2025年5月30日デイトレ

NF日経レバ

寄り前情報

     [東京 30日 ロイター]

 – きょうの東京株式市場で日経平均株価は、反落が想定されている。

前日の株高につながった米関税の差し止めが一時停止され、利益確定売りが上値を抑制するとみられる。

ドル/円が円高方向に振れていることは投資家心理の重しになりそうだ。

    日経平均の予想レンジは3万7600円─3万8500円。

    日経平均は「前日の株高の反動で下がりそうだ。3万8000円の攻防が続く」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成社長)との見方が聞かれる。

前日に700円超上昇しており、利益確定売りが見込まれている。

   前日に関税差し止めを受けて上昇基調を強めたドル/円が144円付近へと円高に振れたことは輸出関連株を中心に逆風になりそうだ。

一方、金利は落ち着いた動きだとして「(日本株を)売り込む要素もなさそうだ」(いちよしAMの秋野氏)とみられている。

    きょうは国内で5月東京都区部消費者物価指数、4月有効求人倍率、完全失業率の発表がある。

海外では、米国で4月個人消費支出(PCE)物価指数などの発表がある。

    前日の米国株式市場で主要3指数は小幅に上昇して取引を終えた。取引は終始、不安定となり、日中高値を大きく下回って引けた。

半導体大手エヌビディア<NVDA.O>は四半期決算を受けて上昇した。

    トランプ大統領が発動した一連の関税を巡っては、米国際貿易裁判所が28日、大部分を差し止めたが、米連邦巡回控訴裁判所が29日、広範な関税を復活させる判断を下した。

戦略

想定レンジ補正値込み 24,500〜25,400円。

結果

Screenshot

寄り早々のストップ安から終日戻し相場。

始値高値安値終値
日経22537,91238,114
(38,500)
37,748
(37,600)
37,965
△467
NF日経レバ24,69525,065
(25,400)
24,590
(24,500)
24,970
△535

反省

ロイター予想下値は正解だが、上値伸びず、13,000〜13,100円のズレ。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

市場概況

今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比467.88円安の37965.10円、東証株価指数(TOPIX)が10.45ポイント安の2801.57で終了した。

米国株高は好感されず、急速に進んだ円高が嫌気されて、寄り付きから500円を超える下落。開始直後には下げ幅を600円超に広げた。37700円台に入ったところで売り圧力が和らぎ、10時過ぎ辺りからは緩やかに値を戻す展開。

前場では38000円を上回ることができなかったが、後場には38100円台まで戻す場面もあった。ただ、大引けにかけてはまとまった売りに押されており、終値では38000円を下回った。値上がり銘柄は多く、中小型株は概ね堅調に推移しており、グロース250指数やスタンダード指数はプラスで終えた。

業種別では33業種中19業種が値上がり。1位は医薬品で、以下、水産・農林業、電気・ガス、パルプ・紙が続いた。値下がり上位にはその他製品、電気機器、精密機器が並んだ。

【本日の買い売り優勢状況】

5月30日の東証プライム市場では、買い優勢金額は7,569.19億円、売り優勢金額は7,615.68億円となった。

トップニュース

三菱商事-続伸 CVC運営会社としてMCグローバルイノベーションを設立

 $三菱商事 (8058.JP)$が続伸。同社は30日、コーポレート・ベンチャー・キャピタルの運営会社としてMCグローバルイノベーションを設立したと発表した。

同CVCでは、産学連携を通じて培った技術知見・ネットワークなども生かしながら、将来的な市場規模・潜在成長力が大きく、また同社として取組み余地の大きい領域を中心に、幅広く柔軟に投資を行うとしている。

売れるGはS高、ネットプロ子会社と戦略的連携し新サービスを提供

 $売れるネット広告社グループ (9235.JP)$が後場一段高となり、ストップ高まで買われている。同社はきょう午前11時30分ごろ、子会社の売れるネット広告社と $ネットプロテクションズホールディングス (7383.JP)$子会社のネットプロテクションズが戦略的業務連携を行い、D2C事業者向けの売り上げ最大化と収益構造改善を支援する新サービスの提供を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。

NTTが堅調推移、SBIとの資本・業務提携で期待感も

 $日本電信電話 (9432.JP)$が堅調推移。同社は29日の取引終了後、子会社のNTTドコモによる $住信SBIネット銀行 (7163.JP)$へのTOB(株式公開買い付け)とともに $SBIホールディングス (8473.JP)$との資本・業務提携を発表した。

