2025年7月30日デイトレ

NF日経レバ

見通し

 [東京 30日 ロイター]

– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、前日終値を挟んだ一進一退の値動きが想定される。

前日の米国株式市場は軟調な動きとなったものの、東京株式市場ではアドバンテスト<6857.T>の決算を受けて半導体関連株中心に見直し買いが入りやすい。

きょうはハイテク株がバリュー株に対して底堅く推移し、日経平均とTOPIXに乖離がみられそうだ。

    日経平均の予想レンジは4万0400円─4万0700円。

        アドバンテストは29日、人工知能(AI)関連向けの半導体の複雑化、需要拡大を背景に検査装置も高水準の需要が続いているとし、2026年3月期の連結営業利益(国際会計基準)を従来の2420億円から前期比31.5%増の3000億円に上方修正した[nL4N3TQ0F0]。

アドバンテストの株価は外資系証券会社によるレーティング引き下げを受けて、28日の東京株式市場で急落していたため、きょうは半導体関連株の見直し買いが日経平均の支えとなりそうだ。

        日経平均は前日までの3営業日に1100円程度下落し、テクニカル上の過熱感も解消されつつある。

一方、米国時間30日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や日米の企業決算を控え、様子見ムードが強まりやすい。

きょうは日経平均がTOPIXに対して優位の展開となりそうだ。

        市場では「重要イベントを控え様子見となりやすく、物色は決算銘柄などの個別株中心となりやすい。

全体的には売り買いが拮抗するだろう」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との声があった。

        きょうは日銀金融政策決定会合の1日目となるほか、FOMC後にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が会見を行う。

決算は国内で富士通<6702.T>、パナソニックホールディングス<6752.T>、日産自動車<7201.T>、大和証券グループ本社<8601.T>、米国でマイクロソフト、メタなどが発表を控えている。

    29日の米国株式市場は下落して取引を終えた。ユナイテッドヘルス<UNH.N>、ボー

イング<BA.N>などの企業決算が失望を誘い、相場の重しとなった。

戦略

想定レンジ補正値込み28,200〜28,500円。

結果

レンジ相場。

始値高値安値終値
日経22540,74440,744
(40,700)
40,556
(40,400)
40,654
△19
NF日経レバ28,55028,556
(28,500)
28,275
(28,200)
28,375
△50

反省

ロイター予測、想定レンジともに数一致。

12,200〜12,300円のズレ。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

市場概況

今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比19.85円安の40654.70円、東証株価指数(TOPIX)が11.54ポイント高の2920.18で終了した。

米国株安を受けても上昇して始まったが、上方修正を発表した $アドバンテスト (6857.JP)$ が買い先行後に失速したことから、早々にマイナス転換。その後、ロシアのカムチャッカ半島付近を震源とした大規模な地震の発生に伴い、日本でも津波警報が発令されたことを受けて、一時下げ幅を3桁に広げた。

業種別では33業種中26業種が値上がり。1位は非鉄金属で、以下、繊維製品、海運業、不動産業が続いた。値下がり上位には空運業、サービス業、パルプ・紙が並んだ。

【本日の買い売り優勢状況】

7月30日の東証プライム市場では、買い優勢金額は7,614.87億円、売り優勢金額は7,835.8億円となった。

トップニュース

住友ファーマ急騰、ファンド筋の実需買い観測に加え外資系の目標株価引き上げで上昇加速スイッチ◇

 $住友ファーマ (4506.JP)$ が急騰、今月に入ってから波状的な買いが続き一貫した下値切り上げ波動を形成していたが、きょうはマドを開けての大陽線を示現し2022年1月以来約4年半ぶりの高値圏に浮上した。住友化学<4005.T>傘下の医薬品準大手で、精神神経領域で強みを発揮するほか、再生医療分野の研究開発でも実績が高い。海外売上高比率が8割近くに達し、国際的にも注目度が高いが、再生細胞医療のテーマは世界的にも次世代医療の中枢を担う技術として認識され、同社の存在感は大きい。

村田製作所-後場マイナス転換 1Q営業益7%減 製品価格の値下がりや円高の進行響く

 $村田製作所 (6981.JP)$ が後場マイナス転換。同社は7月30日14時に、26.3期1Q(4-6月)の連結営業利益(IFRS)は616.2億円(前年同期比7.2%減)だったと発表した。市場コンセンサスは576.6億円。

AIサーバー関連の部品需要は堅調であったが、スマートフォン向けで高周波モジュールや樹脂多層基板を中心に需要減となった。製品価格の値下がりや円高の進行も響いた。

トヨタ-もみ合い 6月度の世界販売台数2%増 1-6月では過去最高

 $トヨタ自動車 (7203.JP)$ がもみ合い。同社は30日、6月度の世界販売台数(レクサス含む)は86万7906台(前年同月比1.7%増)だったと発表した。世界生産台数は85万4565台(同7.4%増)となった。

モンスターラボ-急騰 荏原製作所の製造DXプロジェクト「EBARA-D3」を支援

$モンスターラボ (5255.JP)$ が急騰。同社は30日11時に、 $荏原製作所 (6361.JP)$が発表した人間中心型の製造DXプロジェクト「EBARA-D3」を支援し、同構想の中核プロジェクトのひとつである技能育成システム「DOJO-Works」の開発を担当し、荏原製作所のデジタル変革を伴走支援していることを発表した。

日産自動車-続落 メキシコのシバック工場の車両生産をアグアスカリエンテス工場に統合へ

 $日産自動車 (7201.JP)$ が続落。同社は30日8時に、経営再建計画「Re:Nissan」で推進するグローバルな生産拠点の見直しの一環で、メキシコのシバック工場(クエルナバカ)の車両生産をアグアスカリエンテス工場に統合すると発表した。

同社は2025年度中にシバック工場の車両生産をアグアスカリエンテス工場に移管し、シバック工場の操業を終了する。移管後は、現在シバック工場で生産しているモデルと将来の生産が予定されているモデルは、アグアスカリエンテス工場で生産するとしている。

【動いた日本株トップ】

日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。その中で、$住友ファーマ (4506.JP)$は本日値上がり率トップ、終値は16.27%上昇の1322.0円だった。

一方、値下がり率トップは$キーエンス (6861.JP)$、終値は4.76%下落の54600.0円だった。

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