前日を振り返って
前日(9月12日)の日経平均は44,768円で引け、+395円高と史上最高値を更新した。寄り付きから強い買いが入り、一時は44,888円をつけた後に調整を挟みつつも堅調に推移。NF日経レバ(1570)は始値34,380円、高値34,480円、安値33,940円、終値34,270円(+590円)と想定レンジ内に収まった。
日経225とNF日経レバの乖離値は 10,400〜10,600円 と縮小。過熱感が調整により和らいでいる一方、短期的には勢いを持続していることを示す。乖離の縮小は上昇トレンドの一服を意味し、基準点を10,600円付近にシフトする必要がある。

寄り前情報
ロイター予測では、本日の日経平均は続伸が想定されており、米国市場でのハイテク株高が追い風となる見込み。ナスダック総合指数は過去最高値を更新し、アルファベットは時価総額3兆ドルを突破するなど、テクノロジー株に資金が集中している。日経平均は45,000円を試す場面も想定され、予想レンジは 44,700円〜45,100円。ただし、FOMC(16〜17日)や日銀会合(18〜19日)を控えるため、節目では利益確定売りが出やすく、上値は限定的となる可能性がある。
海外市況をみると、NYダウは45,883ドル(+49)、NASDAQは22,348(+207)、S&P500は6,615(+30)と揃って堅調。為替はドル円147.38円と小動きで、株価の追い風にも逆風にもならない中立的水準を維持している。
本日の戦略
NF日経レバ(1570)は前日34,270円引けを踏まえ、本日の想定レンジを 34,200円〜34,900円 と設定する。
- 移動平均線:短期線が上昇を維持、中期線との乖離を広げており、トレンドは強気基調。
- RSI:70付近で推移、短期的な過熱感を示しつつも売られすぎシグナルには程遠い。
- MACD:プラス圏でシグナルを上抜け、上昇モメンタムが継続中。
戦略としては、寄り付きでの強含みを確認しつつ、 34,300円前後を押し目買いのポイント としたい。一方で、節目の45,000円を意識する場面では利確優先の動きが出やすく、34,800円以上では部分利確を意識する。乖離値は基準点を10,600円に設定し、10,400円を割り込む場面では一旦様子見に回るのが妥当である。
閉めの言葉
市場は史上最高値圏にあり、ハイテク株を中心に熱気を帯びている。しかし節目ごとに利益確定の動きが強まることも忘れてはならない。勢いを追いかけるのではなく、乖離値とテクニカルを軸に押し目を拾い、冷静な判断で相場に向き合いたい。