前日を振り返って
先週末26日の日経平均は45,354円(-399)と大幅反落した。
- 日経225:始値45,634 → 高値45,766 → 安値45,364 → 終値45,354
- NF日経レバ(1570):始値35,580 → 高値35,790 → 安値35,210 → 終値35,210
寄り付き後の戻りは限定的で、後場にかけて半導体株主導の下げが鮮明となり、安値引けに至った。
前日の乖離値は10,000〜10,100、値幅は600と拡大。押し目買いは機能したが、利確の遅れが利益を削った展開であった。

寄り前情報
ロイター予測によれば、本日29日の日経平均は続落が見込まれている。
- 権利落ちに伴う300円程度の下押し圧力
- 週末の米雇用統計、自民党総裁選を控えた様子見ムード
- 予想レンジは45,000〜45,400円
海外市場はNYダウ +299(46,247)、NASDAQ +99(22,484)、S&P500 +38(6,643)と反発。米PCE価格指数が予想通りであったことが安心感につながった。ただし週間では主要3指数が揃って下落し、リスクオンに大きく傾いたわけではない。為替は1ドル=149.52円と円安基調を維持し、輸出株の下支え要因となる。VIXは15.29(-8.66%)と低下しており、短期的には過度のリスク回避姿勢は後退している。
本日の戦略
日経平均の予想レンジ45,000〜45,400円を基に、NF日経レバ(1570)の想定レンジは 35,000〜35,500円 と設定する。
- 権利落ちで朝方は弱含みスタートが想定されるが、先物は45,200円近辺で推移しており、下値は限定的とみられる。
- 乖離値(10,000〜10,100)を考慮すると、35,000円付近では押し目買いの妙味があり、短期反発狙いが可能。
- ただし週末イベントを控えた薄商いが想定されるため、利確は小刻みに行うのが基本。
- 上値は35,500円を超えたあたりで利益確定を優先。ブレイクがあっても深追いは禁物である。
閉めの言葉
本日は配当落ちの影響とイベント前の様子見が重なり、方向感に乏しい展開となりやすいだろう。大きなトレンドを期待せず、レンジ内での機動的な売買を意識するのが賢明である。読者の皆さんも焦らず、来週に控えるビッグイベントに備えたポジション調整を優先していただきたい。