2025年6月5日デイトレ

NF日経レバ

寄り前情報

[東京 5日 ロイター]

 – きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱含みが想定されている。

外為市場でドル安/円高に振れたことが嫌気され、輸出関連株を中心に売り優勢の展開になりそうだ。

だが、新たな手掛かり材料に乏しいほか、週末に発表される米雇用統計をみたいとのムードがあることから、売り一巡後はもみ合うとみられる。

心理的なサポートラインである3万7500円の攻防になる可能性が高い。

    日経平均の予想レンジは3万7400円─3万7700円。

戦略

想定レンジ補正値込み24,300〜24,600円。

結果

レンジからの下落。

始値高値安値終値
日経22537,59037,732
(37,700)
37,527
(37,400)
37,554
△192
NF日経レバ24,36024,555
(24,600)
24,285
(24,300)
24,310
△260

反省

ほぼ予想値に近い結果。

13,200円のズレ。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

市場概況

今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比192.96円安の37554.49円、東証株価指数(TOPIX)が28.66ポイント安の2756.47で終了した。

米国株は3指数がまちまちとなったが、円高進行が嫌気されて3桁下落スタート。下げ幅を200円超に広げた後、前場ではいったん急速に戻して前日終値に接近した。アドバンテストなど半導体株に非常に強い動きが見られた。ただ、半導体株以外は総じて弱く、プラス圏には浮上できなかった。

前引けにかけて売り直されると、後場は再び200円超下げる場面もあるなど3桁安の状態が定着。節目の37500円は割り込まなかったものの、安値圏で取引を終えた。

業種別では33業種中4業種が値上がり。1位は金属製品で、以下、陸運業、非鉄金属、倉庫・運輸が続いた。値下がり上位には海運業、輸送用機器、石油・石炭が並んだ。

【本日の買い売り優勢状況】

6月5日の東証プライム市場では、買い優勢金額は6,823.34億円、売り優勢金額は8,344.85億円となった。

トップニュース

SサイエンスがS高、「元青汁王子」の大株主浮上で関心が向かう

 $エス・サイエンス (5721.JP)$がストップ高の水準となる前営業日比30円高の112円に買われた。同社はこの日、定時株主総会の招集通知を開示した。このなかに記載された今年3月31日時点の大株主の状況において、三崎優太氏が同社株を4.59%保有していることが明らかになった。

伊藤忠商事-底堅い 同社が海外製薬企業の日本参入を支援と伝わる

 $伊藤忠商事 (8001.JP)$が底堅い。ブルームバーグ通信は5日、同社が海外の製薬企業の日本市場参入を後押しする事業に乗り出すと報じた。

記事によると、治験の支援事業を行う子会社エイツーヘルスケアが薬事申請や臨床試験に関する知見を生かしてコンサルティングや開発資金の支援を行うという。治験に求められる要件や申請時に省略できる手続きなど、医薬品の種類に応じて最適な日本への導入方法を提案できるとしている。

アドバンテスト-大幅に3日続伸 米ハイテク株が引き続き堅調 SOX指数1.4%高

 $アドバンテスト (6857.JP)$が大幅に3日続伸。前日の米国市場はまちまちだったものの、半導体株が引き続き堅調。個別ではオン・セミコンダクターやNXPセミコンダクターズなどが大幅高となり、フィラデルフィア半導体株指数は1.39%高で終えた。この流れを受けて、国内の半導体関連株にも買いが入っている。

関連銘柄: $東京エレクトロン (8035.JP)$、 $ルネサスエレクトロニクス (6723.JP)$、 $レーザーテック (6920.JP)$など。

任天堂が軟調、「スイッチ2」発売日到来で利益確定売り

 $任天堂 (7974.JP)$が軟調。同社の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」が5日に発売された。事前の抽選販売の状況などを踏まえ、販売が好調に推移するとの期待感が膨らんでいる。一方で、発売日前に同社株は先回り的な買いが入り水準を切り上げていた。いったん好材料出尽くしとの受け止めもあり、目先の利益を確定するための売りに押されたようだ。

