戦略のまとめ
寄り前の予測では、配当落ちによる下押しと週末イベント前の様子見から、日経平均は45,000〜45,400円のレンジを想定。NF日経レバ(1570)は35,000〜35,500円の範囲を見立てた。押し目買いを中心に小刻みな利確を意識し、上値は35,500円を超えたあたりで利益確定を優先する戦略を組み立てた。

実際の値動き
- 日経225:始値45,113 → 高値45,152 → 安値44,890 → 終値45,043(前日比 -311)
- NF日経レバ(1570):始値35,340 → 高値35,370 → 安値34,890 → 終値35,080(前日比 -130)
寄り付き直後に下げ幅を拡大し、午前中は節目45,000円を割れる場面があったものの、大引けではわずかに回復。想定レンジ内に収まり、全体的には弱含みで推移した。
本日の日経225とNF日経レバの乖離値及び値幅
- 乖離値:10,000〜9,800
- 値幅:500
乖離値は依然として大きく、35,000円付近では押し目買いが有効であった。値幅は500にとどまり、ボラティリティはやや縮小。
反省
事前の予測通り、配当落ちとイベント前の様子見で深掘りする場面があった。押し目買い戦略は有効であったが、値幅が限定的でショートエントリーには不向き。小さなリバウンドを逃さず細かく利確する柔軟さが求められる一日であった。
東京市場サマリー(MOOMOO証券より引用)
日経平均は続落し、終値は311円安の45,043円。配当落ちの影響を除けば下落幅は限定的であった。場中はさえない展開が続き、45000円を挟んで推移。後場は商いが薄く方向感に欠けたが、大引けではかろうじて45,000円を回復した。
業種別では非鉄金属のみプラス、海運・輸送用機器・証券が大幅安。半導体関連に断続的な買いが見られたが、指数を押し上げるには力不足であった。売買代金は5兆1200億円規模。
本日の注目銘柄
- 純金信託(1540):国内金が初の1グラム2万円台に乗せ、5連騰で新高値。地政学リスクと金価格高騰を背景に資金流入が続く。
- SUMCO(3436):大幅反発。野村証券が投資判断を格上げ、半導体メモリ需要回復への期待が高まる。
- IHI(7013):航空エンジン部品販売の好調が伝わり、高値圏で推移。分割効果も追い風。
- 東京電力HD(9501):柏崎刈羽原発再稼働の報道で後場に上げ幅拡大。
次回戦略
明日30日は配当落ちの余波が和らぐ一方、週末の米雇用統計を控えた神経質な展開が想定される。
- 日経平均の想定レンジは 44,900〜45,400円
- NF日経レバの想定レンジは 34,900〜35,400円
35,000円割れは依然として押し目買いの好機と見られるが、戻りは限定的となる可能性が高い。乖離値と値幅の縮小を確認しながら、レンジ内トレードを徹底。利益確定は小刻みに行い、週末イベントに備えるのが妥当である。
閉めの言葉
本日は想定通りのレンジ内推移となり、押し目拾いが機能する一方で大きなリターンは望めなかった。こうした小幅な動きの中で、いかに冷静に売買を積み重ねるかが問われる。読者の皆さんも焦らず、次のビッグイベントを見据えて立ち回っていただきたい。