NF日経レバ
寄り前情報

[東京 17日 ロイター]
– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、底堅い展開が予想されている。
前日の米国株市場では主要3指数が上昇したほか、為替が円安方向に振れており、日経平均は3万8000円台後半を試す展開となる見通し。
一方、米国の関税措置を巡り日米首脳会談が行われ、会談内容に市場の関心が向かっている。
交渉の進展がみられれば、買い圧力が強まりそうだという。
きょうは日銀の金融政策決定会合の結果が公表される予定で、国債買い入れの減額ペ
ースが注目されている。
日経平均の予想レンジは3万8500円─3万8800円。
きょうの東京株式市場で日経平均は、米株高や円安が支えとなり、3万8000円台
後半を試す展開となりそうだ。
足元のドルは144円台後半で推移しており、前日の午後3時時点に比べて70銭ほど円安に振れている。
市場では「中東情勢を巡る警戒感がやや後退しているほか、円安進行を受けて日本株は買い優勢の展開となりそうだ」(三井住友DSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏)との声が聞かれた。
物色面では、輸出関連銘柄が上昇するとみられているほか、前日の米市場でハイテク
株比率の高いナスダック総合<.IXIC>が1%超高となったことを受け、半導体関連などに
買いが入りそうだという。
日米の関税交渉については、「自動車関税の引き下げは難しいとみられるが、他の品
目で交渉が進んでいるのであればまずまずの結果ではないか」(市川氏)との指摘があっ
た。
日銀会合では、政策金利の据え置きが予想されており、市場の予想通りであれば無難
通過となりそうだ。一方、国債買い入れ減額の対応が焦点で、減額ペースが注目されると
いう。
主なスケジュールでは、米国で5月小売売上高、5月鉱工業生産などが公表予定とな
っている。
前日の米市場では主要3指数がそろって上昇。イスラエルとイランの攻撃の応酬が続
く中でも、原油生産と輸出に今のところ大きな影響が出ていないことで原油価格が下落。
エネルギー価格の上昇でインフレが押し上げられるとの懸念が和らいだ[nL6N3SJ0UH]。
戦略
想定レンジ補正値込み25,800〜25,400円。
結果

強いレンジから保合レンジ。
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
日経225 | 38,366 | 38,581 (38,800) | 38,366 (38,500) | 38,536 +225 |
NF日経レバ | 25,350 | 25,640 (25,800) | 25,310 (25,400) | 25,600 +320 |
反省
強い予想通りだが、ロイター予想を下回り、エントリーしにくい展開。
12,900〜13,000円のズレ。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比225.41円高の38536.74円、東証株価指数(TOPIX)が9.82ポイント高の2786.95で終了した。
米国株高を好感して上昇スタート。朝方にトランプ大統領がG7サミットを途中で切り上げて帰国するといったニュースが伝わったことから、寄り付き直後は上値が重かった。しかし、半導体株の多くに強い買いが入っており、萎んでもマイナス圏に沈むことはなかった。9時台半ば辺りから上を試しにいき、10時近辺では38500円台に到達。38500円より上では伸び悩み、次第にこの近辺でこう着感が強まった。
日銀は政策金利を据え置いたが、出てきた内容は大方の予想通りでサプライズはなし。結果を消化した後場は、引け後の総裁会見を前に狭いレンジでのもみ合いに終始した。大型グロースが強かった一方、新興グロースは弱く、グロース250指数は下落した。
業種別では33業種中22業種が値上がり。1位はその他製品で、以下、非鉄金属、ガラス・土石、不動産業が続いた。値下がり上位には鉄鋼、海運業、医薬品が並んだ。
6月17日の東証プライム市場では、買い優勢金額は7,624.75億円、売り優勢金額は7,579.31億円となった。
トップニュース
日本銀行は17日、金融政策決定会合において、政策金利および資産買入れ方針の維持を全会一致で決定した。短期金利の誘導目標は年0.5%に据え置いた。
あわせて、国債買入れの方針についても段階的な調整を発表した。2026年4月以降、四半期ごとに買入れ額を約2,000億円ずつ減額する方針である。これにより、2027年1〜3月期の月間買入れ額は約2兆円規模となる見通しとなった。
関連記事:長期国債買入れの減額計画について 日銀
日本銀行声明
「国債買い入れを毎四半期2000億円程度ずつ減額」
「見通し期間後半には物価目標と整合的な水準で推移」
「中間評価では減額計画維持が基本だが必要なら修正加える」
「田村委員が国債買い入れ計画に反対」
ディスコ-大幅続伸 米ハイテク株高を好感 AMDが9%近い上昇
$ディスコ (6146.JP)$が大幅続伸。前日の米国株は、イスラエルとイランの紛争が収束に向かうとの楽観的な見方などから主要3指数ともにプラスで終えた。個別銘柄では、パイパー・サンドラーによる目標株価引き上げを受けて $アドバンスト・マイクロ・デバイシズ (AMD.US)$が9%近い上昇。そのほかオン・セミコンダクターが5.6%高、 $エヌビディア (NVDA.US)$は1.9%高となるなど半導体関連が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%高で終えている。