三菱UFJ-反落 日米の長期金利低下を嫌気 銀行株が安い

 $三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306.JP)$が反落。4日に発表された米5月ADP雇用統計や米5月ISM非製造業景況指数が弱く、米国市場では長期金利が低下。米10年債利回りは4.3571%(前日比-0.103%)で終えた。5日の東京においても長期金利が低下しており、足元で10年債利回りは1.48%(同-0.02%)あたりで推移している。日米長期金利の低下を受け、銀行株には利ザヤ縮小による業績への影響を懸念した売りが出ている。

関連銘柄: $三井住友フィナンシャルグループ (8316.JP)$、 $みずほフィナンシャルグループ (8411.JP)$など。

スズキ-5日続落 中国レアアース規制で「スイフト」生産停止 部品不足続く=日経

 $スズキ (7269.JP)$が5日続落。日本経済新聞電子版は5日13時21分に、同社が中国によるレアアース(希土類)の輸出規制を受けて、小型車「スイフト」の生産を停止していることが5日、分かったと報じた。

記事によれば、レアアースを使う部品の調達が滞っているためという。レアアースは中国が世界の生産量の7割を占める。日本の自動車メーカーで今回のレアアースの輸出規制による生産停止が明らかになったのは初めてだとしている。

東映アニメが続伸、国内有力証券は投資判断「A」に引き上げ

 $東映アニメーション (4816.JP)$が続伸。岩井コスモ証券は4日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は3800円で据え置いた。25年3月期の連結営業利益は前の期比38.8%増の324億3200万円と会社計画を上回って着地。ドラゴンボールとワンピースの海外配信権販売が好調だったことなどが牽引した。

ライトオン-続落 5月度の既存店売上高12%減

 $ライトオン (7445.JP)$が続落。同社は4日、5月度の既存店売上高は速報値で前年同月比11.8%減だったと発表した。客数は同13.5%減、客単価は同2.0%上昇となった。下旬において夏物商品の品ぞろえに課題を残したほか、EC売り上げが低調だった。

アインHD、今期経常は22%増で2期ぶり最高益更新へ

 $アインホールディングス (9627.JP)$が6月5日大引け後(15:30)に決算を発表。25年4月期の連結経常利益は前の期比15.4%減の180億円になったが、26年4月期は前期比22.2%増の221億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。26期連続増収になる。

アサカ理研が一時S高、日米関税交渉「レアアース供給網構築で連携提示」と報じられる

 $アサカ理研 (5724.JP)$が一時ストップ高の水準となる前営業日比300円高の1386円に買われ、年初来高値を更新した。日本経済新聞電子版がこの日、「政府は米国との関税交渉で対中国を意識した協力パッケージを提示する」と報道。このなかで、中国が輸出規制したレアアース(希土類)7種類や、米国から調達を止めた液化天然ガス(LNG)のサプライチェーン(供給網)で連携を打ち出すと伝えている。これを受け、レアアース関連銘柄とされるアサカ理研に思惑的な資金が流入したようだ。

ANAP-大幅反発 福岡県中間市と「こども未来衣料循環協定」締結

 $ANAPホールディングス (3189.JP)$が大幅反発。同社は5日15時、福岡県中間市と「こども未来衣料循環協定」を締結したと発表した。同協定は、中間市が運営・支援する児童養護施設・乳児院・グループホームなどに対し、同社グループ会社のANAPが商品の企画・生産・販売過程において発生する、販売に至らないサンプル品を無償提供する取り組みだとしている。

ジー・スリー大幅高、プラントライフシステムズの再生化事業を材料視

 $ジー・スリーホールディングス (3647.JP)$が大幅高となっている。日本グリーン油田開発との共同事業により工業用植物の活用技術を開発しているプラントライフシステムズ(横浜市港北区)はきょう、廃棄物を資源として植物を栽培し、その植物から新たな製品原料を生産する廃棄物の再生化事業について、美容業界の大手企業との間で初期プロジェクトを開始することで合意したと発表。日本グリーン油田開発はジー・スリーとプラントライフシステムズの合弁会社であることから、これが材料視されているようだ。

【動いた日本株トップ】

日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。その中で、 $レーザーテック (6920.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は5.63%上昇の14730.0円だった。

一方、値下がり率トップは $住友ファーマ (4506.JP)$、終値は6.74%下落の817.0円だった。

タイトルとURLをコピーしました