NTTはSBIが実施する第三者割当増資を引き受ける形で、約1108億円を投じて同社に対して約8.18%出資する。NTTとSBIの両グループはデジタル技術と金融サービスを融合し、相互の強みを発揮していく。

任天堂-MSMUFGが目標株価引き上げ Switch2ハードウェア粗利益率予想を引き上げ

 $任天堂 (7974.JP)$が反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では、Switch2ハードウェア粗利益率予想を引き上げ、投資判断「Equal-weight」を継続も、目標株価を11000円→12500円と引き上げた。

MSMUFGでは、FY25のSwitch2ハードウェア粗利益率予想を一ケタ%台半ばから10%台前半へ、全社粗利益率予想を39%から41%へ引き上げた。ただ、Switch2による業績拡大期待はある程度株価に織り込まれており、株価はフェアバリュー水準とみて、投資判断は「Equal-weight」を継続している。

日本製鉄-底堅い 電炉導入で8600億円余り投資へ=NHK

 $日本製鉄 (5401.JP)$が底堅い。NHKは30日12時14分、同社が二酸化炭素の排出を抑えられる電炉の導入を進めるため、福岡、兵庫、山口の3県の製鉄所で合わせて8600億円余りを投資すると報じた。

報道によれば、政府は脱炭素社会の実現に向けた支援事業として、最大で2514億円を支援することを30日に正式に決定する方針としている。

アストロスケール-急伸 本田技術研究所と衛星給油口接続システム共同開発へ

 $アストロスケールホールディングス (186A.JP)$が急伸。同社は30日11時、子会社のアストロスケールが、 $本田技研工業 (7267.JP)$グループの本田技術研究所(以下、ホンダ)と衛星給油口接続システムの共同開発を行うと発表した。

ホンダは輸送用機器開発やロボティクス分野で数多くの知見を有し、この強みを生かして給油口接続システムの開発を担当する。アストロスケールはホンダと共同で給油口接続システムの開発に携わるとともに、これまで獲得してきたRPO(ランデブ・近傍運用)技術と宇宙機開発実績を土台に、システムを低軌道での化学燃料補給実証に結びつけるとしている。

トリケミカル、2-4月期(1Q)経常は54%増益で着地

 $トリケミカル研究所 (4369.JP)$が5月30日後場(15:00)に決算を発表。26年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比53.6%増の16.4億円に拡大したが、2-7月期(上期)計画の35億円に対する進捗率は46.9%にとどまり、5年平均の51.0%も下回った。直近3ヵ月の実績である2-4月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の20.3%→26.1%に上昇した。

第一生命HD-9日続伸 英生保M&Gに1500億円超出資 グループ会社に=日経

 $第一生命ホールディングス (8750.JP)$が9日続伸。日本経済新聞電子版は30日14時48分、同社が英国の大手生保M&Gに出資すると報じた。

記事によれば、出資額は1500億円を超えるとみられ、持ち分法適用会社にする見込みのようだ。M&Gは企業年金の資産と債務を引き受けて運用する「年金バイアウト」に強みを持つことから、グローバルで運用に定評のあるM&Gの知見をいかし、資産運用を強化するとしている。

豊田通商はプラスに転じる、ドローンやセンシングデバイス開発のアミューズワンセルフへ出資

 $豊田通商 (8015.JP)$が朝安スタートもその後は底堅い動きを見せ、後場プラスに転じている。この日、ドローン機体及びセンシングデバイスの開発を行うamuse oneself(アミューズワンセルフ、大阪市北区)に出資したと発表しており、好材料視されている。

第一三共-続落 肺がん治療薬候補のFDA申請を取り下げ

 $第一三共 (4568.JP)$が続落。同社は30日、EGFR遺伝子変異を有する局所進行または転移性非小細胞肺がんの治療薬候補「パトリツマブ デルクステカン(HER3-DXd/U3-1402)」について、米国食品医薬品局(FDA)への承認申請を自主的に取り下げたと発表した。

スズキ、新型「ジムニー・ノマド」、7月から月産約3300台に増産

 $スズキ (7269.JP)$は30日、新型「ジムニー ノマド」のマルチ・スズキ・インディア社での現地生産を、7月から月間販売目標1200台に対し約3300台に増産すると発表した。同社では、今回の増産により、引き続き早期に受注を再開できるよう、全社を挙げて取り組むとしている。

【動いた日本株トップ】

日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。その中で、 $大塚ホールディングス (4578.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は6.82%上昇の7350.0円だった。

一方、値下がり率トップは $ディスコ (6146.JP)$、終値は5.63%下落の32870.0円だった。

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