NF日経レバ
寄り前情報

[東京 29日 ロイター]
– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱含みの展開が予想されている。
前週に大きく上昇した反動の利益確定が続くとみられており、売りがやや優勢となる見通し。
足元で企業の決算発表が本格化する中、業績を見極めたいとする思惑も広がりそうだ。
今週は日米の金融政策イベントを控え、様子見ムードも強まりやすいという。
一方、決算発表を手掛かりにした取引も想定され、個別物色中心の値動きになるとみ
られている。
日経平均の予想レンジは4万0500円─4万1000円。
きょうの東京株式市場で日経平均は、弱含みの展開が予想されている。
前週に急騰した反動の利益確定売りが継続するとみられ、日経平均はやや軟調な展開となる見通し。
市場では「さすがに4万2000円台まで上昇したのは行き過ぎで、日経平均は居所の良い水準を探るムードとなっている」(東洋証券のストラテジスト・大塚竜太氏)との声が聞
かれる。
一方、企業の決算発表を受けた個別物色は広がるとみられ、「相場全体で何か動きが
あるというよりは、個別の売買が中心になるのではないか」(大塚氏)という。
足元の外為市場でドルは148円台半ばで推移し、円安基調を維持している点は支えとなりそうだ。
取引が一巡した後は、日米の金融政策会合など重要イベントを控えて見送りムードが
広がりやすいという。
主なスケジュールでは、国内ではアドバンテスト<6857.T>、野村ホールディングス<8
604.T>、NEC<6701.T>などが決算発表を行う。
海外では、米国で7月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)などが公表される予定。
前日の米国株式市場では、S&P総合500種<.SPX>とナスダック総合<.IXIC>が過
去最高値を更新して取引を終えた。
S&P500の最高値更新は6営業日連続。米・欧州連合(EU)の関税合意を精査するとともに、週内の主要なイベントに備える中、取引は不安定な展開となった。
戦略
想定レンジ補正値込み29,000〜28,500円。
結果

下落レンジ。
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
日経225 | 40,752 | 40,792 (41,000) | 40,563 (40,500) | 40,674 △323 |
NF日経レバ | 28,640 | 28,660 (29,000) | 28,280 (28,500) | 28,425 △505 |
反省
ロイター予測どおりの下げ。ズレ幅広がり、想定とは乖離。
12,100〜12,300円のズレ。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
市場概況
29日の日経平均は大幅に3日続落。終値は323円安の40674円。まちまちかつ小動きの米国株を受けても、寄り付きから200円を超える下落。
前日同様に半導体株が弱く、リスク回避ムードが強まる中、場中は下値模索が続いた。切り返す動きはほとんど見られず、後場に入ると一時下げ幅を400円超に拡大。40500円台に入ったところで売りが一巡して終盤にはやや値を戻したものの、300円を超える下落で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆円。業種別では鉱業、石油・石炭、サービスなどが上昇した一方、輸送用機器、証券・商品先物、機械などが下落した。
【本日の買い売り優勢状況】
7月29日の東証プライム市場では、買い優勢金額は6,501.57億円、売り優勢金額は7,755.14億円となった。
トップニュース
日米関税合意、作業部会で進捗管理=日本政府
日米関税交渉の妥結を受け、日本政府は29日の閣議で、省庁横断の「米国の関税措置に関する総合対策タスクフォース(作業部会)」の目的に「合意の履行状況の的確な進捗(しんちょく)管理」を追加した。
赤沢亮正経済再生担当相と共に共同議長を務める林芳正官房長官は記者会見で「米国側の関税率引き下げを含め、しっかりと管理していきたい」と述べた。
レーザーテック—大幅続落、マスク用装置市場は踊り場迎えたとし米系証券が格下げ
$レーザーテック (6920.JP)$ は大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げしている。目標株価も11700円から11000円に引き下げ。
半導体の技術ドライバが先端露光技術による微細化からパッケージに変化、EUV露光装置及びマスク関連装置の需要はピークアウトしていると指摘。業績の高成長局面が終わり、今後は業界並みの成長率になるとして、バリュエーションを引き下げているようだ。
関連記事:レーザーテクが急落、外資系証券が投資判断「アンダーウェート」に引き下げ
清水建が急伸し年初来高値、26年3月期第1四半期決算は大幅増益で買い人気
$清水建設 (1803.JP)$ が急伸。一時138.5円高の1788円を付け、23日の年初来高値1709.5円を大きく更新した。29日午後1時、26年3月期第1四半期(25年4−6月)の連結決算を発表。大幅な増益で着地し買い人気を集めた。
AI inside-後場上げ幅拡大 中本・アンド・アソシエイツとAIプロバイダー契約を締結
$AI inside (4488.JP)$ が後場上げ幅拡大。同社は29日13時、 $丸紅 (8002.JP)$ 系の中本・アンド・アソシエイツと、AIプロバイダー契約を締結したと発表した。
杉本商が大幅安で3日続落、米関税受けた設備投資停滞で4~6月期最終利益27%減
$杉本商事 (9932.JP)$ は大幅安で3日続落。機械・工具商社の同社は29日午前11時、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。米国の関税措置の動向に対する警戒感が広がり、国内各地域で設備投資の遅延や停滞が起き、収益の悪化につながった。
日東電—大幅反落、決算サプライズ限られ直近上昇の反動が強まる
$日東電工 (6988.JP)$ は大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は426億円で前年同期比15.9%減となり、ほぼ市場予想線上での着地となった。
【動いた日本株トップ】
日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。その中で、 $野村総合研究所 (4307.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は8.33%上昇の5881.0円だった。
一方、値下がり率トップは $レーザーテック (6920.JP)$、終値は8.31%下落の14850.0円だった。