2025年9月19日:NF日経レバの結果と反省

戦略のまとめ

本日はNF日経レバ(1570)の想定レンジを34,900円〜35,700円と設定し、35,000円近辺を押し目買いの支持線と見立て、35,600円を超える場面で利確を優先する方針とした。米株高や円安進行を背景に寄り付きは強気と予想されたが、日銀会合を控え慎重姿勢も意識する戦略であった。

実際の値動き

  • 日経225
    始値:45,634円
    高値:45,852円
    安値:44,495円
    終値:45,045円(-257円)
  • NF日経レバ(1570)
    始値:35,970円
    高値:36,000円
    安値:33,800円
    終値:34,660円(-460円)

寄り付き直後は想定通り高値をつけたが、その後は日銀会合への警戒感とETF・REIT売却決定を受けて急落。後場には33,800円まで下落し、引けにかけては戻したが、戦略の支持線35,000円を大きく割り込み終えた。

本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅

  • 乖離値:9,800〜10,600
  • 値幅:2,200

前日と比べさらに大きな値幅を記録し、短期的なボラティリティが強まっていることを示した。

反省

寄り付きで高値を更新した局面では、ショートエントリーが有効であった。前日の「強気の中に潜む落とし穴」をまさに体現する展開であり、上昇後の反落シナリオを想定できていたかどうかが重要な分岐点となった。テクニカル面でもMACDは依然としてマイナス圏にあり、戻り売り圧力が残存していたことを軽視すべきではなかった。

チャートを見ると、ボリンジャーバンド下限を大きく割り込み、13時台にはオーバーシュート気味に売られたが、その後はリバウンド。MACDはシグナルとの乖離を縮小させつつあり、転換の芽が見え始めている。短期トレードとしては売り一巡後の反発狙いが有効であった。

東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)

日経平均は反落。前場は米国株高を受け強気で推移したが、日銀がETFとREITの市場売却を決定し、後場は急落。利上げ賛成票の存在もタカ派的と受け止められ、相場を下押しした。ただし、売却規模が小さいことから過度な警戒感は和らぎ、引けにかけては下げ幅を縮小。売買代金は8兆7500億円と活況で、銀行や証券株が上昇した一方、精密機器やサービスは軟調であった。

本日の注目銘柄

  • レーザーテック(6920):+12.49%の大幅上昇で本日の値上がり率トップ。
  • ファーストリテイリング(9983):-4.49%と急落し、値下がり率トップ。
  • 助川電気工業(7711):総裁選関連の思惑から上昇。
  • ニコン(7731):エシロールルックスオティカの買い増しを受け、年初来高値を更新。
  • ソフトバンクグループ(9984):傘下ファンドの人員削減報道にも関わらず続伸。

次回戦略

翌日も高ボラティリティ相場が継続する可能性が高い。

  • 想定レンジ:34,200円〜35,400円
  • 支持線は34,000円台前半、上値は35,000円を明確に超えられるかが焦点。
  • テクニカルではMACDが転換に向かう兆しがある一方、RSIは中立圏でまだ方向感に乏しい。短期では反発狙いが有効だが、戻り売り圧力が残っているため利確は早めを基本とする。

閉めの言葉

強気のムードに水を差した日銀の決定は、投資家心理に冷や水を浴びせたが、それでも市場は逞しく反発力を見せた。読者の皆さんも「恐怖の中に潜む次のチャンス」を意識しつつ、次の一手を準備していただきたい。

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