NF日経レバ
寄り前情報

[東京 9日 ロイター]
– きょうの東京株式市場で日経平均株価は、小高い水準でのもみ合いが想定される。
前日の米国株式市場はまちまちとなったものの、フィラデルフィア半導体指数(SOX)<.SOX>が底堅かった流れを受けて、東京市場でも指数寄与度の高い半導体関連株が日経平均を押し上げるとみられている。
外部環境には依然として不透明感が残るため、4万円手前では利益確定売りがかさみそうだ。
日経平均の予想レンジは3万9700円─4万0000円。
外部環境を巡っては米政府の対日関税、国内の参議院選挙、日米の企業決算と、不透明感が漂うものの、米国株式市場でのハイテク株高をが日経平均にとって追い風になるとみられている。
ただ、4万円台で定着するほどの材料はなく、買い一巡後は利益確定売りが広がる可能性がある。
みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは、関税が発動されるのは3週間後であり、最終的な行方はわからないとして「関税を材料とした売買は手控えられ、基本的には米株や米株先物を手掛かりに動くだろう」と話す。
きょうは国内で6月工作機械受注の公表のほか、サイゼリヤ<7581.T>が決算を発表する。
米国では6月17─18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が発表される。
8日の米国株式市場は不安定な取引の中、S&P総合500種<.SPX>が小幅安で取引を終えた。
トランプ米大統領の新たな関税の脅しにより、一部の貿易相手国との協議への期待が弱まり、米貿易政策を巡る不透明感が重しとなった。
SOX指数は1.81%高だった。
トランプ氏は8日、輸入する銅に対し50%の関税を課す計画を同日中に発表すると表明[nL6N3T50RU]、輸入する半導体や医薬品などに対する関税も近く発表するとした
戦略
想定レンジ補正値込み27,500〜27,100円。
結果

昨日同様のレンジ相場。ロイター予測のような力強さはない。
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | |
日経225 | 39,942 | 39,971 (40,000) | 39,573 (39,700) | 39,821 +132 |
NF日経レバ | 27,495 | 27,540 (27,500) | 26,975 (27,100) | 27,285 +105 |
反省
ロイター予測、想定ともに近い線。比較的楽に取れる展開。
12,400〜12,600円のズレ。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比132.47円高の39821.28円、東証株価指数(TOPIX)が11.62ポイント高の2828.16で終了した。
大幅高スタートとなった後は、プラス圏とマイナス圏を行き来した。米国で半導体株の動きが良かったことから、寄り付きは200円を超える上昇。しかし、国内半導体株は高く始まった後に値を消す銘柄が多く、4万円に迫りながらも買いが続かず急失速した。一方、マイナス圏に沈んでも、下げ幅を3桁に広げたところでは切り返した。プライム全体では値上がり銘柄が圧倒的に多く、警戒ムードはさほど高まらなかった。小幅安で前場を追えると、後場はプラス圏が定着。3桁の上昇かつ、後場の高値圏で取引を終えた。
業種別では33業種中27業種が値上がり。1位は石油・石炭で、以下、鉱業、その他金融業、証券・商品が続いた。値下がり上位には非鉄金属、機械、電気・ガスが並んだ。
7月9日の東証プライム市場では、買い優勢金額は7,598.71億円、売り優勢金額は7,988.53億円となった。
トップニュース
INPEXやENEOSが高い、米石油生産量予想の下方修正でWTI価格上昇
$INPEX (1605.JP)$ や $石油資源開発 (1662.JP)$ 、 $ENEOSホールディングス (5020.JP)$ といった石油関連株が高い。8日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日比0.40ドル高の1バレル=68.33ドルに上昇した。米エネルギー情報局が8日に発表した25年の米石油生産量見通しが従来予想から引き下げられ、需給の引き締まりが意識された。明日発表予定の米週間在庫統計なども注目されている。
リミックスポイント-後場急騰 26.3期連結業績予想を取り下げ 暗号資産保有額が大幅に変動
$リミックスポイント (3825.JP)$ が後場急騰。同社は9日12時25分に、5月15日に公表した26.3期通期の連結業績予想を取り下げると発表した。なお、26.3期通期の連結営業利益予想は77.0億円~108.4億円(レンジ形式)としていた。
WHDCが大幅5日続伸、「髪色ケア診断」のイロップと将来的な資本提携を含む業務提携契約を締結
$THE WHY HOW DO COMPANY (3823.JP)$ が大幅高で5日続伸している。この日、「髪色ケア診断」を活用したD2Cブランド「irop(イロップ)」を運営するイロップ(東京都渋谷区)と、将来的な資本提携を含む業務提携契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入っている。
雨風太陽-大幅に3日続伸 「STAY JAPAN」経由の宿泊費を補助する福利厚生制度新設
$雨風太陽 (5616.JP)$ が大幅に3日続伸。同社は9日、宿泊施設の旅行予約サイト「STAY JAPAN」経由の宿泊費を補助する福利厚生制度「やどかりきっぷ」を新設したと発表した。
イクヨ-買い気配 株主優待制度を新設 抽選でビットコイン贈呈
$イクヨ (7273.JP)$ が買い気配。同社は8日、株主優待制度の新設を発表した。2025年9月30日を基準日として、500株以上を保有する株主が対象となる。対象株主のなかから、抽選で総額1600万円相当のビットコインを贈呈する。内容と当選者数は、ビットコイン10万円相当が30名、ビットコイン3万円相当が100名、ビットコイン1万円相当が1000名となっている。
アドテストが5連騰で最高値街道走る、米エヌビディアの快進撃が株価刺激
$アドバンテスト (6857.JP)$ が5連騰と気を吐いている。株価を初めて1万1000円台に乗せ、前日に続き上場来高値を更新した。前日の米国株市場ではNYダウが続落したものの、半導体セクターには強さを発揮する銘柄が多く、AI半導体関連のシンボルストックである $エヌビディア (NVDA.US)$は上昇し、史上最高値更新を目前に捉えると同時に時価総額も昨年12月に $アップル (AAPL.US)$ が記録した史上最大の水準に肉薄している。東京市場でも半導体テスター世界トップクラスでエヌビディアを主要顧客とするアドテストがこれに連動する形で投資資金を引き寄せている。
第一三共-大和が目標株価を引き下げ 肺がんでのダトロウェイに期待
$第一三共 (4568.JP)$ が7日ぶり反発。大和証券では、肺がんでのダトロウェイに期待。投資判断は「1(買い)」を継続し、目標株価は6100円→5600円に引き下げた。
日経225の構成銘柄は横ばいで推移し、市場センチメントは変化していない。その中で、 $住友ファーマ (4506.JP)$ は本日値上がり率トップ、終値は7.72%上昇の977.0円だった。
一方、値下がり率トップは $富士通 (6702.JP)$ 、終値は3.30%下落の3287.0円だった。