前日を振り返って
前日の東京市場は、史上最高値更新後の反動局面としては極めて教科書的な一日であった。
日経225は寄り付きから売りが先行し、安値では53,965円まで下落したものの、54,000円割れでは下値を拾う動きが明確となり、終値は54,293円と寄り付き近辺まで回復した。
一方、NF日経レバ(1570)は指数以上に調整色が強く、前日終値50,650円から49,180円まで下落。引けにかけては49,800円台を回復したが、戻り局面での重さが際立った。
乖離値は4,400〜4,800円と高水準を維持し、値幅は約900円。過熱感を冷ますには十分な調整であり、「指数は底堅いが、レバは慎重」という相場の温度差が鮮明になった一日である。
寄り前情報

ロイター予測では、本日の日経平均は底堅い推移が見込まれている。
予想レンジは54,200円〜54,700円。ドル円は156円台後半と円安基調を維持しており、輸出株を中心に下支え要因となりそうだ。
一方で、画像から確認できる昨夜の米国市場では、NYダウは上昇したものの、NASDAQとS&P500は下落。VIX指数は18台半ばまで上昇しており、ハイテク・AI関連には引き続き警戒が必要な状況である。
日本市場においても、TOPIXが堅調だった前日の流れを引き継ぎ、指数全体は崩れにくいが、日経225は半導体株の動向次第で上値が抑えられやすい環境と考えられる。
本日の戦略
日経225の想定レンジはロイター予測通り54,200円〜54,700円を基本とする。
前日の終値54,293円はレンジ下限寄りに位置しており、寄り付きはやや買い優勢で始まる可能性がある。ただし、乖離値が依然として4,000円台後半にある以上、54,700円超えを素直に追いかける展開は想定しにくい。
これを踏まえたNF日経レバ(1570)の想定レンジは以下としたい。
- 想定レンジ:49,600円〜50,400円
前日の安値49,180円は一旦の下値目処として意識されやすく、49,500円前後は押し目として注目される水準である。一方、50,400円〜50,500円ゾーンは乖離再拡大となり、戻り売りが出やすい領域と考える。
具体的戦略としては、
- 寄り付き直後の上昇には飛び乗らない
- 49,500円前後までの押しがあれば短期リバウンドを検討
- 50,500円超は深追いせず、利益確定優先
- 日経225が54,200円を明確に割り込む場合は無理をしない
前日同様、方向を当てにいくよりも「乖離と値幅を使った回転」を意識したい局面である。
閉めの言葉
高値圏の相場では、動かないように見えても内部では確実に調整が進む。
指数の底堅さに安心せず、レバレッジ商品の重さに過度に怯えず、数字と向き合う冷静さが問われる局面である。
同じ迷いと期待を抱えながら相場を見つめる読者と、この緊張感を共有しつつ、今日も一歩ずつ判断を積み重ねていきたい。