関連銘柄: $アドバンテスト (6857.JP)$、 $東京エレクトロン (8035.JP)$、 $レーザーテック (6920.JP)$など。
三菱重工業-4日続伸 英国トリリアム社から原発向けポンプ5機種34台を受注
$三菱重工業 (7011.JP)$が4日続伸。同社は17日11時41分、英国トリリアム・フロー・テクノロジーズから英国「サイズウェルC(Sizewell C)原子力発電所」1、2号機向けポンプ5機種34台を受注したと発表した。
三井不動産-3日ぶり反発 「空飛ぶクルマ」の離着陸場を開発 トヨタやANAと=日経
$三井不動産 (8801.JP)$が3日ぶり反発。日本経済新聞電子版は17日14時20分、同社が17日、「空飛ぶクルマ」の離着陸場(バーティポート)の開発や運営事業に参入すると発表したと報じた。
記事によると、 $トヨタ自動車 (7203.JP)$や $ANAホールディングス (9202.JP)$と連携し、2035年度までに東京・築地の再開発地区などに整備する。次世代モビリティーの普及を見据え、全国の保有不動産を生かした将来の収益基盤を広げるとしている。
KDDI、「データセンター高効率化実装促進事業」で東京都と協定締結
$KDDI (9433.JP)$は17日、16日に東京都の「データセンター高効率化実装促進事業」において、モデル事業実施者として採択され、東京都と協定を締結したと発表した。
$日本製鉄 (5401.JP)$が反落。野村証は16日付で、日本製鉄の投資判断「Buy」(3段階中最上位)を継続しながらも、目標株価を3900円から3300円に引き下げた。USスチールの買収は、米国での事業機会を獲得する意義があるほか、技術活用による相乗効果の余地が大きく、中期成長を加速させると指摘。一方、投資が財務体質に影響を与えるとみて、円高進展により、円ベースの鋼材輸出スプレッドは悪化すると予想している。
この日は、同業の $JFEホールディングス (5411.JP)$も弱い。
三井住友FGが堅調推移、日銀会合の結果発表後に長期金利に上昇圧力
$三井住友フィナンシャルグループ (8316.JP)$が堅調推移。日銀は17日、金融政策決定会合の結果を発表。政策金利は0.50%程度と市場の大方の予想通り据え置いた。また、国債補完供給に関して、減額措置の要件緩和の対象となる国債の銘柄を拡充することも発表している。一連の発表を受け円債市場で債券先物は売られ、長期金利に上昇圧力が掛かっており、金利上昇が業績に好影響をもたらす銀行株の支援材料となったようだ。
関連銘柄: $みずほフィナンシャルグループ (8411.JP)$、 $三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306.JP)$など。
GFA-続伸 保有する有価証券を一部売却 1Qに営業外収益計上
$GFA (8783.JP)$が続伸。同社は17日、保有する上場有価証券の一部を市場内で売却したことにより、営業外収益(売買目的有価証券運用益)が発生したと発表した。売却日は17日。売却益は5200万円。26.3期1Q(4-6月)に営業外収益として計上するとしている。
$INPEX (1605.JP)$は続落。イランはイスラエルとの緊張緩和を望んでいる、と米ウォール・ストリート・ジャーナルが16日に報じたことを受け、中東情勢の緊張緩和に向けた期待が浮上。
16日の米原油先物相場はWTIの7月限が前週末比1.21ドル安の1バレル=71.77ドルに下落した。ただ、トランプ米大統領が中東情勢への対応を理由に主要7カ国首脳会議(G7サミット)の予定を切り上げ帰国すると伝わると、この日の時間外取引のWTI価格は一時73ドルに上昇する。
アイデミーは後場急伸、生成AI時代のDX支援でストックマークとの協業開始
$アイデミー (5577.JP)$が後場急伸している。同社はきょう、生成AI時代におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)支援で、ストックマーク(東京都港区)との協業を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。
ジーネクスト-後場上げ幅拡大 アルメニアのEleveight AIと戦略提携し、GPUクラウド構築
$ジーネクスト (4179.JP)$が後場上げ幅拡大。同社は17日13時30分、グローバルで加速するAI需要に対応するため、アルメニア共和国にて、次世代AIデータセンター基盤を構築するEleveight AI(アルメニア)と、GPUクラウド構築に関する公式パートナーとして、戦略的業務提携契約を締結したと発表した。
日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。その中で、 $ディスコ (6146.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は6.34%上昇の36740.0円だった。
一方、値下がり率トップは $日野自動車 (7205.JP)$、終値は3.69%下落の370.2円だった。