期の営業利益は関税影響などにより減益を見込むものの、会社計画やコンセンサスを上回る3000億円と予想。中期的には情報通信が利益成長をけん引し、31年3月期までの中期EPSは年率10%で成長すると試算している。
三菱HCキャピタル-続伸 サイネージ付き複合機手がけるPredictionと資本業務提携
$三菱HCキャピタル (8593.JP)$が変わらずをはさみ続伸。同社は29日、サイネージ付き複合機の販売などを手がけるPrediction(東京都新宿区)との資本業務提携を発表した。
今回の提携に基づき、両社はサイネージ付き複合機の販売拡大およびオフィス内サイネージ広告事業の協業について検討を進める。同社は導入企業に対し、複合機のリースだけでなく、サイネージによる広告サービスを組み合わせて提供することで、従来よりも安い価格で付加価値のある複合機を提案することが可能になるとしている。
京急、WHYHDと新規事業創出および既存事業の価値向上で業務委託契約
$京浜急行電鉄 (9006.JP)$は29日、 $THE WHY HOW DO COMPANY (3823.JP)$と、新規事業創出および既存事業の価値向上を目的に、業務委託契約を締結したと発表した。
今回の契約により、両社は強みとノウハウを生かし、「京急沿線エリアの地域資源を活用した新規事業の創出」「京急グループ企業間の連携強化による総合力の発揮」をテーマに掲げ、共同で「新しい価値」の創出を目指すという。
日経225の構成銘柄は全般的に上昇し、市場センチメントは改善している。その中で、 $リクルートホールディングス (6098.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は6.43%上昇の8988.0円だった。
一方、値下がり率トップは $バンダイナムコホールディングス (7832.JP)$、終値は2.96%下落の4525.0円だった。